トライアスロンで若者にチャンスを――世界中の社員とつくりあげるCSR活動

60を超える国と地域で人財サービス事業を展開するアデコグループは、サステナビリティの実現に向けたCSR活動として「Win4Youth」に取り組んでいます。社員がスポーツを通して、世界中の恵まれない若者を支援するこの活動。2017年に参加した福岡洸太郎には、活動を通して“成し遂げたいこと”がありました
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走行距離によって、世界中の支援団体へ寄付をする「Win4Youth」

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▲2010年に開始したCSR活動「Win4Youth」。スポーツを通じてさまざまな国の若年層支援団体に寄付をする

世界中の若者に、教育の機会や生活環境の質の向上をもたらしたいーー。  そうした思いのもと、アデコグループでは、CSR活動の「Win4Youth」を2010年にスタートさせました。

Win4Youthとは、人財派遣・人財紹介事業などを行なうアデコグループが、スポーツを通して、発展途上国をはじめとしたさまざまな国の若年層支援団体に寄付を行なう活動です。

プロジェクトの立ち上げから8年目となる2017年は、世界60カ国の社員が、「マラソン・ウォーキング」「サイクリング」「水泳」を通じて合計430万kmの走行距離を達成。さらにその年の代表的な活動として、スペイン・ガバで開催された国際的なトライアスロン大会「サンタンデール・ガバ・トライアスロン」に、世界中から総勢73名の社員が参加し、見事、全員が完走しました。

そんなトライアスロン大会に2017年の日本代表のアンバサダーとして参加したのが、入社2年目の福岡洸太郎。入社以来、法人営業や人財コンサルタント業務を主に行なっている、トライアスロン“初挑戦”の社員です。

福岡 「実は、1回目にエントリーしたときは選考に漏れて、2回目の挑戦で選ばれました。アデコに入社した動機のひとつに、Win4Youthの活動をしたいという思いがあったので、入社してすぐにエントリーしました」

海外では、日々トレーニングを重ねてトライアスロンに挑む人も珍しくありませんが、日本ではこの過酷な競技に自ら飛び込む人は多くありません。さらに、アンバサダーとなれば、海外メンバーとのコミュニケーションのために英語は必須です。そんな日本人にとって決してハードルの低くない活動に、福岡が自ら参加を志願した理由。そこには、彼の忘れられない“原体験”がありました。

同じ“人”なのに、なぜこんなに違うのか。旅をして生まれた社会貢献への想い

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▲福岡は、かつてバックパッカーとして世界を旅していた

彼には、バックパッカーとして各国を旅した経験があります。

福岡 「大学時代に、みんなで一斉に就職活動をすることに違和感を覚えて、活動をやめて、自分は何がしたいのかを考えました。それで、いろいろなものを見るのが好きだったので、旅をしようと。北米、中南米、オーストラリア、東南アジアなどに行きました」

なかでもアデコに入社するきっかけとなったのが、中南米での体験です。

福岡 「グアテマラやペルーで、ある同世代の人に会いました。その人は、親ががんになったことがきっかけで、持っていた会社や車など財産を全部売り払って、入院費と手術費に充てていました。医療制度が整っていないので、それだけで自分のモノも時間も、失ってしまうんです。
さらに、働きたくても、週2日のアルバイトを1日3時間するくらいしか仕事がない状況。それでも、『日本に行きたい』と言って日本語の勉強をしていました。
住んでいる国が違うだけで、何でこんなに生活や仕事や環境が違うんだろう。自分に何かできないのかと考えて、人財系の企業に入ることを決めました」

旅をしていなかったら、アデコに入社していなかったかもしれないーー。そう語るほど、このときの体験は彼に影響を与えました。貧しい国の状況を目の当たりにしたからこそ、社会に貢献したいという思いが芽生え、入社後すぐにWin4Youthに応募するに至ったのです。

こうしてアンバサダーとなった福岡はまず、5月にベルギーで行なわれるキックオフキャンプに参加。3日間、37カ国から集まった70名のアンバサダーと交流をしながら、トレーニング方法などのレクチャーを受けました。そして帰国後、本格的にトレーニングをスタートしたのです。

