「その場所で働く意義は何か?」地方拠点で成果を生み出すワークスタイル

東京に本社を置く、株式会社ベーシック。多くの社員は東京勤務ですが、実は山形県と宮崎県に、それぞれ地方拠点を設置しています。Webマーケティング事業の開発拠点である山形と、メディア事業におけるコンテンツ制作拠点である宮崎――。ふたつの拠点が誕生した背景には、ベーシックのカルチャーが色濃く反映されています。
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サテライトオフィス開設のきっかけは、ひとりの社員のUターン

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▲開発部 エキスパートエンジニアの渡邊信生

今、より多様な働き方の実現に向けて、多くの企業がさまざまな制度や施策を打ち出しています。私たちベーシックもまた、事業の変遷や社員の希望に合わせ、柔軟なワークスタイルやキャリアパスを叶えてきました。

そのひとり、2008年に入社した渡邊信生は、当社のWebマーケティングサービス「ferret One」のインフラエンジニアとして山形県に勤務しています。渡邊が働く拠点を東京から山形へ移したのは、2009年に子どもが誕生したことがきっかけでした。

渡邊 「地元の山形で、子どもを伸び伸び育てたいという思いが強まりました。Uターンすることを決意しましたが、できればそのままベーシックで働き続けたかった。そこで代表の秋山に、山形に戻ってもエンジニアとして働きたいと思っていることを率直に伝えたんです」

秋山は、この渡邊の申し出を快諾。彼は当時ベーシックで携わっていた開発業務をそのまま引き継ぐ形で山形に移り、はじめは自宅で仕事をスタートさせました。

しばらくは“ひとり開発部隊”としてリモートワークを続けていましたが、2年後、渡邊は以前勤めていた開発会社の同僚が、山形にUターン転職を考えていることを知ります。

渡邊 「『せっかくだからベーシックで一緒に働かないか?』と提案したところ、メンバーが集まってくれたんです。これをきっかけに、山形拠点としてサテライトオフィスを設けることになりました。2017年6月現在は私を含めて、4人のエンジニアがここで勤務しています」

スケジュールは本社と同じで、午前9時30分から始業開始。4人のメンバーとミーティングをして情報共有を行い、その後は18時30分まで、プログラミングに集中します。

渡邊 「東京本社で働いていたころは会議やミーティングに参加することも多かったですが、今は完全に実務が中心なので、非常に集中して作業ができるのが利点です。たまに本社の社員がこちらへ来たときも、『すごく集中できる環境だね』と言いながら働いていますね」

渡邊を含めた山形のメンバーが東京の本社に行くのは、四半期に一度ある全体会議のとき。その際、リモートワークだとなかなかできない情報共有や報告を行っています。

本社のメンバーとは日々さまざまなコミュニケーションツールを使ってやり取りをしていますが、やはりその場の温度感を感じづらいときもあるもの。だからこそ渡邊らは、東京本社を訪れたときに積極的にコミュニケーションを取り、できる限り社内の雰囲気を感じ取るようにしています。

「ひとつの場所」にこだわらず、拠点ごとに期待されるスキルや特徴を活かして働く

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▲山形オフィス

山形のサテライトオフィスでは、ときに外部の人を招いたハッカソンなどを企画することもあります。

渡邊 「東京と比べるとコミュニティが狭い分、全く違う業界の方とも知り合うこともあります。新たな知見を得られるきっかけになり、良い刺激を受けていますね。単なるエンジニアとしての視点だけでものごとを考えるのではなく、どんな人がどんなサービスを望んでいるのか、より想像しやすくなりました」

このように密なコミュニティを構築できることだけではなく、地方に拠点を移したことで、渡邊は働く場所についての考え方が変わりました。

渡邊 「当社は東京と山形、宮崎に加え、事業部によってはベトナムの会社ともやり取りをします。今後社員数が増えて事業が拡大していけば、海外にも拠点ができるかもしれません。競争が激しい首都圏に縛られる必要はなく、パソコンがあってネットがつながれば、もうどこでも働ける時代。大事なのは、自分の望む働き方と会社のその拠点に求める期待がマッチする環境で働くことです」

2017年現在、渡邊は3人の子どもを、自然に囲まれた環境で育てています。まだ子どもが小さい今の時点では、山形での生活を選んだことは正しかったと感じています。しかし子どもが高校生、大学生と大きくなれば、また状況や行動範囲が変わってくる……とも考えています。

