「世界の才能に勇気を。」代表長岡康生の想いと365マーケット創業秘話

人を笑顔にするのが好きな起業家、長岡康生の奮闘によってはじまった、365(サンロクゴ)マーケット。弊社は「世界の才能に勇気を」という理念のもと、フードメッセンジャーに活躍の場所を提供しています。食の分野でそれぞれの才能を発揮させたいと思ったのは、長岡が経験したある出来事が関係していました。
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誰もが持つ“才能”に、花を咲かせたい

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▲株式会社VACAVO(以下365マーケット)代表取締役の長岡康生

私、長岡康生は小さい頃から「社長になって、なにかやりたい」と思っていました。と言っても当時は、宇宙飛行士やプロ野球選手のような、多くの子どもが抱くレベルの漠然とした「社長やりたい」でしたけどね(笑)

しかし私はただ夢を抱くだけで終わらず、社長になりたい想いを持ち続け、大学では経営の勉強をスタートしました。並行してアルバイトをしていたときにたくさんの友人と出会い、“人と共に仕事をする楽しさ”を覚えたのがこの頃です。いつか会社を立ち上げて社長となり、気の合う仲間と働いていきたいーー私の目標は、少しずつ具体的になっていきました。

2015年、そんな私が念願叶って会社を起ち上げ、社長になる夢を叶えました。社名は、「株式会社VACAVO(ヴァカボ)」。野菜ソムリエや調理師といった、食のプロフェッショナル「フードメッセンジャー」が活躍できる機会をつくる事業を展開しています。

弊社の企業理念は「世界の才能に勇気を。」
この背景にはひとつのエピソードがあります。

私は前職で、広告代理店の営業部長をしていました。たくさんの従業員の中にひとり、鬱になってしまっていた仲間がいたんです。しかしあるとき、彼がエクセルの便利な使い方を披露すると、「すごーい!」「これ便利!」と周りにほかの仲間が集まってきて。彼は嬉しくなって、その後元気になっていきました。

彼はみんなから感謝されるような才能を持っていたのに、それまでは披露する場面がなかっただけでした。「人にはそれぞれ役割があって、才能があるんだ」と気付かされましたね。

誰もがすばらしい能力を兼ね備えているのに、自信を持てず行動できない人も多いのではないか。自分の才能に勇気を持ち、一歩踏み出すことができたらーー。そんな仕組みをつくりたいと思ったのは、このエピソードからでした。

前職の職の頃から「農業×広告」の掛け合わせに可能性を感じていました。しかし当時は食の資格がこんなにあることも知らない。ただ、ビジネスアイデアとしての「農業×広告」には可能性を感じていました。

私は全く農業のことは分かりませんでしたが、だからこそ、一般人の目線で考えようと思いました。 そのうちに漠然とですが、農業にかかわる方面で起業する気持ちが固まっていったんです。

長田と決めた社名の由来は、バカボンから

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▲請求書仕分け中の、創業当時の長岡

2015年2月20日、41歳の春。ついに株式会社VACAVOを起業しました。幸せなことに、前職の同僚だった長田純が、私についてきてくれました。

長田は自分と同い年の当時41歳。アニメ「天才バカボン」に登場するバカボンのパパが、アニメの中で「41歳の春なのだ~」と歌っていて、これが社名の由来です。ふとこの歌が頭をよぎり、ノリとかっこいい感じを出したいと思い、決めました。

「BAKABON」だといろいろと……ダメなので(笑)、表記を「VACAVON」に変え、最後のNを取って「株式会社VACAVO」と、二人で決めました。最後のNをとったのは、ふたりの名前の頭文字が「N」なので、「N以外の人も入ってきてほしい」という意味が込められています。

そうして起ち上げた会社でしたが、当時、農業について何かやりたいと思いつつも、これと言って自社サービスも確立しておらず、前職に似た商業施設向けの広告代理業が中心でした。しかも仕事は満足いくほどあるわけではない……。もう必死でもがいていました。生き残るため、キャッシュが入ってくる仕事だったらなんでもやりました。

そんなとき、西東京にある、とあるお店のダイレクトメールのお仕事をお請けしました。

普段なら専門業者に頼むポスティングも、少しでも利益を手元に残そうと、長田とふたりでやりました。西東京のお店といえど顧客は23区に散らばっていて、時間とお金をかけて行ったとしても「ポスティングお断り」と、届けられないことがほとんど。しかしそれでも、やるしかない。

