ライフスタイルメディアだからこそ生み出せる、リアルな“場”

ライフスタイルメディアを運営するアイランド株式会社が2012年にスタートした「外苑前アイランドスタジオ」。ユーザーとWEBサービスをつなぐリアルな場として好評を得ています。その運営を手掛けているのが、イベント事業部の伊藤芳恵。「感動や発見をお互いにシェアできる場にしたい」と語る“リアル”とは?
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ゼロからつくり上げたスタジオ。主役は、無限の可能性を秘めたキッチン

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▲イベント事業部の伊藤芳恵(写真右)

コーポレートビジョンとして「みんなの暮らしを、もっと楽しく、わくわく、心地よく」 を掲げているアイランドは、毎日の暮らしがもっと楽しくなるためのプラスワンアイデアを提案するウェブサイトを運営しています。

2003年にスタートした「おとりよせネット」をはじめとし、2005年には「レシピブログ」、2006年には「朝時間.jp」といったライフスタイルメディア事業のほかに、2012年5月にはキッチン付きのスタジオをオープンさせました。

伊藤 「ライフスタイルメディアとして、日々、食や料理の情報を発信していることもあり、いつかはキッチンスタジオを持ちたいという夢が、会社として長年ありました。
たとえば、料理ブロガーさん考案の料理が食べられたり、お取り寄せ品を試食できたり、Webサービスの世界観を体験してもらうことができる場になると考えていたからです。また、ユーザーさんと直接交流ができる場としても活用したかったんです」

その話が現実味を帯びてきたのが、2011年。ちょうど移転のタイミングで現在の物件に出会い、ほぼ居ぬきの形で入居を決めました。ゼロの状態からすべて自分たちでつくり上げたスタジオ。実際にオープンするまでは、試行錯誤の連続でした。

伊藤 「立ち上げは、自分を含めて 5人。全員が他部署との兼任でした。また、スペース運営の経験者もおらず、オープンまでの準備は手探り状態。どういう機材やキッチン設備が必要なのか、他社のスタジオを見学しに行ったり、料理イベントに参加してみたり、模索しながらオープンの準備をしていました。限られた時間の中で大変でしたが、新規プロジェクトへのワクワク感もありましたね」

スタジオデザインは窓から入る自然光に溶け込むよう、全体はナチュラルカラーで床は木目調、シンプルな中にあたたかみを出したスタイルにしました。中でも一番こだわったのは、キッチンでした。

伊藤 「備え付けのキッチン以外にも、可動式キッチンをつくりました。何かひとつ、キッチンをポイントにしたいと考えていたんです。可動式キッチンなら室内を自由に移動でき、形にこだわらないイベントも可能で、ほかにはないスタジオになると思いました」

こうして、長年ライフスタイルメディアを運営してきた私たちだからこその“こだわり”がつまったキッチンスタジオが、オープンしました。

年間40件のイベントを通じて感じた「WEB×リアルの可能性」

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▲何もノウハウがない状態から、数々のイベント企画を生み出していった

オープン後は自社主催イベントをメインに運営をスタートしていきます。イベント企画に関しては、何もわからない状態で、トライアルで社内向けイベントを企画していました。

伊藤 「最初は、年100回以上もの交流会を主催している『ギリークラブ』の渡辺幸裕さんに、外部アドバイザーとしてご協力いただきました。イベントのノウハウや企画の立て方、トライアルイベントを一緒に開催していただきながら自分たちにあうイベントのスタイルを模索していました。
日常がより楽しくなる企画をはじめ、非日常を体験する企画、参加者と一緒に楽しむコンテンツ、知識や学びを高めるための体験型ーー今のイベント企画の基盤になっています」

トライアルを重ね、各WEBサービスで培った、食とライフスタイル分野で活躍する専門家ネットワークを活かしたイベントを開催していきます。料理イベントをはじめ、料理写真の撮り方、ECショップ向けの勉強会、有名パティシエのスイーツイベント、ヨガイべント、アロマイベントなど、多い時では年間40本開催していたこともありました。

