はじめて直面したコミュニケーションの「壁」……そのとき、青年はPRと出会った

「PRはプロモーションとも違う。本当に誰かに魅力を伝えられるようになるには、自ら魅力を表現していくべきだ」ーーそのように語るのは、2018年12月にPR Tableに入社した小林祐太。さまざまな体験を通した彼が目指す、"本当のPublic Relations"とは一体どのようなものでしょうか。
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納得いくまでやり切るーー水泳を通して培った粘り強さ

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▲スイミングスクール時代。颯爽とバタフライをする小林

幼少期の頃の小林は、あまり前に出ていく性格ではなく、自分よりまわりの人の環境がよくなれば自分も嬉しくて、「自分がこうなりたい」という想いがありませんでした。

内向性が強く、自分の中でぐるぐる考える。特定の人とだけではなく、誰とでも仲良くできるタイプ。

たとえば、帰り道にばったり会った人、たまたま近くにいた人……いつだって、誰かと仲良くなるのは自然と。どちらかというと温厚で、"めちゃくちゃ活発な少年"ではなかったと自身を振り返ります。

小林 「自分自身が喧嘩することはなく、友達同士の仲裁に入るとか雰囲気を察知することが多かったんです。20〜30人ぐらいのクラスの中でも自分のことは後回しで、『この人は今こんなふうに考えてそうだな』とか、勝手に察知していたかも。
自分が結構気にしいなので(笑)。人からどう思われているのかとか、自分はこうだけど、周りの人はどうなんだろうとか、考察する癖がついたのかもしれないですね」

プールの授業がきっかけで、小学校3年生のときにはじめた水泳に熱中した小林は、週5回スイミングスクールに通うように。ほとんど泳いでいた記憶しかないと語る彼は、なぜそんなにも水泳に夢中になったのでしょうか。

小林 「水泳は、クロールができるようになったとか、何メートル泳げるようになったとか、自分の成長が明確に分かるから好きだったんだと思います。毎月進級テストがあって、合格にしたら級が上がっていくし、そうすると次も絶対合格するぞって、常に目標があって気持ちが上がっていったんでしょうね」

すべての進級テストを合格してしまうと、さらに上のレベルのタイムを競う選手コースへ進みます。よりハードな水泳生活。そこには、自分自身との戦いがありました……。

タイムを数秒良くするために何をしたらいいのか、水泳を通して得たことで自分はこれから何をすべきか。
そして、水泳一色の生活を送っていた小林に、終わりが見えはじめます。

小林 「小学生のときからずっとライバルと思っていた人に中学2年の終わりに勝てちゃったんですよね。県の代表に選ばれたり、中国地方の大会に代表として出場できたのは大きな節目でしたね。自分の中で、一回やりきったな……って」

その気持ちとともに、小林は大学進学に向けて受験勉強へのシフトチェンジを決意。高校2年生で水泳に区切りをつけることにします。

はじめてのぶつかり合いーーそこで芽生えた“自我”

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▲大学時代に取り組んだ新入生サポートスタッフでは、新しいスタッフ向けに研修を担当

岡山を出て、はじめての土地、島根での一人暮らし。小林は右も左も分からず大学進学への不安を抱えるなかで、ある活動にお世話になりました。

小林 「新入生サポートスタッフといって、現役大学生の先輩がいろいろ一人暮らしのサポートをしてくれる活動なんです。自分の物件をはじめ、生活用品まわりや食生活、大学の勉強のことまでお世話になって。そのとき、『大学はどんな感じですか?』と聞いたら、その人がすごく楽しそうに学校生活の話をしてくれるし、この活動自体も楽しくてやっていると、純粋に話してくれたのを覚えているんですよね」

そして小林は、先輩の楽しそうな姿を追いかけ、大学入学とともにこの活動に参加します。

新入生を直接サポートする業務だけでなく、活動全体の運営にも関わり、スタッフの募集や研修作りも担当。本気で意義や魅力を感じてくれるメンバーを集めなければ、活動を続けてくれないという課題を常に感じていました。

30人集まっても半分ぐらい辞めてしまうこともしばしば……。研修づくりや入学シーズンに向けた準備、年間を通したハードな活動の意義や魅力を伝えきれていなかったのではないかと考えはじめます。

はじめて人とのコミュニケーションの壁にぶつかった小林。

小林 「水泳は自分がこう見られたいとかではなく、自分のタイムが速くなれば良かったんです。それは自分に対して問題。でも、この活動は自分だけが頑張っても課題が解決できるわけじゃないんですよね。一緒に活動している人が、他の人に『活動の魅力』を伝えてくれるようになるには、まず自分が語れるようにならないとって」

悩んだ小林はひとつの“言葉”に出会います。

小林 「いろいろ本を読んだり相談したりしたときに、1冊の本に『全員PRパーソンだ』ということが書いてあったんです。それまでは、広報とかPublic Relations(以下、PR)について考えたことはなかったけど、その本を読んだときに自分がやらないといけないことはこれだ!って具体的なイメージができて……」

