ferretが発信する “狭く・深い”コンテンツで、多くの人に幸せを提供していく

2014年に誕生した、株式会社ベーシックが運営するWebマーケティングメディア「ferret」。その目的は、誰でも平均点以上のWebマーケティングの知識が身につけられる社会をつくることです。これまでferretに携わってきた創刊編集長の飯髙悠太は、この事業にどのような想いを抱いているのでしょうか。
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Webマーケティングを大衆化するための情報発信を

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▲執行役員/ferret創刊編集長 飯髙悠太

「Webマーケティングで世の中の問題解決をする」という、株式会社ベーシックのミッションを果たすためにはじまったふたつのサービス。それがWebマーケティングメディア「ferret」と、Webマーケティングツール「ferret One」です。

理想をシンプルに言うと、まずはferretに掲載されているコンテンツで、マーケティングに関連するさまざまな知識を学んでいただく。そして実際にWebマーケティングに取り組みたいと思ったとき、ツールとしてferret Oneを使っていただく。

当社には、このふたつのサービスを提供し、相互に連携していくことで、Webマーケティングを誰でも簡単に使える状態――つまり“大衆化”を実現しようという大きな構想がありました。

ferret をリリースしたのは、2014年9月のこと。立ち上げから全体を統括してferretを引っ張ってきたのが、現在の執行役員であり、ferret の創刊編集長でもある飯髙悠太です。彼はベーシックの構想に賛同し、当社に入社しました。

飯髙 「ferretの理想を例えるなら、英語学習や教育事業です。英語を学ぶ上で体系立てられていないと、点だけの学びになってしまい、いつまでたっても話すことはできないでしょう。体系立てられているからこそ、人はお金を払って学ぶわけです」

当社はこれまで、Webの事業を50以上立ち上げてきました。そこから学んだWebマーケティングの行為を、点ではなく線でつないだコンテンツとして提供する。そして読者が、平均点以上のWebマーケティングの知識を得ることを目指しています。

飯髙 「Webマーケティングをどのように行うとよいのか、世の中に知ってもらうのがferretの役割です。まずマーケティングを“知る”には、ツールやサービスより、メディアの方が効果は大きいですから」

当社が“大衆化”を目指すのには、理由があります。大企業だけでなく、中小企業や小規模な小売店――たとえば家族経営の工務店や、街の小さなケーキ屋など――でも、Webマーケティングを簡単にはじめられるような環境を作りたいという想いがあります。

また、将来的なマーケター不足の解消も、ferretが目指すひとつの課題です。

飯髙「2020年末までに、世の中のIT人材が30万人以上も足りなくなるといわれています。(※1) その一部のマーケターを増やすということも、“大衆化”のひとつの要素として視野に入れているんです」

Web環境・プラットフォーマーの変化スピードは、時代とともにどんどん速くなっています。Webマーケティングに携わる担当者は、本来のマーケティングだけでなく、そうした環境の変化にも追いついていく必要があります。

ferretでWebマーケティングの知りたい情報を学ぶことができ、ferret Oneで、そういった変化に合わせた機能を拡充していけば、Web担当者はユーザーの動きだけを見て、マーケティングに専念できます。

飯髙 「そうした状態が、僕たちが目指す最終的なゴールです。ferretにあるコンテンツで学ぶという成功体験を何度もしてもらい、このメディアが提供しているプロダクトだから『ferret Oneを使いたい』と思ってもらうこと。これが、ferretのメンバーがまっとうすべき役割だと考えています」

※1:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(2016年6月)

http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY_report.ht

ひとりではなくチーム全体が成長し、ずっと変わらない世界観の実現を目指す

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▲2014年、ferret立ち上げ当初

2014年の立ち上げから、ferret の目指す世界観、ゴールはまったく変わっていません。そして、それをferretに関わるメンバー全員がぶれずに共有できていることは、お客さまに安定したサービスを提供するためには非常に重要です。

飯髙 「プロジェクトの進行過程で、道がぶれると本当にしんどい。ferret もferret Oneも事業全体のミーティングでは僕がファシリテーター役なので、自分たちが目指す世界観やゴールの話を、ずっと変わらず話し続けています」

チームをひとつのビジョンに向かって引っ張っていくために、ときには苦言を呈したりするのも飯髙の役目。目標達成できないときや計画通りにいかないとき、どうしても人は“うまくいかない理由”を探します。でも、それは問題の本質ではありません。そのことに気づかせ、メンバー一人ひとりの行動を変えられるよう働きかけています。