想像以上にハードな日々ーーしかし、仲間からの声援と一体感に支えられた

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▲人財コンサルタントとして、日々求職者のキャリア相談に乗っている。仕事とトレーニングの両立を果たした

トレーニング期間は約4カ月。トライアスロン初挑戦の福岡は、朝はランニングをしてから出社し、通常業務をこなした後、ジムに行ったり自転車に乗ったり。夜はストレッチで体をケアしながら英語の勉強も行なうという日々に、体力も気力も次第に奪われていきました。

福岡 「正直、仕事中に頭が回らないなということもあって(笑)。トレーニングは基本ひとりでやるので、孤独感もありましたね」

しかし、そんな福岡の支えになったのが、過去のアンバサダーや、ベルギーで出会った各国のアンバサダーたち。  過去のアンバサダーから、海での泳ぎ方や、モチベーションの維持の仕方を学び、各国のアンバサダーとはSNSを通じて走行距離を報告し合いながら、力をつけていきました。

そうしたなかで、トレーニングにもやりがいを見いだしていったのです。

福岡 「今日は近くを走って、次の日は湘南の海で泳いで、その次の日は奥多摩まで自転車をこいで、と3つの違う感覚があるのが楽しくて。コーチに言われたメニューを必死でこなしていたら、体もちょっとずつ大きくなって。いつの間にか、長い距離もいけるなという感じになっていました」

迎えた本番。現地入りした福岡は、国の違いを超えて家族や兄弟のように社員が接し合うのを体験し、アデコグループの壁のない企業文化と、ウェルカムな雰囲気に圧倒されました。

福岡 「37カ国、文化や価値観などいろいろなことが違うなかで、アデコグループがいかにOne Teamであるかということを実感しました。アデコにはCore Valuesというものがあって、『チームスピリット』がそのひとつになっているんですが、まさにそれが体現されていると思いましたね」

結果は、2時間40分で無事にゴール。福岡は自分の目標タイムを約10分も繰り上げて完走しました。彼の激走を支えたのは、アデコグループの一体感、そして日本からの応援です。

福岡 「実は大会前日、緊張やプレッシャーで眠れなくなっていたんです。でも、社内からの応援に支えられました。顔を合わせたことのない方からも、寄せ書きをいただいたりして。その温かいメッセージを、レース中に思い出しながら取り組めたことが力になったなと感じます」

手を挙げる勇気が、あらゆるものを変える

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▲「Win4Youth」での1枚。多くの人の応援が糧となった

アンバサダーになったことをきっかけに、多くの社員に顔を覚えてもらい、応援をしてもらうなど、業務上のコミュニケーションも円滑になったと語る福岡。CSR活動は結果的に、社内のコミュニケーションを深めていくものでもあるのです。

そして、今回参加して彼自身が最も変化したことに、「つながり」ができたことを挙げています。

福岡 「各国の社員たちと“気軽に”連絡が取りあえることは、大きな変化でした。過去に旅をしていたので、海外に友人がいないわけではなかったんですが、日々連絡を取り合って、仕事の話や一緒にトライアスロンに出ようなんて言える関係ではありませんでした。そういうやりとりが今は普通になっています」

またこの取り組みが、世界の人々に貢献するための第一歩になったことを強く感じています。

福岡 「社内で、少しでもやりたいと思っている人がいたら、『すぐ手を挙げた方がいいですよ』と言いたいです。チャレンジをためらう人もいると思いますが、ためらいを捨てて一歩を踏み出すことで、何にも代えられない経験をすることができます。本当にチャレンジしてよかったと感じています」

当社は、人財サービス業を営む企業として、これからの将来を担う若者のキャリア支援を行なっています。その意味で、今後もこうしたCSR活動を大切にしていくことに変わりはありません。

この活動を通して、教育の機会を増やし、世界中の恵まれない若者が教育の機会を得て、自分の描くキャリアを実現することにつながっていくーー。“We make the future work for everyone”。それが、アデコグループが目指す未来です。

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