伊藤 「事例づくりとして多くのチャレンジをしました。企画から準備、当日の運営、片づけ……もう体力勝負ですね(笑)」

時には集客に苦戦したり、企画に悩んだりすることもありました。そんな時に参考にしていたのがイベント後のアンケートです。満足度や感想、どんなイベントに参加してみたいか、要望もヒアリングしていました。嬉しい声も反省点もメンバーで振り返り会をし、次の企画に活かしていったのです。

こうして地道に切り開いてきたイベントでは、各サービスの新たなユーザーさんと出会えたり、メールでやり取りしていたユーザーさんに会うことができたり。お互いに顔が見えることで、今までよりもコミュニケーションを一歩深めるきっかけになりました。WEB×リアルの可能性を感じた瞬間でした。

その場限りではない、拡散が生まれる。Web×リアルが生み出すチャレンジ

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▲たくさんのユーザーが参加するイベントの様子

一方、主催イベントだけにとどまらず、食品・調理関連のメーカーや地方自治体とのタイアップイベントも広がっています。強みはイベントの「その場限り」ではない「拡散」が起こる仕組み。参加者がブログやInstagramなどにおいて、ソーシャルで発信力の高い方々に参加していただくことで、リアルとオンラインを絡めたイベントになっている点です。

伊藤 「おとりよせネットの場合には食の専門家の方々、レシピブログだとお料理のブログで人気の方など、インフルエンサーに向けて、自社の商品を実際に使用してもらいたいとか、自社商品のファンになってもらえるようなきっかけをつくりたいというニーズがあります」

主催イベントではできない体験や魅力があるタイアップイベント。毎回楽しみにしてくださっているユーザーも多いと言います。

伊藤 「どのイベントも学びや発見につながるような要素を入れるように工夫をしています。手を動かして実体験ができたり、飲み比べや食べ比べができたり、クイズを取り入れてみたり。些細なことでも、人の行動が変わるきかっけがじかに伝わる、反応がわかるのがイベントの楽しさです。
一度でも心を動かされて、楽しかったと思える瞬間を共有できるのは、私たちのサービスにもクライアントにも資産にもなると思っています」

WEB×リアルの事業はアイランドの強みとなり、事業を一歩前進させることができました。

あらゆる人と情報が集まる、真の“交流”の場へ

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▲白を基調としたシンプルな内装の新スタジオ

外苑前アイランドスタジオは、外苑前駅から徒歩5分というアクセスがいい場所に位置しているうえ、全面ガラス窓から自然光が入ってくるため、一日中気持ちよく過ごせます。2017年には、同じフロアにもうひとつスタジオをオープンしました。この特徴を活かして、自社だけでの活用にとどまらず、レンタル事業も展開しています。

伊藤 「テレビ番組の撮影から、展示会、企業の社員研修、試食会など利用用途もとても幅広いです。イースターイベントの開催や、話題の新商品発表会など、世の中のトレンドを見ることもできて、自分たちが外に行かなくても刺激を得ることができています」

さまざまな分野の利用が多い分、日々の運営もメンバー同士で声を掛け合っているといいます。

伊藤 「設備上要望に応えられないこともありますが、こういう使い方ならどうですかという提案をすることもあります。自分たちもイベントを企画しているので困ることや悩むこととか、利用者側の気持ちがわかるんです。特にイベントはその瞬間だけなので、このスタジオで良かったと満足していただけるようにしていきたいです」

2012年にオープンして6年(2018年現在)。スタジオを持ったことでユーザーとの交流、事業成長へとつながりました。これからはどんな想いがあるのでしょうか。

伊藤 「イベントの参加者さんが主催者としてスタジオを利用してくださったり、紹介でレンタルしてくださる方がいたり、人から人へと伝わってこのスタジオがいろんな発信の “場 ”になっています。まさにアイランドの『場を創造し続ける』というビジョンが叶っています」

私たちはこれからも、感動や発見をお互いにシェアできる場、そしてオンラインにとどまらないリアルな場を大切にし、さらなる発展を続けていきます。

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