Sansanコネクタ・日比谷の「つながり術」ーー会社のミッション・ステートメントを体現する

クラウド名刺管理サービス「Sansan」「Eight」を提供するSansan株式会社では、「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」というミッション・ステートメントを、「コネクタ」という独自の役職が体現しています。Sansan唯一のコネクタ・日比谷尚武が、その業務内容、創造する価値、未来像についてお話しします。
  • eight

コネクタの活動を左右する「1日の使い方」と「半年先の予定」

954cf5e482ffa2625c8cd4848a713589a5f8096c
コネクタは、とにかく人に会うことが多い仕事です。そのためか、よく「社内にいないのではないか?」と言われてしまいますが、そのようなことはありません。朝9時半には出社して、午前中はオフィスで、メールの受返信や講演資料の作成などデスクワークを集中して行っているんですよ。

ただ午後は、そのまま打ち合わせやイベントなど、外回りをしていることが多く、夜は会合や交流会のような場に出席しています。そういった日々のスケジュールから、あまり会社にいないイメージがあるのかもしれません。

それでは、いつコネクタの活動のカギである「情報収集」をしているのか? それはランチの時間。私の場合、月の1/4は社内メンバーと、3/4は社外の方とランチ・ミーティングを行っています。

社内メンバーとのランチ・ミーティングの約束は、なんと半年先まで決まっています。そうやって意識的に“半歩・一歩先”をイメージすることが、コネクタの活動基盤(こちらの記事もご覧ください。企業目線でコネクタの役割をご紹介しています→ https://www.pr-table.com/Sansan/stories/97 )になるからです。

しかし決して、予定を詰め込んで忙しくしていたいわけではありません。私がこの時間を確保しているのは、個別に顔を突き合わせて、一人ひとりの話をしっかりと聞くことを大切にしたいからなんです。

会合や交流会では、なかなか一人ひとりとゆっくりとお話しすることはできません。だから、そのような場で知り合った方とは、改めてランチタイムに深くお話しをするようにしています。たとえるならば、夜に「弱いつながり」をつくり、昼に「つながりを強くする」イメージですね。

そういった意味では、その「1日の使い方」と、会社の“半歩・一歩先”をイメージする「半年先の予定」がコネクタの活動にとって、大切なのかもしれません。

興味と喜びの循環が生まれる「インプットの仕組み」とは

9598f8d4576533dcc5ab279931aff56ad9a4eff9
コネクタの業務には、SNSが大いに役立っています。何かあったときに相談させてもらったり、気軽に相談を受けたりできることはとても有難いことで、日々構築している「弱いつながり」を維持する効果もあるといえます。

とはいえ、SNSで人を品定めするようなことはしていません。まず相手のことを理解して、「この人に、この情報を提供したら、きっと喜んでくれるだろうな」という姿勢を常に心がけることが、コネクタの仕事にはとても大切です。

それから、情報をインプットする上で「強みを生かす」という考え方を大事にしています。この考え方はSansanのミッションステートメントにも取り入れられているのですが、「一人ひとりの得意なことを活かしたほうが組織は良い方向に進む」ということなんです。

SNSのタイムラインを見て、どんな人が何を得意としているのか知っていると、何か困ったことがあった時にお声がけしやすくなります。また、相談を受けた時に「それならこの人が得意」だと紹介することもでき、「つながり」を生むことができます。

コネクタは社内外問わず、情報をインプットすることが重要です。Sansanがインバウンドマーケティングを中心にマーケティング活動を推進してきたこともあり、私自身も「人や情報が集まってくる仕組みをつくれるか?」と考え抜き、コネクタという役職ができた2013年に、半年以上かけて整えていきました。

その仕組みを整える上で何より意識したのは、Sansanや私自身だけでなく、関わるすべての人にとって、興味と喜びの循環が生まれるようにすること。そのためは、「相手のメリットを考える」「簡単に諦めない」ことが重要です。

