人と人とをつなぎ、未来を開拓する。Sansan独自の役職「コネクタ」が生み出す“出会いの資産”とは

クラウド名刺管理サービス「Sansan」「Eight」を提供するSansan株式会社には「コネクタ」という独自の役職があります。なぜこのような役職を設けたのか? 社外のネットワークをビジネスに活かすことを課せられた「コネクタ」が生まれた背景についてお話しします。
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エバンジェリストとは何が違う? 会社と社会のつながりを生む「インプットの重要性」

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みなさんは「エバンジェリスト」という役職を聞いたことがありますでしょうか?

近年、海外のIT企業で生まれた役職です。国内の外資系IT企業においても、自社の製品やサービスについて分かりやすく説明する“伝道者”のような役割をこのエバンジェリストが担うことがあります。

一方、私たちSansanには、このエバンジェリストと似て非なる独自の役職「コネクタ」が存在します。人と人とをつなぐことを強く意識したその仕事内容は「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」という当社のミッション・ステートメントを、まさに体現しているといえるでしょう。

ビジネスでは、人と人とのつながりがとても重要です。つながりから生まれる価値は多彩で、それを組織の成果に結びつけることができれば会社に大きな資産を残すことができるのです。

会社と社会の接点をつくるという役割柄、エバンジェリストと同一視されることもありますが、その仕事内容は大きく異なります。エバンジェリストは会社の魅力をアウトプットすることが役割ですが、コネクタはそれ以上に、社会の情報を会社にインプットすることで、より価値を発揮するからです。

一体どのようにして、このコネクタが生まれたのでしょうか? そのきっかけは、Sansanでコネクタを勤める日比谷が経験した、とある成功体験にありました。

「つながり」から得たインプットを、会社の成果に貢献する仕事

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Sansanにコネクタが誕生したのは2013年。もともと法人向けのマーケティングを担当していた日比谷は、「外部への発信が大事」だと思うようになり、広報を兼任するようになりました。

日比谷の仕事は、ただ自社サービスのメディア露出を増やすことだけではありませんでした。メディアが求めている情報があるならば、他社サービスを紹介してメディアにも貢献する。その結果、メディアに限らず、他社の広報とも新たな「つながり」を構築してきました。

Sansanに所属する以前、日比谷はベンチャー企業の経営を経験しており、その「つながり」が生まれることで企業が急成長することを目の当たりにしていました。だからかもしれません。日比谷は常に「つながり」を生むことを意識し、そのためのパスを送る習慣を身につけていたのです。

実際にSansanにおいても、独自の動きによって「つながり」を生み、そこから得たインプットを社内の課題解決に貢献してくれました。この日比谷の活動が、のちの「コネクタ」の原型となります。

そして、役職として「コネクタ」を設けることに。日比谷は「会社の懐の広さがあってこそ誕生した役職」だと、当時を振り返っています。

日比谷 「当初は、活動をどのように評価してもらえるかなど、不安もありました。しかし、代表の寺田の理解を得られ『コネクタの活動によって会社の成果に貢献する』という抽象度の高いミッションを掲げて働くことからスタートすることができたんです」

コネクタの活動で最も重要なのは、社内情報のヒアリング

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正式にコネクタとして働くようになり、まずは半年間の目標を設けました。日比谷は独自で「コネクト帳」を作成、1日ごとに「今日何を結びつけたか」の記録をつけ、期末に各部門長へコネクト帳を見せて、実際の貢献度を確かめてきたのです。

一見、シビアにも感じられる行動ですが、これは評価を定めることだけでなく、今後コネクタとしてどう行動していくかマイルストーンを設けるために取り組んでいたと言います。

日比谷 「各部門から寄せられる課題はさまざまで『営業案件が多いからバックオフィスを手伝う人を探してほしい』『この技術の相談をしたいので得意な会社を探してほしい』など求められるゴールは多彩です。それぞれの部門のニーズや課題を定点観測して、今後の行動指標を決めてきたことが、今のコネクタ像をつくりあげていると思います」


だからコネクタは社内情報をしっかり把握しておく必要があります。日比谷は月に1度以上、各部署のキーパーソンと面会をして、部署レベルの課題把握に努めています。

例えば、人事が「今期はアプリエンジニアの採用に力を入れたい」と考えていれば、日比谷がつながった他社と共催で勉強会を開き、採用機会を育てます。目先の成果ではなく、半歩〜1歩先の未来を見据えて動くのがコネクタの役割です。

時には「来年はアメリカに進出したい」といった海外展開を視野に入れた課題もあり「じゃあ、シリコンバレーの人脈を増やそう」と半年間の目標を定めることもありました。日比谷は会社にとって何が必要かを考えて、近い未来の成果を呼び込むために、社会と会社をつないでくれています。

一方で、社内にコネクタを抱えることで、新しい気づきもありました。それは、外部の力を借りることで業務スピードが高まることです。多大にある仕事を外部と協力しながら進行することで、社員は自身のタスクに集中することができるようになりました。

たとえばエンジニア採用のための勉強会(個人目線の記事にリンクする?)が典型例です。日比谷独自の「つながり」により、株式会社gloopsや日本マイクロソフト株式会社と勉強会を共同開催。それがきっかけでエンジニア勉強会が定期開催されるようになり、結果的にSansanに興味を持ってくれるエンジニアが増え、実際に採用機会を増やすことができたのです。

コネクタの仕事が「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」

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とかく無機質になりがちなITサービスやクラウドサービス業界において、Sansanでは「課題解決に必要とあらば人を介す」という考え方を実践しています。社外とのコミュニケーションにおいても、人と人が接しなければ解決できない課題を、コネクタが担ってくれています。

とはいえ、SNSにはじまるインターネットを介したつながりもとても重要です。社会学の分野では「弱いつながり」というキーワードがあり、ちょっとした知人から得られる情報の有意性も確かにあるのです。

そのような「弱いつながり」から得られる情報を、適切なタイミングで得て、そっと届けるように社内に還元する“ふるまい“がコネクタには求められます。一方的に押し付けるのではなく、相手の状況を考えて、寄り添いながらつなぐことが大切なのです。

また、想定外のインプットであっても、社内に持ち帰ることで予期せぬ成果をもたらすこともあります。そのため、明確に持ち帰る情報を設定しておきつつも、予想外の情報も社内と結びつけてみる柔軟性もコネクタには求められます。


再度、社会学の観点で見てみると、「情報の非対称性」というキーワードに当てはまります。今の社会はテクノロジーの進化に合わせて、企業ごとに保持するリソースが多様になっています。そのため会社の外にある、私たちが気づかない価値はとても多く存在しているのです。

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コネクタは、人と人、社会と会社をつないで、未来を開拓する仕事です。私たちSansanとしても、1歩先以上の未来を見据える視点を培い、未来を開拓する試みを継続していくことが大切です。

「社会」「コネクタ」「会社」、この3者がつながることで、より良い未来が待っている。私たちはそれを信じて、「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」というミッションを果たしていきます。

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