限られた時間をどれだけ活用するかーー。 ヒューマングループの「働き方改革」とは

大きく変わる時代の中において、いつでも“人”を中心に考えてきたヒューマングループ。「働き方改革」が叫ばれる昨今、当グループではどのように取り組んでいるのか――。グループ全体、および3社の各トップの声とあわせて、ヒューマングループの「働き方改革」について語ります。
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成長しながら働く! グループを貫く「SELFing」の思想

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▲ヒューマングループ3社のトップが、自社の「働き方改革」について語った

ヒューマンホールディングスを中核とするヒューマングループは、教育事業をベースに、人材、介護、保育、ITなど様々な事業を展開。現在では国内外あわせて21法人を誇るグローバル企業へと成長を遂げています(2019年1月時点)。

時代や社会、消費者が刻々と変化するなか、年齢や性別、国籍、また子育てや介護にとらわれることなく多くの社員が自己実現をしながら働けるよう、これまでも制度や環境などの整備を進めてきました。

当グループが社会に提供するバリュープロミスは、「SELFing(セルフィング:自己確立のプロセス)」。お客様とともにお客様の“なりたい自分”を発見し、社会のニーズと“なりたい自分”をマッチングさせるプロセスを通じて、一人ひとりに最適な教育や仕事のアドバイスを提供するという考え方です。

けれど、お客様や社会にのみ貢献するだけではなく、ヒューマングループで働く社員のさらなる成長も後押ししたい――。そんな思いから、当グループは社員全員にも「SELFing」(セルフィング)の発想を取り入れています。

「学んだことを、活かし、支える」ヒューマングループで働くことは、「社員一人ひとりがお客様の人生に深く関わること」でもあります。「SELFing」を通じて、ヒューマングループで働く一人ひとりが生き生きと働ける環境をつくることが、社員個人の成長のみならず、お客様や社会にも良い影響をもたらすものと考えているからです。

では、ヒューマングループ各社の「働き方改革」はどう進んでいるのでしょうか。グループを代表する教育、人材、介護の3社のトップが語りました。

育休取得率、復帰率ともに100%に改善した

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▲ヒューマンアカデミー代表取締役・新井孝高(1998年入社、2016年より現職)

ヒューマングループの教育事業を担うヒューマンアカデミー株式会社。現在、代表取締役を務める新井孝高が新卒で入社したのは、1998年のことでした。

新井 「ヒューマンアカデミーの事業は教育。社会人や学生を対象にしているため、土曜日、日曜日のほうがむしろ忙しいんですね。当時はとにかくがむしゃらに、頑張って仕事していたという感じです。

今は、時間の生産性をどう上げていくのかを気にしていますが、一方で “時間があったから仕事を覚えてこられた”という当時の自分がいるのも確かです。当時は正直きつかったですが、上司だけでなくお客様にも仕事を教えてもらってきたなと。

昔は、 『真面目な雑談をいっぱいしよう』ということを、よく同僚や部下に言っていました。今はその時間がなくなってしまうのはもったいないとも思いますね」

時代とともに働き方への考え方も変わっていく――。

そんななか、一時的ではありましたが、中途入社の社員の離職率が上がった時があったといいます。

新井 「そこで、中途入社の社員であっても、会社の考えを伝える研修をおこないました。すると、 『理想と違った』というギャップが埋まり、離職が止まったんです。入社した社員には等しく、ビジョンを共有することの重要性を感じました。
また、当社は女性社員が多いので、産休、育休明けの離職を減らすよう努力しています。 2017年 4月には 11人が復帰してくれました。今や、育休の取得率 100%、そして復帰率 100%が当たり前になってきています。
グループのほかの法人から 『ヒューマンアカデミーのどこどこの拠点で働きたい人がいる』とお声掛けいただくこともありますが、こういうとき、全国に拠点があることや、グループであることのメリットを感じますね」

「セルフィング休暇」の活用や残業時間の削減で、より働きやすく

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▲ヒューマンリソシア代表取締役・御旅屋貢(1995年入社、2012年より現職)

人材事業を担うヒューマンリソシア株式会社の代表取締役・御旅屋貢は、1995年に新卒で入社。新人だった頃をこう振り返ります。

御旅屋 「正直、今の 『働き方改革』とは真逆の人生を歩いてきた感じです。当時は、働き方の概念自体がありませんでした。働き方改革は、ここ 5年くらいで一気に温度が上がっている状況だと思います。
葛藤がなかったと言ったら嘘になりますが、時間が限られている厳しさだったり、成長欲求の満たされ方だったりが、自分が新入社員だった頃よりも今の方が厳しいと感じることもあります。
昔は、とにかくずっと一緒に仕事をしているから、仲間内で “あうんの呼吸”が生まれていました。今は決められた時間の中でのコミュニケーションなので、不必要なものを良くも悪くも、そぎ落としていますよね。
2017年度には残業がひとり当たり月 20時間くらいに減りました。もちろん、残業はゼロがいいわけで、そのためには上席者が物事の本質的なことを言葉に変えないといけない。昔みたいに、いろんなことを言いながら最後は本人に考えさせる形だと、時間がいくらあっても足りなくなっていきますから」

