中高生向けインターンシップを実施したワケ

▲「THINK FLAT CAMP」に参加したメンバーたち

株式会社ネットプロテクションズは、決済のプラットフォーム事業をメインに事業を展開していますが、今回は中高生向けのサマーインターンシップ「THINK FLAT CAMP」を開催したお話をご紹介します。

「コアの決済事業に限らず、社会を本気で変えていく」──それはたとえば、花屋さんを展開しているけど、お花を売るのは人々の生活を豊かにするという目的に対しての手段。その目的を達成するために、将来はロケットを飛ばしたり、そもそもの街づくりに関わったりするという夢もあるというのが、私たちネットプロテクションズ。だからこそ「つぎのアタリマエをつくる」をミッションに掲げ、さまざまな事業を展開しています。発想は自由に、本気でいろいろな展望を考えているのです。

これらにはすべて「想い(Will)に基づいた、事業をたくさん生み出せるプラットフォームになりたい」という考えが根底にあります。

このカルチャーの中で、もともと就職活動中の大学生向けのサマーインターンシップはすでに実績がありました。ただ、中高生向けのインターンシップの計画は、できたらいいなと思いはするものの実現には至っていませんでした。

「だったら自分が手を挙げて実施してもいいのではないか」。そう考えたのは入社11年目・BtoBカスタマーサービスグループの平間亮哉でした。

平間 「もっといろんな層に、評判の高い当社のサマーインターンシップを提供したいという想いがありました。また、私には 8歳と 6歳の子どもがいるので、教育に興味があったことも大きかったと思います。
もっと社会に向けて価値提供を拡げられたらすごくいい世界になると考えましたね」

ここで、一般的な企業であれば、企画書をつくり決裁承認を得るのが通常の流れ。しかし、代表に話にいくと5分で「やってみたら!」と。予算も100万円くらい欲しいと伝えて即、決裁が下りました。周囲に呼びかけたところ、熱い気持ちを持った有志が集結したのです。

本プロジェクトは、会社への売上や人員採用といった効果の面で直接の寄与度を考えると低いかもしれません。しかし、私たちは人の幸福や成長に対して真摯に向き合う会社だからこそ、社会に向けて発信し、価値を提供したいという“想い”だけでスタートできたのです。

今どきの中高生向けにどこまでカスタマイズすべきか、20回もの議論を重ねる

▲話し合いをする中学生たち

すでに大学生向けインターンシップのテンプレートと実績があったとはいえ、中高生向けにそのままの内容を当てはめていいものかどうか、メンバーで議論しました。

平間 「『中学生のとき、みんなは何してた?』から話し始めました。当時と今の中高生の違いなどをイメージしながら、どうしたら成功の確度を上げられるか、話し合いを重ねましたね」

就活生向けのものはビジネス立案のワーク形式。その形をどこまで踏襲できるか、中高生からちゃんとしたビジネスプランが出てくるのか……。内容を検討するのに、終電近くまでかかることもありました。

平間 「今の中高生はスマホを当たり前に持ち、情報があり、起業する方もいらっしゃるくらいです。できないのではと勝手に思っているのは大人の方なんじゃないかと。
結論としては『子ども扱いしない』と決めましたね。ちゃんと期待し、就活生向けの内容をほぼそのままやってみることに。どこまで通用するのか検証してみたいとの想いもありました」

とはいえ、やはり中高生。就活生向けの場合は、どれだけ止めても熱中して深夜まで議論する学生がいたのに対し、中高生向けはさすがに20時には解散にする必要があり、かつ同程度の熱量や満足度を提供できるのかどうか、悩みました。

平間 「だから、就活生向けのサマーインターンの中でコアとなった要素や満足度、成長に寄与・貢献した要因ってなんだろうと、ディスカッションを重ねましたね」

20回ほど、数時間の打ち合わせを重ねて内容を詰め、どう全体を導けるか、参加者の主体性を損なわないようにしつつ、寄り道をさせないファシリテーションをできるように工夫しました。

全国から集まったハイレベルな27名の参加者たちに圧倒される

▲発表の様子

テーマは「つぎのアタリマエとなる事業の立案」。

5年後を見据え、つぎの当たり前を担える事業をワークの中で立案し、最後は代表を含めた役員の前でプレゼンしてもらいます。審査基準は社会への影響度などを点数化した数値の合計値。

就活生向けのサマーインターンはすでに評判の認知が広がっていて、とくに宣伝せずとも問い合わせが集まる状況でした。一方の中高生向けは初めてのことでまったくの未知数。集まるか不安でした。

参加者は主にWeb経由で募集。メンバーのつながりから呼びかけたり、フェイスブック広告、中高生が参加しているSNSのコミュニティ20媒体ほどに告知しました。

平間 「最終的には満席になりました。中にはドバイ在住の高校生が帰省に合わせて参加してくれるなど、嬉しい反応がありましたね」

参加者は関東のみならず東北や関西、九州などから集まり、高校生版では14名、中学生版では13名が参加しました。4〜5人ずつのチームを組んでもらい、5日間をかけたワーク・プログラム。社員をメンターとしてチームごとにひとり付け、新規事業のアイデアを立案してもらいました。

メンターたちは、具体的にもうかるアイデアかどうかよりも、議論が成立する方向に持っていくように配慮。チームに混じって共に議論するメンターもいれば、見守って全員が話しやすい空気を醸成しているものもいました。

また、就活生向けの場合、たとえば優勝チームに豪華ディナーをプレゼントするなど、チームの競争心を煽る仕掛けがあります。そのためだけではありませんが、チームに閉じて議論をすることが多くなります。しかし、中高生向けにはそれをなくしたためか、チーム間で垣根がなく、一緒に議論する姿が見られますね。結果的にチームにとっても良い効果を生み出していました。

社内外へ伝わった「想い(Will)」

平間 「自分たちの実現したい想いを形にし、おのおのの関係性の中で深い部分の気づきを得られる成功体験になったのではないでしょうか。
はじまる前はプログラムの難度からうまくいくのか不安がありましたが、総じてとてもレベルが高かったんです。中高生向けにレベルを下げず、就活生向けの内容で開催して良かったですね」

参加者からは、「受験前で参加するか悩んでいた時間がもったいないくらい、すてきなプログラムだった」「普段出会うことのない仲間とアイデアを出し合い、成長できた」など、評判は上々。

「THINK FLAT CAMP」は社外にまで評判が広がり、朝日新聞社の「AERA」にも取材され、記事になりました。

社会的価値の大きな取り組みを実現できたと自負しているメンバーたち。

今後は、小学生や社会人になりたての人に向けたサマーインターンシップに横展開するアイデアがすでに出ています。また、これがきっと社会をより良く変えていけると確信したので、自社だけでなく社外とも連携してこのプログラムを拡げていきたいと考えています。

平間 「自分たちの想いは形にできると自信をつけてもらえたこと、それを活き活きと実践している大人や、共に実践していける同世代がいること、を認識してもらえたことだけでも大成功でした」

事業とは直接関係がなく、収益性も鑑みず、私たちの「想い(Will)」が実現されました。これによって社内外への前向きな影響が現れたことが何よりの成果です。