そうしているうちに、東久留米のパチンコ店さんから「野菜イベントができないか?」とご相談を受け、景品として野菜を卸すことに。これが365マーケットの前身でした。

その後、店舗での景品ではなく、駐車場などでの野菜マルシェの形態になり、販売員が立つことになります。集客マルシェと呼ばれる、「365マーケットマルシェ」サービスのはじまりです。

藤田が関わることで、スケールしていった

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▲岩城農園(中央)を囲んだ野菜試食会の様子。向かって右が長岡、左が藤田

野菜の魅力を伝えることが得意な人たちがいるとは知らなかったので、はじめの頃は野菜マルシェの販売員は自分たちでやりました。これが、全然売れないんです!

365マーケットマルシェがはじまって間もない2015年クリスマスの日。王子駅近くのパチンコ屋さんで、真っ暗になるまで極寒の中、ひとりで野菜を売り続けました。お客さん達には「かわいそうねー」と、温かい飲み物を差し入れていただいたりもしました。ですが結局その日、すべての野菜を売り切ることは出来ませんでした。

その頃に出会ったのが、野菜ソムリエという資格を持っていた藤田久美子です。

彼女は同じような食の資格を持っている仲間を取りまとめて業務を分配する会社を、自分で起ち上げていました。藤田の会社に依頼し、野菜好きの有資格者が売り場に立つようになると、どの現場も、ものの見事に完売するように!それから加速度的に365マーケットマルシェは広まっていきました。

会社は違いますが藤田には、365マーケットマルシェの当初から、現場運営を任せてきました。株式会社VACAVOの一員となるのも、自然な流れでしたね。

つまり、仕事というものはひとりでできないようになっているんです。もしひとりでできる仕事があるとしたら、それはスケールしないものかもしれません。

創業当初を振り返ると、受注してきた業務は、私と長田だけのやり取りで終わるものばかり。ほかに関わる人はいませんでした。しかし、「売り上げが上がっていく」と「人が関わる」は同時に起こることなんです。藤田が力になってくれて365マーケットが広まっていったように、関わる人が多ければ多いほど事業は大きくなるものと実感しました。

2018年現在、私はたくさんの人に支えられています。
社内のメンバー、実際にお仕事を行うフードメッセンジャーのみなさん、おいしい野菜を育てて発送してくれる農家さんたちーー。もちろんお客様にもたくさんのご協力をいただいて、365マーケットは運営されています。

こんなにたくさんの人たちと一緒に仕事ができることは、幸せで楽しいものだと、心から感じています。

逆境を笑顔で、仲間と乗り越えていきたい

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▲健康経営の一環で、フルーツゲームを行なう4人の創業メンバー。左から、藤田、長岡、鈴木、長田。

アイデアがカタチになる瞬間というのは、心からワクワクするものです。

365マーケットのコンセプトは、「食の伝えるをつなげる」。さらにフードメッセンジャーの活躍場所をつくることを、事業ミッションに掲げました。食のプロフェッショナルのみなさんが、それぞれ自分の才能に勇気が持てるような仕組みをつくり、プラットフォーム化をしたいと考えています。まずは、登録フードメッセンジャー数1万人・お仕事件数1万件を目指したい。

これを実現するため、もうひとり新しい仲間として、凄腕エンジニアの鈴木達也が加わりました。彼が、ものすごいスピードで新365マーケットのシステムを構築し、2018年2月からβ版として「新365マーケット」の運用を開始しています。ひとりで、しかもたった数ケ月でつくり上げてしまう鈴木との出会いも、また運命だと感じています。

長田、藤田、鈴木と、集まるべくして集まった素晴らしい仲間です。

こうして創業から振り返ってみると、新しいことをゼロ→イチで作ってきた私たちには、立ちはだかる壁が多いのも必然。けれども一つひとつ壁を乗り越えたときの喜びは、はかり知れません。それを仲間と共有できることは、人生の最高の幸せだと実感しています。

これからも壁は多いでしょう。けれども困難な状況になったとき、私が心に留めている言葉があります。

「逆境を笑え」

これは、私が起業した頃、あるテレビ番組でメジャーリーガーの川崎宗則さんが言っていた言葉です。この言葉を胸に、嫌なことがあっても、仲間たちとなら笑って共に乗り越えていけると信じています。

私にはまだまだ足りない部分ばかりですが、才能あるみんなが自分の力を100%発揮できて、楽しく、笑顔であふれる会社にしたいと思っています。

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