そのような中で、彼にとって、またferretにとって大きなターニングポイントになったのは、2016年の中頃のことでした。

それまでは飯髙自身が、編集長として全体管理を行いながら、プレーヤーとしてもferretを牽引している状態でした。しかしユーザー数も増え、自分ひとりで全部を担うにはもう限界がきていたのです。

この頃からメンバーそれぞれが、いろいろな形で試行錯誤をはじめまるように……。ときには現場が疲弊しかけたことも、選択を間違うこともありました。それでも飯髙はなるべく口を出さず、メンバーの行動力を信じることにしたのです。

飯髙「この機会にメンバーが自立して取り組むことができれば、きっとメディアとしての成長率も上がるはず。チャンスだと思いました」

メンバーの奮闘の甲斐あって、2016年末頃には、一時期停滞していた成長率がふたたび上がりはじめます。メディアの成長率の回復とともに、メンバーの力も成長した瞬間でした。

メンバーが成長して少し先の未来を見られるようになると、飯髙自身は、もっと先のビジョンを描くことができる――これがferret にとって、さらなる成長のステージへの布石になりました。

どんなに記事数が増えたとしても、自分たちは誰かを幸せにできているか?

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メディアを立ち上げた2014年から、早3年が経ちました。ferretは2017年現在、Webマーケティング関連のメディアのなかで、屈指のトラフィックボリュームを誇るようになっています。

しかし当然のことながら、メディアとしてのボリュームでトップになることが目的ではありません。飯髙らメンバーも、ferret はまだまだよくできる、もっと理想を高くもたないといけないと考えています。

なぜなら現状はまだ、ferret のコンテンツが、全てのユーザーの問題解決をできているわけではないと判断しているからです。

飯髙 「どんなにコンテンツの数が豊富で記事が読まれていても、他のメディアは100人の人を幸せにしていて、僕たちが幸せにできているのはまだ50人かもしれません。そこにボリュームは関係ないんです。“幸せにできる人数”を増やすことを追求すべきだと思っていて。だからこそ、コンテンツの本質的な内容が重要なんです」

メディアのあり方は、時代によって変わります。インターネットに触れるメディアの主流が、パソコンからスマホになり、Webサイトのデザインもいろいろ変化していく……。でも、コンテンツの本質は、“見え方”ではなく、そこに書いてある中身を“いかに読みたくなるか”ということ――。

飯髙 「見やすさや形ももちろん重要ですが、“このメディアだから読みたい”と思ってもらうことが何よりも大切だと思っています」

問題解決できるコンテンツを増やし、いかにユーザーからの信頼を集めるか。それこそがWebマーケティングを“大衆化”していくプロセスのなかで、ferretが担っていくべき重要な役割なのです。

専門メディアとして、Webマーケティングの領域を“狭く・深く”掘り下げていく

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飯髙 「ferretがこれから目指すのは、“狭く、深い”メディアです。広く・浅くか、それとも狭く・深くか。メディアの方向性はどちらかに寄りますが、時代のニーズは“狭く、深く”になっていくと思います」

ある調査によると、これから先、2020年頃までに世の中の情報量はさらに増えて(※2)、発信される大半の情報が届かなくなるといわれています。

飯髙 「そうした時代のなかで僕たちが戦えるとすれば、マーケティングという狭い領域になります。ここで圧倒的な深さを持つことができれば、Webマーケティングを本当に必要としてくれる人たちと出会うことが可能になるかもしれない。そんな世界観をつくりたいと思っているんです」

そうしたステージにまでferret が達すれば、メディアとしての可能性も大きく広がります。メディア事業だけではなく、たとえばそこから派生したサービス、研修、人材のマッチングなど、さまざまなことが可能になるでしょう。

飯髙はさらにその先にある、Webマーケティングの実務を行うツールである「ferret One」とも連携しながら、Webマーケティングの“大衆化”を現実のものにしていきたいと考えているのです。

飯髙 「やっぱり、『ferretの記事を読んで疑問が解けました』などと言ってもらえると単純にうれしいんですよね。僕たちの記事がきっかけで何かの課題が解決できたとか、何かしらの改善につながったとか……。まずはビジネスの現場で、そういう小さな幸せを増やしていく。それがこれからもferretでやっていきたいことのひとつです」

いま、自分のやるべきことは、とにかくferret をメディアとして成長させていくこと。そして、ユーザーにとっての“小さな幸せ”をひとつずつ増やしていくこと――それこそがベーシックの描く、Webマーケティングが大衆化した理想の社会に近づく近道になっていくはずです。

※2:総務省「情報通信白書2016年版」(2016年)

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc131110.html

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