誰も本気で取り組んでこなかった、Webマーケティングが“大衆化”された未来を目指して

2015年春にリリースした「ferret One(リリース時名称は「Homeup!」)」は、株式会社ベーシックが独自開発したWebマーケティングをトータルに実践するためのツールです。この事業を統括する有賀之和は、Webマーケティングを誰もが実践できるように“大衆化”するべく、リリース後も真摯に改善に取り組んできました。彼はどんなところに、ferret Oneの存在価値を感じているのでしょうか。
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「大衆化」の主役は誰になる? ツールの“簡単さ”を判断するための基準とは

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Webマーケティングを行うためのツールは世の中に数々ありますが、一部機能に特化しているものや海外製のプロダクトも多く、専門知識がないとなかなか容易には扱えません。現状は、専任の部署や担当者を立てている企業がほとんどでしょう。

そうした環境に一石を投じる形で、中小企業のみなさま、Webの知識があまりない方でも使えること――まさに“大衆化”を目指して生まれたのが、当社の「ferret One」でした。掲げるミッションは、「Webマーケティングを世界一簡単にする」。

それを合言葉に、ferret Oneの事業部では、約40名のメンバー(※2017年3月時点)が、2015年のリリース以降も、日々開発・改善に明け暮れています。

2016年から、事業責任者としてこの部署を率いているのが、部長の有賀之和です。とくに就任後の半年は、お客さまが最初に取り組むステップの障害を取り除くことに注力してきました。

有賀「当初から誰でも使えることを念頭において開発していましたが、その“簡単さ”を判断するうえで、どうしてもWebマーケティングに慣れている私たちの視点が前提になっていました。そこで本当にお客さまが必要としているのは何か、どういう仕組みがよいか、あらためて見直すことにしたんです」

ferret Oneを導入すると、まず自社のホームページを作成するステップがあります。いくつかの選択肢があり、自由にホームページをデザインできるような仕組みです。しかし、CSチームからお客さまの声を吸い上げるなかで、想定以上に最初のこのステップでつまずく方が多いことがわかりました。

自由度より、もっと簡単なプロセスが必要とされているーー。そこで、もっと単純に、ひとつひとつ質問に答えていくだけでホームページが完成するという仕組みを新たに開発することにしたのです。

こうした改善のプロセスで、プロダクトにかかわるすべてのメンバーの軸がぶれないことは、プロダクトを成長させるうえで非常に重要だとベーシックは考えています。

有賀 「開発からCSまで、各チームの連携のよさもferret Oneの強み。常にお客さまと向き合い、どこに課題があるのかを全員が目の当たりにしているから、そこはぶれません。サービスのミッションとして『Webマーケティングを世界一簡単にする』ということを掲げていますが、この言葉で表現する前から、みんな同じ意識だったんじゃないかな」

その先の”Webマーケティングの大衆化”というビジョンを実現するために、まずはそのツールを「世界一簡単にする」こと。ferret Oneを支える屋台骨となるこの思想に、有賀自身も強い思い入れをもっていました。

誰もが必要だと感じても、誰も本気で取り組んでこなかった課題の難しさ

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「Webマーケティングを世界一簡単にする。」――このferret Oneのミッションは、一見非常にわかりやすい言葉です。将来もっとWebマーケティングが大勢の方に必要とされることを考えると、大衆化の必要性に反対する人はおそらくいないでしょう。誰もが賛同する言葉です。

有賀 「一般論として、そうなればいいと感じる人は多いと思います。ただ、『でも実際やろうとすると難しいよね』というところで、話が終わってしまっているケースがほとんどなんですよね」

だから現状として、最先端のWebマーケティングがわかる人・使える人と、そうでない人たちの隔たりがさらに深くなっていくーー。有賀はこの大きな隔たりを、なんとかしたいと考えています。

有賀 「実現しようとすると、“大衆化”はすごく難しい。そもそも対象者が非常に幅広いため、何を最初にやるべきか、そもそもどこから手を付けたらいいのか……。エンジニアも、どちらかといえば最先端の技術開発に触れたいと思う人の方が多いでしょうから。今のところ、大衆化に本気で踏み込んでいる人はいないと思いますよ」

でも、だからこそ、有賀はferret Oneにチャンスがあると感じています。

有賀 「この隔たりをどう埋めればよいか、未知の部分は非常に多いです。まだ世の中に対して問題提起すらされていないことですからね。だからこそ事業の対象として魅力的だし、大きなやりがいもあると思うんです」