自分がではなく、一緒に働いているメンバーが、自分たちの活動の魅力を人に伝えられるようになれば、チームのモチベーションが高くなる。メンバーが活動を好きになって、自分は“人に伝えたくなっている状態”を目指しているのだと気がつきました。

そうして小林は、人と人との関係構築をどうすべきか……と悩んだ末、「PR」という言葉に出会いました。

これをきっかけに、就職に対しても考えるように。

小林 「活動を通じて知ったPRをやってみたいなと思ったんです。それができる会社を受けようと調べていくと、PR会社というものがあるぞとか、東京に行かないとだめじゃんとか、分かってきて。その流れで就職のために東京に行くことにしました」

2014年4月、大学を卒業した小林は東京にあるPR会社、オズマピーアールに入社します。

考えていた「PR」との違いーーやりたいことに気がついた瞬間

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▲オズマピーアールにて。新聞を読んで日々メディアについて学ぶ

こうして、念願叶ってPR会社の門を叩いた小林。対外的な広報活動のプランニングや日々のメディアリレーションズなど、やることすべてが初めて体験するものばかり。業務を通して一つひとつ学び続ける毎日が続きます。

小林 「メディアに取り上げてもらうには、どのような視点や切り口、アプローチが必要なのか、クライアントとメディアの板挟まれ経験を通して徹底的に教え込まれました。『第三者視点』という言葉は、今でも仕事をしていく上で大切にしている言葉ですね」

求められるものをどんどんやっていき、できることが少しずつ増えて成長を実感する一方で、どこか自分のやりたいこととは違う気もする……。頭の中を考えがぐるぐると巡ります。

小林 「徐々に、大学生のときに知ったPRと、今していることにギャップを感じるようになってきたんですよね。とにかくメディアに取り上げてもらおうっていうことに、意味を見出しにくくなってしまっていたんです……。
僕は、組織やマネジメントに近い観点でPRを考えていたんです。たとえば自分が社長だったら、社員自身が自分の会社を『いい会社だよ』って周りの人に言ってもらえる状況をつくりたいと思っていました。それがPRなのかなって」

仕事として頑張れば評価されるし、やりがいは感じていた。でも「なぜこれを伝えたいのか」という、意義や想いは上辺になってきていて、ハートに響くものを感じられなくなっていました。 

小林 「プロモーションを通して話題化に成功しました!というものよりも、人と人との関係性から新しい価値が生まれたり広がっていくような世界観が好きだし、それを目指していたから、自分の中でモヤモヤが大きくなっていったんだと思います。自分のやりたいことはこれだって明確な気持ちがあった。これまで自分のモヤモヤしていた時期が長かった分、行動したほうがいいと思ったんです」

自然と自分たち達から魅力を発信したくなるために、社内の人たちのモチベーションやカルチャーマッチを大切にしたい……。目指すべきPRの姿を小林を改めて認識します。

本当にやりたいPRをやろう。そして、自分のなかで踏ん切りをつけたのです。

本当に目指したいPRパーソンとは。PR Tableとの出会い

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▲2019年現在の小林

大学生のときに感じた「社員一人ひとりが魅力を語ることで、周囲に伝わっていく」という価値観を大切にしたいという自分の信念に向かって行動を起こしていました。すると意外なところから、PR Tableの話を聞くことになります。

小林 「取締役の菅原のことはオズマピーアール在籍時に数日だけ一緒に仕事をしたぐらいで、そこまで関わりはなかったんです。彼が退職後にPR Tableに関わっていることを知っていた程度でしたし。でも、僕が次のステップに向けて行動しはじめた時に、ある会社の採用担当の方がたまたま菅原とつながっていて。

その会社の話を聞きに行ったのに、3分の1ぐらいはPR Tableの話をされたんです(笑)。『いい会社だよ』と言われて。
そうやって人から言ってもらえる会社なんだと、偶然そのとき体験したんですよね」

そこから、PR Tableに興味を持った小林は菅原に直接話を聞くことに。話をする中で、とても胸に刺さった言葉があったと言います。

小林 「『発信から表現へ』ーーその言葉を聞いたときに、そうだ、これだ!と思って。PRって『表現』だと思ったんですよね。自分たちのことを自分たちで魅力的に話せないといけないよね、と思っていたから。それが『表現』だったんです」

小林は、PR Tableが自分の目指しているPRの世界観をもち、周囲からも期待をしてもらえている会社だと感じて、入社を決めます。

小林 「まずは会社にいる人たちが自分たちの所属している会社の魅力を話せるようにならなきゃいけない。外見だけ磨いても意味がないんですよね。社員のストーリーを通して今まで言語化されていなかった内面からしっかりとサポートできるPR Tableは、自分の課題感を解決できる会社だと感じています。そして、これからは僕も自分をしっかり表現できるようになりたいんです」

まずは自分で語れるようにーー。

小林は、自身の体験から感じた"本当のPublic Relations"を、これからも目指し続けます。

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