「すべてのビジネスに“使える”AIを」 Appierのチャレンジ—ビジネス開拓

2012年創業のAIソリューションのスタートアップAppierは、プロダクトの拡大期に入り着実な成長を遂げています。2015年6月に楽天からAppierに転職した、日本支社の創立メンバーの1人であるシニアセールスマネージャー川口智也は、AI普及というミッションの中でワクワクする毎日を過ごしています。
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自分の経験と実力を試す舞台としてのAppier

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▲Appierにてシニアセールスマネージャーを務める川口智也

私は2012年4月、新卒で楽天に入社し、楽天をメディアとして販売する広告事業に所属していました。新卒ながら一番大きな取引先を任せてもらえることもあり、日々やりがいを感じていました。

しかし、入社3年目を過ぎたころ、こんなことを考えはじめました――楽天という看板が外れた際に、自分の力はどこまで通用するんだろう――そこで、楽天の外で力を試してみたいと、転職先を探しはじめたんです。

そのころ、ちょうどAppierから直接のコンタクトがあり、「日本支社を立ち上げる、面白い会社なので一緒にやらないか」と誘われまして。

当時はAppierのことを知りませんでした。しかし、日本に進出したばかりの会社であればまさに自分の力がどれくらい通用するかを試すことができるのではないか、そしてこれも何かのご縁だと思い、2015年4月に入社を決めました。

無名の会社のAIプロダクトをいかに普及させるか

私の入社当時のミッションは、プログラマティックプラットフォーム「CrossX(クロスエックス)」を日本で普及させることでした。CrossXはAIを使ってユーザーのクロスデバイス行動を予測し広告配信を行なうAppier独自の技術です。

この技術を使って企業のキャンペーンや広告に最良のオーディエンスを特定し、そのオーディエンスに対する最良の広告在庫を自動的に購入します。

そしてそのオーディエンスが保有するデバイスに広告を配信することで、企業やブランドの認知を高めたり、商品購入を促進したりします。

当時、CrossXは、Appierの社名と同様ほとんど知られていなかったため、まずはお客様に知っていいただくことからはじめなければなりませんでした。

そこで私は、過去お付き合いがあったお客様をはじめ、数十社、数百人の方とお会いし、会社や商品をしっかりと説明するところからスタートしました。

当時は、「なんとなくAIってすごそうだけど、具体的に何をしているのか、本当に必要なのかがわからない」という反応が多かったのです。

しかし、「現状として、AIを使って何ができて何ができないのか」「今後どうなっていくのか」を具体的に説明することで、AIの必要性や可能性を徐々に感じていただけるようになりました。

そして、そのうち何社かのお客様がAIを活用した広告最適化に興味をもってくださり、受注件数を伸ばすことができました。

AIが十分な力を発揮するための条件を日々試行錯誤

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▲2015年12月愛宕にて。日々試行錯誤をともにしてきた社員たちとの集まり

製品の利用を開始をしていただくことはできたものの、その後しばらくの間、お客様が期待するような効果が出ないという問題に直面しました。

そこで、うまくいくキャンペーンがいくつか出てきたタイミングで、本社と協力して効果が出なかったキャンペーンと効果が出たキャンペーン、それぞれの傾向を分析しました。

その結果、効果が出なかったキャンペーンは、目標に対しての広告単価が見合っていなかったり、われわれのもつ広告在庫を十分に活用するためのクリエイティブが不足していたり、AIが目標を達成するために必要な学習条件がそろっていないことがわかりました。

そこで、毎月のレポーティングや日々の提案のなかで、AIが十分に力を発揮するための条件を視覚化しながらお客様にしっかりと説明をしていきました。

その後、条件を整えて配信をすることで、すべての案件でお客様の期待されている成果を出せるようになってゆき、ネット広告予算の半分程度を任せてくれるお客様もあらわれました。

2015年には、Appierという社名をほかの会社と間違われてしまうこともありました。それが、試行錯誤の結果、お客様やパートナー様からAppierのソリューションを指名されるまでに成長したことはとても感慨深いです。

Appierという舞台で会社、自己の成長を実感

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▲現在は、チームリーダーとしてメンバーの取りまとめも行なっている川口

その後、順調にCrossXを導入してくださるお客様が増え、デジタルマーケティングの分野においては、AIを活用した製品の需要が増えてきました。これからの課題は広告分野以外の領域にAIを普及させることです。

現在、営業チームのリーダーとして、CrossXに加えて2018年8月にローンチしたAI主導の次世代マーケティング・オートメーション・プラットフォーム「アイコア」の拡販にも取り組んでいます。

8月にリリースしたばかりですが、お客様やパートナー企業様からは「面白そうだね」という反応をいただくなど、とてもいい感触を得ています。

入社時は4人だった日本オフィスですが、東京オフィスには多くのメンバーが入社し、2017年7月には大阪オフィスをオープンしました。Appierは拡大フェーズに入ったのです。

そのなかで、「必ず成功する」というマインドを、異なるバックグラウンドや個性をもったメンバーで構成されたチームに浸透させることも、創業メンバーかつチームの責任者である私の役割だと思っています。

Appierには、自分と会社、両方の成長が実感でき、日々ワクワクできる舞台があります。そのなかで今後も、AIを使っていただくことを通じて社会に貢献し、「AIであればAppier」と言われる会社にしたいと思っています。

Appierはスタートアップの企業ですが、経営陣にはその分野で経験を積んだプロがいます。

Appierが主力をそそぐ市場である日本で、AIを一緒に成長させていくことができるコミュニケーション能力や粘り強さをもつ、そしてチャレンジ精神が旺盛である仲間を増やすことは、自分の次の挑戦です。

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