Report
2019.07.29

上司と人事の臨機応変な対応と密な連携が生んだ、新しい育休の形

男性の育児休業が認識され始め、取得実現に向け、世の中の多くの方々が育休と向き合おうとしています。育児休業を取得した、ひとりのボッシュで働くエンジニアの育児休業実現までのエピソードをご覧ください。

育休の裏にあるイクボスの存在

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2019年現在、子どもを社会で育てようという気運が高まりつつあります。そんな中でボッシュ株式会社の子会社であるボッシュエンジニアリング株式会社でも育児休業の取得を積極的に取り入れています。

その背景にあったのは「イクボス」の存在。イクボスというのは職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランスを考え、その従業員のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果も出していく上司のこと。厚生労働省が推進する「イクボス企業活動」に「部下の育児・介護・WLBを応援します!」と宣言することでイクボスになることができます。

ボッシュエンジニアリングも2017年に宣言しました。そして、その宣言通り、社員・上司・人事担当者が臨機応変に連携することで育児休業の導入が実現された──ということなのです。
エンジニアである松本 圭右も育児休業を取得しました。そんな松本の上司である阿萬 剛と河内 洋文。育児休業を導入することに対して、ある想いがありました。

実現を支えた上司の言葉

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今回の出産で松本にとっては第4子ですが、育児休業を取得したのは今回が初めてです。

松本「実は、私はボッシュからボッシュ・エンジニアリングに転籍したばかりのタイミングで、子どもが 4人目ということもあり、加えて諸事情もあったので、今回ばかりは父親である私が、妻の産後 1か月はサポートしなくてはとてもまわらない状態でした。そうした理由から 1カ月の育児休業を取得しようと考えていたんです」

そういった経緯で取得した、育児休業。松本の育児への参加の仕方は──

松本「産後の約1か月は産褥(さんじゅく)期という母体のケアが必要な期間なのですが、その期間に、3人の子供の育児、掃除・洗濯(料理は嫌いなのでほんの少しだけ)を含む家事をしながら、はじめて乳幼児が成長していく様子を身近で見ることができたんです。とてもありがたく感じました」

また、松本の直属の上司である阿萬は、松本に育児休業を取得したい旨を聞いた時を、こう振り返ります。

阿萬 「最初に松本から育児休業を取得したいと言われた時、仕事以前に『いい父親だな』と思いました。異動した直後のタイミングだった事もあり、仕事はなんとかなると判断しました」

そして部長の河内は、育児休業を事前に対応できる事態だと捉えており、それゆえにその申し出に首を縦に振ったのだといいます。

河内「会社では、予測不可能な事が起こることがあります。しかし、育児休業に関しては、事前に把握することで、計画し対処できる案件です。それをどうやって乗り切るかを検討することは可能ですし、それをマネージメント出来ない訳はないでしょう」


従業員がそれぞれ豊かな人生を生きる

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男性も育児休業を取得していく過程で、社員のために、上司とその部署を対応する人事が知恵を出し合い連携することが重要なポイントです。迅速かつ確実に連携をとるために必要なのは、社内の風通しをよくすること。

ボッシュエンジニアリング内にあるモータースポーツ部には、フレンドリーな空気が流れています。

阿萬「モータースポーツ部は明るい雰囲気ですが、その理由の一つに、ドイツ本社を含め、皆ファーストネームで呼び合う文化が挙げられるかもしれません。そういった意味で相談しやすい距離感みたいなのは形成されていたのかな、と」

また、今回の相談を受けた人事の高原 美香も上司とは違った視点から会社の雰囲気をつくろうと考えているのだといいます。

高原「相談しやすい雰囲気づくりをしようと、私も日ごろから心がけています。ボッシュエンジニアリングではイクボス宣言をし、こういう会社でありたいというのを、代表の龍崎をはじめ、社員たちにも浸透するように努めています。ボッシュエンジニアリング株式会社は 2006年にボッシュ株式会社の子会社として創立し、現在、社員約 50名のうち 3割が外国人の国際色豊かな会社です。

出産・育児は人生の中でもとりわけ大きなイベントです。家族のためにはもちろん、育児休業を取得した本人にとっても、家でも仕事でも更に良いプレイヤーへと成長できるように。大変な反面、大きなチャンスでもあると捉えることができるでしょう。」

仕事に専念することも大切ですが、それだけではバランスが取れず、視野も狭まってしまうかもしれません。育児は人生をより豊かに生き、更に仕事でもパワーアップし貢献してくれるものだとボッシュは認識しています。

ボッシュの理念として「Invented For Life」つまり、世の中の多くの人々の生活をよりよくすることを掲げています。従業員の人生の豊かさに対しても真摯に考え、多様な背景を持った従業員一人ひとりが活躍できる環境づくりと向き合っています。


男性の育児休業の実現によって、従業員がそれぞれ豊かな人生を生き、ボッシュ従業員の働き方を介し、いずれは束となってソーシャルグッドに繋がっていくのだというボッシュの信念が、そこにはあるのです。

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