残業を減らすことについて、実際に現場ではどう捉えられているのでしょうか。

御旅屋 「最初は、本当に早く帰っても大丈夫なのか、と疑心暗鬼の雰囲気がありました。だからこそ、私自身、 6時半には退勤するようにしていますね。トップが実践しないと、現場はついてこないと思いますから。
また、 “ 1日に占める営業時間と時間当たりの活動の定量化”について言いはじめたところ、業績が安定して上がりはじめたんです。活動一つひとつをきちんと定義して追いかけていくと、成果に結びつく体制になりますね。成果が出ると仕事は楽しくなり、離職も減る。

“将来こうなる”と成長の道筋をちゃんと描けないと、定着しませんよね」

働き方だけでなく、働く場所についても重要です。

御旅屋 「結婚や、家族の転勤などに伴って、東京にいた社員が福岡で働く、といったケースも増えてきています。以前なら、残念ながらそのまま退職というパターンだったのですが、今は場所を変えても働きつづけてくれています。今後は、海外勤務もあるかもしれませんね。
もうひとつ、ほかの会社に転職後に戻ってくるパターンもどんどん認めています。これは帰還率というのかな(笑)。グループで制度化も検討しているところですね」

ヒューマンリソシアの特長のひとつに、「セルフィング休暇」というものがあります。

御旅屋 「 2カ月に 1回、家族や自分のための休みをきちんと有給でとりましょう、という制度です。
たとえば、家族のアニバーサリーってあるじゃないですか。それを親子できちんと共有するからこそ、家族の絆も深まり、それが絶対に良い仕事に結びつく。
セルフィング休暇の取得率は年々上昇し、 2017年度は 50%を超えました。2018年度のミッションは 70%です」

離職率の改善にもつながった「ケアテクニカルマイスター」制度

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▲ヒューマンライフケア代表取締役・瀬戸口信也(2016年入社、2017年より現職)

介護事業を手掛けるヒューマンライフケア株式会社代表取締役の瀬戸口信也は、新入社員時代をどのように過ごしたのでしょうか。

瀬戸口 「1993年に専門商社に入社しましたが、新入社員が誰よりも早く会社に来て最後に帰る、というのが当たり前の時代でした。先もの商品のマーケットを扱う職場だったので、朝 7時くらいから夜 11時くらいまで必ず仕事がありましたね。
確かに昔は、時間は山のようにあった。今は就業時間が縛られていて、無駄話が罪悪という雰囲気がありますよね。隣の席なのにメールで送るというのは、相手の時間を奪わないひとつのマナーではありますが、一方でゆっくり話す時間も絶対必要だと思うんです。コミュニケーションにはフェイス・トゥ・フェイスが必ず必要で、その時間が設定されていることが大事だと思いますね」

残業や労働環境について、介護の現場ではどのように捉えられているのでしょうか。

瀬戸口 「介護では、オペレーションを複雑にすればするほど、スタッフの働き方やご利用者様に目が届きにくくなります。ですから、ご利用者様一人ひとりの違いに配慮しつつも、オペレーションは極力シンプルにして、1日のひな形をカチッと枠にはめました。
きちんと実行した拠点は、運用も安定し、離職も減り、業績もよくなったんです」

そのような中で、さらに離職を防ぐ成果として表れてきているのが、介護の知識や技術を認定する社内資格「ケアテクニカルマイスター」だといいます。

瀬戸口 「ご利用者様に安全・安心な介護サービスを提供するために導入した、当社独自の社内資格です。介護スタッフが正しい知識と技術を身につけているかを、シルバー、ゴールド、プラチナの 3段階で認定します。
2017年、常勤の職員約 300名に取得させたところ、離職したのはたったの 10名ほど。率にすると 4%くらいです。教育が大切だと実感しました。
当社も女性のスタッフが多いので、子どもの学校の用事や、家族の用への付き添いなどで、急きょ休みを取る必要もあります。会社の仕組みとして、臨時で本部からスタッフを派遣するなど、さらなる仕組みづくりを推進していきたいですね」

――様々な特色のあるグループ各社からなる、ヒューマングループ。キーメッセージに掲げた「Stand by you」は、社会やお客様に寄り添うだけでなく、当グループで働く人にも同じく寄り添うことを目指しています。

ヒューマングループは、まさに今、「働き方改革」を進めています。

※肩書き・役職等は2019年1月時のものとなります。

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