誰も成し得ていないからこそ、取り組むことに大きな意義があり、その先に会社の成長もあるはず。大きなテーマなので達成にはまだまだ時間が必要だと感じる一方で、有賀には一歩ずつ“大衆化”に近づいていると実感する瞬間があります。それは、他でもないお客さまの喜びの声に触れたときでした。

「はじめてホームページから受注できた!」お客さまの事業に大きな価値を

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ferret Oneのお客さまは、業種も企業規模も多岐に渡ります。なかには「昔ホームページをつくったけれど、何も活用しないまま何年も経ってしまった」というような、Webマーケティングに明るくない、小規模な事業経営者の方も多くいらっしゃいます。

そうしたお客さまから「数年間、Webからの新規受注がなかったのに、ferret Oneを使いはじめて半年で問い合わせがくるようになり、先日はじめて1件受注できた!」というご報告をいただきました。

有賀「お客さまからのよい報告を聞くと、純粋にうれしいですね。大手企業でエンゲージメントを何%上昇させたとか、そうした感覚とはまったく違う。たった1件の受注でも、確実にお客さまの事業に役立っている。その事実がなによりですね」

ferret Oneが生み出すのは、管理画面に映し出される数字の成果だけではなく、お客さまの喜ぶ笑顔を思い浮かべられるような、現場でのリアルな成果。たとえ単位は小さくても、そのお客さまにとっては計り知れない重要な価値になるのです。こうしたリアルな価値を感じ、納得していただけるプロダクトであることを、有賀は常に意識しています。

さらに当社が強みとしているのは、自らWebマーケティングツールをつくりながら、実際に自分たちもそのツールを活用してお客さまを獲得していること。それは、プロダクトを形成するうえでとても重要な経験の蓄積になります。

有賀 「自分たちも実際に経験を積みながら、その蓄積を活かして、お客さまが必要とする形にどう落とし込むかを考えています。こうしたWebマーケティングの広い視点をもてること自体が、他社のプロダクトに比べても非常に優位な点ではないでしょうか」

この実体験型のプロダクト開発は、 Webマーケティングを大衆化するという、誰も踏み込んでいない未知の課題解決を目指すうえで最適な環境といえるでしょう。そして有賀は、この“未知”な部分こそ、事業の醍醐味だと考えています。

有賀「わかりきったことをするなら、誰にでもできますからね。ferret Oneで取り組もうとしている課題は、実に解きがいがあるものだと思いますよ」

「0から1」を生み出してきた経験をもとに、ferret Oneを未知のステージへ

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取締役/ferret One部 部長 有賀之和

そもそも有賀自身はこれまでのキャリアのなかで、大手企業・ベンチャーなどさまざまな環境での新規事業立ち上げを経験してきました。いずれも責任者に近い立場で、事業をつくる機会に携わってきたのです。

有賀「これまでも、0を1にするような仕事が多かったんです。そのおかげかもしれませんが、“先がわからない”ということに対する不安を、あまり感じないんですよね(笑) だからferret Oneでも、未知のステージへみんなをひっぱっていくのは僕の役割だと思っています」

2016年以降、ferret Oneが改善に注力してきたのは、本来の目的である「Webマーケティングで再現性のある集客ができている状態」のスタートの部分です。簡単に誰でもWebサイトを作れるようになって、ようやく「これからWebマーケティングをはじめられる」状態にこぎつけたにすぎません。

有賀 「これから後の工程も、順番に“世界一簡単に”していかなければなりませんから。定期開催しているお客さまの座談会でも、毎回たくさんの気づきがあります。月並みな表現ですが、まだまだ課題は尽きませんね」

また、ferret OneはWebマーケティングのプロセスを効率化するツールですが、マーケティングそのものが、ツールだけで完結できるわけではありません。お客さまと直接コミュニケーションする部分は、変わらず重要なポイントなのです。

有賀「だからこそferret Oneの事業部でも、自分たちがどういうお客さまに、どういうプロダクトを提供しているのか、細部までしっかりとした理解を醸成していくことが大事だと思っています。そのうえで、メンバー全員がお客さまとスムーズなコミュニケーションができるようになること。そこは、これから私が取り組んでいくべき課題のひとつですね」

誰でもWebマーケティングを簡単に活用できるようにする――わかりやすい言葉とは裏腹にその道は険しく、私たちの前には、まだまだたくさんのハードルが立ちはだかっています。これからも有賀はferret One部のメンバーとともに、今はまだ誰も見つけていない答えを模索しながら、“世界一簡単なWebマーケティングツール”の実現を目指していきます。

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