あなたは知っていますか?「遺伝子解析」の活用が、健康な生活と豊かな人生をもたらす可能性があることを

2013年に設立した株式会社ジーンクエストでは、日本で初めて個人向けに大規模な遺伝子解析サービスの提供をスタートしました。なぜこの事業をはじめたのか?「遺伝子解析」とは何か?私たちの想いをみなさまにお伝えしたいと思います。
  • eight

「遺伝子解析」に対する根強い心理的なハードルとは

突然ですが、みなさんは「遺伝子」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか? 

自分の運命を握っているもの。人としての優劣がわかってしまうもの。親から子へ、代々受け継がれていくもの。なんだかよくわからないけれど、人間が踏み込んではいけない領域のもの……。

日本ではどうしてもそうしたイメージや誤解が根強く、それを「解析」することに対し、まだまだ心理的なハードルを感じる人が多いのが実情です。実際に遺伝子解析を受けたことがある人の割合は、全人口の1%にも満たないでしょう。

私たちジーンクエストは、その「遺伝子解析」を個人でも簡単に受けられるサービスを提供している会社です。専門のキットを購入し、採取したご自身の唾液をご返送いただくだけで、生活習慣病などの疾患リスクや体質の特徴など、さまざまな情報を得ることができます。

当社が行う解析によって判明する情報は、あくまでもご自身の健康管理や疾病予防のヒントにしてもらうためのもの。ただ遺伝子解析には他にもあらゆる種類があり、その中には医療行為として行われる検査や、親子鑑定なども含まれます。

遺伝子にまつわる研究自体が発展途上にあるという事情とも相まって、当社の事業内容そのものに対する反発や、倫理上の疑問が争点となることも多々あります。こうした議論は、今後研究が進めば進むほど、ますます活発になっていくことでしょう。

それでも私たちは、自分たちの取り組む事業が社会に大きく貢献し、人々の生活をより豊かにするものであると信じているのです。

研究とサービスのシナジー効果を生みだすために起業

8779c5f9ea1665ee6f02cda340b7bb27d2e8b655
代表取締役 高橋祥子が「病気の予防」というテーマを意識しはじめたのは、幼いころに家族が働いていた病院を訪れたときのことでした。

病院ですから、当然病気になった人たちが大勢行き来しています。それを目の当たりにした高橋は、いつしか「人がこうして病気になる前になんとかすることはできないのか」と考えるようになりました。それが強い原体験となり、生命科学分野の研究者としての道を歩みはじめたのです。

しかし大学で研究を重ねていくうち、高橋の中である想いが芽生えました。「膨大な資金と大勢の労力をかけて導き出した研究の成果を、どうしたら社会に還元できるのだろうか」「この遺伝子解析の技術を、もっと多くの人に役立ててもらいたい!」と。

その目的を果たすために必要だったものこそが、ジーンクエストという会社であり、現在私たちが取り組んでいるビジネスでした。

私たちは今、研究成果をサービス化して社会に役立てるとともに、そのサービスを活用してもらうことによって派生した膨大なデータを、また次の研究に生かしていく……。そうした循環のサイクルを少しずつ生み出しています。

遺伝子解析の「正しい使い方」によって社会を変えていきたい

2bcddb8a8ad93fbbebeffbfa5557975b8a0692b5
遺伝子解析の活用については、前述の通りさまざまな議論が絶えません。世界的にみても、アメリカのように驚くほど遺伝子データが気軽でオープンな存在になっている国もあれば、遺伝子の解析そのものを法律で禁じている国もあり、その対応は両極端にわかれています。

また「遺伝子」というものに対する固定観念やイメージを逆手に取り、科学的な根拠に乏しいビジネスが横行しかねないという大きなリスクがあるのも事実です。しかし「正しい使い方」さえすれば、遺伝子解析は社会に対して、人の生活に対して大きな価値を生み出すことができる。私たちはそう考えています。

病気を予防するために生活習慣を見直したり、自分にあった健康管理を模索したりすること。その際に科学的根拠のある正確なデータを活用できるならば、人にはその情報を“知る権利”があるのではないでしょうか。

また遺伝子解析の「正しい使い方」が社会に浸透すれば、疾病予防が進み、医療費削減問題の解消に貢献できる可能性が大いにあります。また蓄積された研究データは、まだ有効な治療法が見つかっていない疾病の研究や、創薬研究に役立てることができるでしょう。遺伝子解析は、人の営みと密接に関係するものなのです。

発展途上の研究分野だからこそ、可能性を信じて突き進む

創業から2年半の月日がたった2015年10月、私たちははじめて、ジーンクエストとしての研究成果を学会で発表することになりました。これは現在のサービスが存在しなければ、絶対になし得なかった研究です。

まだまだ道半ばではありますが、高橋がジーンクエストを創業したときに思い描いていたビジョンに、ようやく一歩近づけたような気がしています。それは高橋と、ここまで高橋を支え、ともに厳しい道を歩んでくれた事業メンバーにとっては、とても大きな一歩なのです。

遺伝子をはじめとする生命科学の分野は、人類が到底触れることのできない未知の領域が広がっている世界でもあります。これからもこの分野に携わっている限り、さまざまな批判や業界内の反発をはじめ、厳しい世論に晒されることもあるでしょう。

しかし今まで誰も取り組んでこなかったことに挑戦するのですから、批判はあって当たり前。わずかでも感じているこの手応えを信じて突き進まなければ、イノベーションなど起こすことはできません。

高橋 「これからも一人の経営者として、生命科学分野の研究者として、ジーンクエストのメンバーとともに、遺伝子解析の可能性を社会へ提示し続けていきます。当社のサービスを“正しく”使うことによって、ひとりでも多くの人が健康で豊かな人生をすごせるように」

関連ストーリー

注目ストーリー