AppierのAIがLIFULLを強力サポートーー専門人材ではなくAIを使い倒す

2017年後半から、住生活情報サービス事業大手のLIFULLは、同社の広告ビジネス強化のためにAppierのデータサイエンスプラットフォーム「アイソン」を導入。Appierのエンタープライズ・ソリューション・セールスのシニア・ディレクター松崎亮が、LIFULLのAI活用と成果について説明します。

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AI搭載ソリューションへの期待に応えるために

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▲Appier エンタープライズ・ソリューション・セールス シニア・ディレクター 松崎 亮

株式会社LIFULLが2017年10月に導入したAppierのAI搭載データサイエンスプラットフォーム「アイソン」によるマーケティング施策が、従来に比べて最大330%のコンバージョン*レートを実現しました。

*コンバージョンとはWebサイト上で獲得できる最終的な成果のこと

これにより人工知能を活用したデータセグメント、分析、予測の効果を実証することができました。

2017年にAppierに入社以来、「アイソン」の日本でのビジネス開拓を担当してきた自分にとって、こうした成果を実現できたことは本当に感慨深いです。

お客様の意見に耳を傾け、解決策を考え、それを本社のエンジニアに説明し、納得してもらい次のステップをつくっていくことの繰り返しでした。

たとえば、「それは絶対できない」と言われた本社の開発担当者とビデオや電話で何度も話し、ビジネスチャンスやプロダクトにとっての意味などを粘り強くコミュニケーションをしてようやく動いてもらうことができました。

最後は意地と気持ちが通じたからこその結果だったと思いますが、LIFULLのグループデータ戦略部の皆さんの協力と、まだ実績もない「アイソン」を導入、検討いただいたその挑戦心なしには実現できませんでした。

アイソンが導入された理由

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▲LIFULLのオーディエンスデータ分析および配信プロセスの概念図

LIFULLは、総掲載物件数No.1の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」をはじめとする住生活情報サービス事業を展開。

「世界一のライフデータベース&ソリューションカンパニーへ」をスローガンに、あらゆるデータの統合・先端技術の活用によって、新たな価値をつくりだすことを目指しています。

グループデータ戦略部のDMP*事業では、オンラインで収集した膨大な顧客データをプライベートDMPに集約し、不動産会社の広告施策や住宅の内覧や成約につなげるための施策の展開を支援しています。

*DMPとは、自社サイトに訪れた顧客の行動や属性情報など、別々で管理されているデータをまとめ、分析し、顧客とのコミュニケーションを最適化するためのプラットフォーム

これまで、グループデータ戦略部では、LIFULL HOME’Sサイト内への広告出稿やLIFULL HOME’Sのデータを用いて外部DSP/AD NETWORK*へ広告出稿する不動産会社数や広告案件数が増えるなか、データ分析や広告配信に利用するデータのセグメント設計、配信設計に時間を割いていました。

*DSP(DemandーSide Platform)とは広告主側の広告効果を最大化、最適化するためのプラットフォーム
*AD NETWORKとは、Webサイトやブログ、SNSなど、複数メディアの広告枠を束ねているネットワーク

ところが、少人数で多くのプロジェクトを担当しているため、一人ひとりの業務量が増えていきました。

そこで同部では、テクノロジーを使って自動化、効率化できないか、データ分析や広告配信にAIなどのツールが使えないか、検討を始めました。

データ収集・統合・分析、顧客セグメントなど、多くのソリューションが存在しています。グループデータ戦略部は、最先端の自動化、効率化を実現できるソリューションを試すなど、情報収集をしていました。

そのことを知った私は、担当する「アイソン」のご提案に伺い、企業内にある様々なビッグデータからインサイトを導き出し、それをもとに精度の高い顧客分析を行なうことができる点をご説明しました。

さらには本社の開発担当や社長などと協議を重ね、同部の課題解決のための提案を行ないました。

こうして、会社一丸となっての提案の結果、2017年10月にAppierのAI搭載データサイエンスプラットフォーム「アイソン」が導入されました。

導入後も日本のカスタマーサクセスマネージャー陣が台湾の開発チームとテクニカルサポートチームの支援のもと、LIFULLの皆さんと頻繁にやり取りしながら、約1年にわたり膨大なデータの分析予測を実施し、不動産会社向けのコンバージョン予測AIモデルをトレーニングしました。

導入直後はアイソンに導入すべきデータのことや活用方法を稚拙ながら一生懸命考えていましたが、そんなときにカスタマーサクセスマネジャーの小林 慎が入社し、台湾にいるテクニカルサポートの古守とともにデータ関連の課題を着実に解決してくれました。

アイソン利用の成果

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▲LIFULLが導入する、Appier データサイエンスプラットフォーム「アイソン」の運用支援を行なうカスタマーサクセスマネジャー小林 慎と(写真左)

コンバージョン予測AIモデルの検証のため、LIFULL HOME’Sサイト内への広告出稿やLIFULL HOME'Sのデータを用いて外部DSP/AD NETWORKに広告を出稿する不動産会社のキャンペーンに、「アイソン」で作成したコンバージョン予測モデルと従来のセグメントデータ使用による比較を実施しました。

「アイソン」の分析力の高さや確かさを示すために重要な取り組みでした。

その結果、「アイソン」によるセグメントデータのコンバージョン率は従来のものと比較し、直近の半年平均では、PCで約150%、スマートフォンで約115%、そして直近の1カ月の実績では、PCで約190%、スマートフォンでは約330%となり、AIを活用したオーディエンスセグメントの成果を実証しました。

Appierは、今回のLIFULL HOME’Sでのキャンペーン施策の成果を踏まえ、同社の他の広告主にも提案することができればと考えています。

多様な業種の広告主の期待に添えるオーディエンス分析を行なうために、Appierのチームはさらに「アイソン」の分析・予測の精度を上げるとともに、データ戦略部の今後の取り組み、目標達成に向けたデータ活用を支援していきます。

All AppierでさらなるLIFULLの成果に挑む

企業が保有するデータ量は増大する一方ですが、そのデータを十分に活用できていません。データサイエンティストなど、企業のデータを活用できる人材が不足していることがそのひとつの要因といえるでしょう。

AI搭載のソリューションとして「アイソン」は、データサイエンティストと同様の精度の高いデータ分析、顧客セグメント、顧客の行動予測などを提供できます。この製品によって、企業のデータ活用の方法を変革したいと考えています。

Appierのエンタープライズ・ソリューション・セールスとして、LIFULLのアイソン導入を初めから担当し、同社の広告ビジネスにおける課題をどのように解決するかをめぐって本社のチームと時には格闘してきました。

2018年からはカスタマーサクセスマネジャーの小林がジョインし、チームとして本社を巻き込みながらLIFULLの目標達成に向けて取り組める体制になりました。

今回の成果を起点として、より満足いただけるサービスの提供を引き続き目指しています。

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