理系好きの子を増やす!ヒューマンアカデミーロボット教室のいま・昔・そしてこれから

ヒューマンアカデミーロボット教室が事業を開始したのは、世間がプログラミング教育にそれほど関心がなかった2009年。創業当初は赤字続きで、何度も事業の見直しを迫られましたが、今では約1200教室、在籍生徒数2万名(2018年5月末時点)を超える教室に成長しました。その訳とは――。

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ロボット教育の先駆け。原点はモノづくりへの想い

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▲ヒューマンアカデミーロボット教室を創業以来支えてきた神野

2009年、ヒューマンアカデミー株式会社の神野佳彦がロボット教室に関わるきっかけになったのは、ロボットクリエイターの高橋智隆先生との出会いでした。

高橋先生といえば、ロボット電話「ロボホン」、ロボット宇宙飛行士「キロボ」、デアゴスティーニ・ジャパン「週刊ロビ」など代表作は枚挙にいとまがありません。当時から、ロボカップ世界大会で複数回優勝し、米国の科学技術雑誌・ポピュラーサイエンス誌で「未来を変える33人」に選ばれるなど頭角を現していました。

神野 「当時から高橋先生は、『モノづくり大国である日本の未来に子どもたちの力が必要だ、そのために何かやりたい』という気持ちをお持ちでした。一方で、その基礎となるロボットづくりやその仕組みを楽しんで学べる教室はまだなかった。そこで、ロボット教室をはじめようとなったんです」

ヒューマンアカデミーでも、子どもたちが好きなことから色々なことを学べるコンテンツをつくりたい、という考えがありました。そこでとんとん拍子に事業をはじめることになったのです。

ヒューマンアカデミーロボット教室の第1号教室は大阪に開校。その後、東京にも開校し、全国でのフランチャイズ展開がはじまりました。

赤字続きの創業時。撤退の危機

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▲子どもたちの楽しそうな表情が、プログラムの面白さを裏付ける

一見すると、競争のない未開拓市場である“ブルー・オーシャン”に、順風満帆に教室を開校できたように見えますが、実際は苦労の連続でした。

神野 「当時は、ロボット教室って何?という感じでした。日本ではまだ習い事として認知されていなかったと思います」

軌道に乗るまでの4〜5年間は、学習塾の経営者にロボット教室を手掛けませんかと営業をかけても、「国語や算数は教えられるが、ロボットは教えられないよ」と断られ続けました。

神野 「なかなかフランチャイズ加盟が伸びませんでした。そのたびに何度も指導マニュアルを分かりやすくつくり変えたりして、アピールを続けましたね。通常は開業する教室が自ら行なう生徒募集や体験授業にも、積極的にサポートに入りました」

神野も、自ら小学校の門前で子どもたちにチラシを配りました。

神野 「わざと体験教室のチラシの“ロボット”の文字が見えるようにするんです。すると子どもたちが、『おお、ロボットだ!』と目を輝かせて集まってくるんですね(笑)」

フランチャイズ本部なのに、こんなことまでするのか――。社内からは、そんな声が聞こえてきていました。休日出勤して体験会支援をしても、入会数が思うように伸びず、赤字は5年間も続きました。追い打ちをかけるように、ロボットをつくるブロックに不良品が発生したこともありました。

神野はそれでもロボット教室の成功を信じていました。

神野 「授業を受けた子どもたちの楽しそうな表情が、プログラムの面白さを裏付けていましたから」

我が子がこんなに楽しんで通う習い事はなかった、と言ってくれる保護者の温かい声が、神野の心の支えでした。

ロボットに展望を見いだす新時代が到来。成長期へ

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▲高橋先生デザインのロボットは、楽しみながら学べると大好評

教材の改良、体験授業の運営方法の見直し、心に響く説明の仕方、フランチャイズ加盟教室に対するサポート……。徹底的に改善を重ね、できることはすべてやったという神野。そこまでしても、諦めなかった理由は何だったのでしょうか。

神野 「高橋先生のつくるロボットのプログラムは素晴らしかった。いつかは絶対受け入れられるはずだと確信していました」

そして、下地が整ったところに、時代の風が吹いてきたのです。

IT技術の革新が急速に進み、2013年、政府の成長戦略にプログラミング教育などのIT教育を義務教育段階から推進することが盛り込まれます。

これ以降、子どもの頃からロボット製作やプログラミングに触れることの重要性が認識されるようになりました。また、2020年からは、小学校でのプログラミング教育の必修化が進められます。

神野 「ヒューマンアカデミーロボット教室も、この頃から急激に教室数、生徒数が増えていきました。
ウェブを中心としたプロモーションの仕方や教室運営の方法は、試行錯誤を重ね、それまでに確立していました。さらに、プログラムの面白さ、丁寧なフランチャイズ指導の評判も相まって、時代の流れに上手く乗れたのだと思います」

楽しみながら学べるプログラムに自信。海外展開も視野に

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▲毎年大盛況のヒューマンアカデミーロボット教室全国大会

夢中になって遊びながら学べるプログラムも、ヒューマンアカデミーロボット教室ならではの人気の秘密です。

神野 「いきなりプログラミングから入るのではなく、ブロックでつくったロボットを動かすうちに、動きの仕組みを理解し、自然とプログラミングのイメージができるようになっていく。まさに楽しんでつくっているうちに学べるプログラムなんですね」

今では、「プライマリー」「ベーシック」「ミドル」「アドバンスプログラミング」など知識や技量に応じた多彩なコースを取りそろえ、5歳〜中学3年生までの多くの子どもたちが学んでいます。

そして年に1回、全国のロボット教室から生徒たちが集まり、自作のロボットの技術やアイデアを競う「ヒューマンアカデミーロボット教室全国大会」も開催しています。

神野 「初回から大会の企画・運営のサポートをして手掛けてきましたが、回を追うごとにレベルが上がっていて、見ていて楽しいです」

2017年の全国大会には中国、2018年の全国大会には中国と台湾からも参加がありました。というのも、ヒューマンアカデミーロボット教室の世界展開がはじまっているからです。神野自身も中国や台湾にフランチャイズが広がるにつれ、海外を訪れることも多くなりました。

神野 「日本の教育に対する信頼は厚いですね。最初は、海外に駐在している日本人のお子さんをターゲットにしていたのですが、現地の子どもたちの習い事としても引き合いを数多くいただいています」

今はアジアでの展開が中心ですが、将来は欧米展開も視野に入れています。

神野 「次の夢は、ヒューマンアカデミーロボット教室の世界大会。近いうちに実現させたいですね」

一時は撤退も検討されたロボット教室が今、世界で受け入れられようとしています。快進撃はまだまだ続きます。

※ヒューマンアカデミーロボット教室のウェブサイトはこちら

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