コネクタの仕事内容には、このふたつの考え方が大きく生かされています。前者は「人と情報が集まる環境を整えて価値が生まれた仕事」、後者は「人と情報を辿っていった先に価値が生まれた仕事」。

それぞれ印象に残っている仕事について、簡単にご紹介します。

「弱いつながり」を常に複数持つことで、会社の資産を生みだす

74ca0dd07b6a02f9a28845f2f8e5990598ff27b9
人と情報が集まる環境を整えて価値が生まれた仕事で印象的なのは、他社と共催で続けるようになったエンジニア勉強会。人事部がエンジニアの採用に力を入れている時期にスタートしました。

当時、社内メンバーは個々人の目の前の業務に集中することに力を入れている時期で、勉強会を開きたいと思っていても、行動に移しにくいタイミングでした。そこで私が「弱いつながり」を持っていた株式会社gloops、日本マイクロソフト株式会社さんなどに協力をお願いし勉強会を開く機会を作ったんです。

実際に勉強会を開催してみると好評で、エンジニア採用の仕組みのひとつとして定期開催されるようになっています。当初は、社外と協力して何かをはじめる経験が少なかったSansanに、新しい取り組み方を生むことができ、また採用活動にも貢献することもできました。

実は、以前からベンチャー関連やIT関連の人と関係性を築いていたこともあって、相談先の企業が勉強会を開くことにメリットを感じ、喜んでもらえることを確信していました。コネクタとして、そのような社外のニーズを把握していたから、提案することができたのだと思います。

「つながり」が「つながり」を生み、会社の資産を生みだす

01b781018e4e995dd9af9da64862068a39e9fcf0
一方、人と情報を辿っていった先に価値が生まれた仕事で印象に残っているのは、法人向け名刺管理サービス「Sansan」を経済産業省に導入してもらったことです。

もともとは、銀座のコワーキングスペースに名刺管理アプリ「Eight」用のスキャナをに置いてもらうために、簡単なユーザー勉強会を行ったのがきっかけでした。そこに偶然いた方が「地元の主婦向けのIT教育の一環で、蒲田の飲食店でアプリ勉強会やるから来てください」と。

それで、その勉強会に行ったら、偶然いた方が「参加している異業種勉強会で、半年くらいかけて『Eight』のビジネスモデル研究をしたい」とのことだったので、情報提供のために2ヶ月に1回くらい、コツコツと通うようになったんです。

そしたらまた偶然、打ち上げで話した方が、経済産業省でIT活用を提言されている方だと知りました。その方が「Sansan」にも興味を持ってくれて、経産省で活用してもらうきっかけに。

もちろん最初から「Sansanを経産省で活用してもらえるかも?」と考えていたわけではありません。「“強み”を通じて困っている人に喜ばれたい」という気持ちを持ち、諦めずに続けていった結果だと思います。

+++

この先、テクノロジーはもっと多様な進化を遂げていくはずです。今後は、能動的かつ健全な形で「つながり」をつくるライフスタイルがもっと広まっていくと思います。そんな「つながり」の先には、まだ眠っている価値がたくさんあるはずです。ちょっと相談したら、事業が前進するアイデアが生まれるかもしれません。

だから、もっとSNSやインターネットと向き合って、「弱いつながり」と関わっていく人が増えていけばいいなと考えています。「Sansan」や「Eight」も、その一役を買うサービスに育てていきたいんです。

コネクタは、膝を突き合わせたコミュニケーションを大切にして仕事をしていく役職です。「絶対に直接会わなきゃダメ」ということは減っていく中で、それでもお会いすることでつながることができるものは何か。それを大切にしていくことが今後も必要です。

たまに「コネクタ的な仕事をしたい」という方の話を伺う機会があるのですが、よく話してみると「会いたい人に会えるから」という動機を聞きますが、それは違います。コネクタは、会社の指針に沿って、会うべき人に会っていく、必要な情報に接していくことが大切。だから、会社のミッション、カルチャーを大切にして働いている人が、コネクタのような職業で活躍していってほしいですね。

関連ストーリー

注目ストーリー