渡邊 「一度はUターンしたものの、このままずっと山形に留まることにこだわっているわけではないんです。家族の状況に応じて、自分のキャリアも考えながら、また臨機応変にどこかを拠点とし、新たに生活を作っていけばいいと思っています」

2017年の時点では4人体制の山形ですが、今後はもっとエンジニアの数を増やし、拠点として拡張していきたいと思っています。場所に縛られずに、山形は山形で、東京は東京で結果を出す。それぞれの成果をうまくリンクさせ、さらに自分たちのサービスを進化させることが、渡邊が理想とする拠点のあり方です。

家族と暮らすことを最優先に考え、宮崎でのリモートワークを選択

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▲メディア・EC事業プロモーション部 リーダーの白石喜一朗

渡邊のほかにも、ベーシックには地方を拠点として遠隔で働いている社員が、もうひとりいます。

宮崎拠点で働いている、白石喜一朗。彼はメディア事業部にて、比較サイトの執筆や編集を含めた、コンテンツ制作を担当しています。

この宮崎オフィスがある地には以前、当社が販売するスマートフォンケースの生産工場がありました。当社代表・秋山の知人経営者が宮崎への企業誘致に積極的だったこともあり、2013年に地元の空きテナントを借りて製造拠点を立ち上げることになったのです。

白石は当時、その経営者の会社で社員として働いていました。

白石 「秋山とベーシックのことを知り、仕事に対する彼の努力と熱意に触れたとき『この人の会社で働いてみたい』と思ったんです。はじめは元の会社に籍を置いたまま、拠点立ち上げのサポートを行っていました。拠点としての形ができてきたときにベーシックに転職し、現場責任者を担うことになりました。全く未知の分野、経験したことのない仕事でしたが、かなりの部分を任せてもらえたので貴重な経験でしたね」

しかし稼働から3年後、スマートフォンケースの生産を外部委託に切り替えたため、宮崎工場が閉鎖されることになりました。そこで白石は、東京の本社から本社勤務の誘いを受けます。

白石 「まだそのときは宮崎から出るつもりがなく、家族と一緒に暮らしていたため、生活拠点を東京に移すことにはためらいがありました。その旨を秋山に伝えたところ、宮崎拠点はそのままに業務内容をがらりと切り替えて、ちょうど必要性が高まっていた自社メディアのコンテンツ制作を任されることになったんです」

その場所で活動する意義が見出せれば、どこで働いてもいい

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▲宮崎オフィス

白石は自ら立ち上げに関わった宮崎の地で、新たな仕事をスタートさせました。しかし当初は、東京のメンバーとのやり取りにじれったさを感じることもありました。

白石 「ツールでつながっていても相手の状況が逐一は見えないので、今話しかけていいのかどうかなどがわからない。レスポンスにもタイムラグがあり、即時的なやり取りは難しく感じることもありましたね」

そこで白石は、何か聞きたいことがあれば内容をまとめておき、終業後、または翌日の始業前に東京のメンバーに送るようにしました。相手の時間確保を最小限に留めるため、あらかじめ何時頃に話し合いたいという希望を伝えるなど、工夫をしながらやり取りを進めています。

以前Webディレクターとして働いていた経験があったとはいえ、当初携わっていた工場の仕事とは大きく異なる業務に取り組む日々。それでも白石がベーシックで働くことに魅力を感じていることのひとつは、各社員に任されている「裁量の大きさ」でした。

白石 「責任を持って業務の成果を出すことは当たり前ですが、とにかく一人ひとりの裁量が大きく、手段設計の自由度が高いなと思います。自分で決めた仕事と向き合って結果を出していくことに、とてもやりがいを感じています」

地方にいようと、本社にいようと関係なく互いの相互理解が積極的に行われる社風や刺激を感じ、白石はより一層、自身の成長を通じてベーシックに貢献したい気持ちが高まっています。

白石 「2017年6月現在、宮崎拠点はアルバイト5名を含めたチームになっています。このメンバーで請け負っているのが、7つの自社メディアのコンテンツ制作。今後はチームを拡大し、全ての自社サービスを含めたコンテンツ制作を担当していきたいですね。場所は選ばず、東京の本社にもメンバーを増やして連携していくことも考えています」 

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渡邊や白石のように、地方で生活しながら東京とやり取りをし、成果を生み出すワークスタイルを選ぶことも可能です。それは海外であったとしても、社員がその拠点で働く意義を見出すことができるのであれば、例外ではありません。


社員それぞれが大切にしていることを優先しながら、どこで働いていても多様なキャリアパスを描けるように――ベーシックは、これからもそうした事業、組織の在り方を模索していきます。

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