4000社採用のクラウド型電話のパイオニア、Basixが通話と働き方を自由にする

ブラステルは1996年、在日外国人向けの国際電話サービスからはじまりました。2018年現在、ビジネス用途のIP電話をクラウド化できるサービスBasix(ベーシックス)は、当社の中核を担うまでに成長し、採用社数は4000以上。Basixが生まれた経緯から、今後の展望までをお伝えします。
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経済性と拡張性で選ばれるBasixが、日本で拡大中

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▲2008年撮影。 写真左・川合 健司  右・田辺 淳治 

Basixは、オフィス内に物理的な交換機を保有すること無く、クラウドを介して利用することができる企業向けのIP(インターネットプロトコル)電話サービスです。

オフィスに電話を設置する場合は通常「保有型」で、交換機の設置や配線など大掛かりな工事が必要になりますが、Basixの場合は「利用型」で、サービス開始までの期間が最短で5営業日。基本的に電話機を設置するだけで済み、その分、特殊な場合を除いて工事などの初期費用がかからず、経済的です。

法人営業を担当している法人事業本部本部長の木村聡は、Basixのメリットのひとつを「拡張性にある」と捉えています。

木村「クラウド上に仮想交換機があれば、自宅勤務の方でも会社の番号で外線として受発信ができ、各個人が持っているスマホにBasixのアプリをインストールすれば、内線としても使えます」

たとえば、海外へ出張している際にも内線として使用できるため、内線同士は通話料がかかりません。受発信の履歴もクラウド上で管理できるため、プライベート電話との住み分けがスムーズ。多様な働き方に合わせることができます。

当システムの開発に携わった、システム部長の春日セルジオ隆司は、Basixの拡張性に自信を持っています。

春日「たとえば自動音声ガイダンス機能やFAX、顧客サポートなどの他社製のアプリケーションソフトなどと連携し、拡張性を持たせられるので、用途に合わせて利便性を拡げられますし、受発信履歴などのデータ管理をPCと連携させて行なうことも可能です」

今ではエアアジアなどの大手企業に採用していただくなど、おかげさまでたくさんのご支持をいただいているBasix 。しかし当初から順調な道のりだったわけではなく、2007年のサービスリリース後にも、乗り越えるべき課題がありました。

当時の日本にはまだ無かったクラウド型IP電話に、社運をかけた

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▲ ICTソリューションに特化したイベント「Interop Tokyo」に参加した2008年当時のブース写真

約10年前の2007年、iPhoneがはじめて発売された年。

ブラステルは創業から約10年が経っていました。

プリペイド式の国際通話サービスを順調に伸ばしていましたが、市場は一巡し、これ以上は成長が見込めない状況。「もうひとつの柱が必要」という危機感がありました。

ちょうどその頃アメリカで、通信のキャリア側で電話交換機を持つサービスを展開している企業があり、その仕組みを日本でも導入できないかと検討をはじめたのです。

クラウド型のセントレックス(交換機による中央制御)は、当時の日本にはほぼなかったサービスで、画期的。もうひとつの柱となる事業を立ち上げるべく、開発プロジェクトがはじまりました。

ブラステルの創業者は日系ブラジル人です。そのコネクションを活かして、開発はブラジルで行ないました。しかし開発は困難を極め、3年の月日を経た2007年、ようやくサービス開始に漕ぎ着けました。しかし、お客様が順調に増えていくに伴い通信量が増え、徐々に負荷に耐えられなくなりはじめたのです。

春日「社長が私を社長室に呼び、『このままではサービスが持たない。さらに高機能なシステムが必要』と、ゼロからの再開発が決定。ブラステルの優秀なエンジニアが主導し、リサーチだけで7カ月も時間をかけました。
社長が、いつできるの? と毎日のようにヤキモキしていました(笑)。でもリサーチを端折ると良いものはできないと、エンジニアたちが社長を説得して踏ん張ったんです」

ITの世界は変化が激しく、2007年には無かったようなオープンソースの新しいIP技術が、再開発の時点ではたくさん出ていました。それらを上手く組み合わせて品質の高いものをつくるため、選定にしっかり時間を費やしたのです。

方向性が固まると、何百万という通話量を擬似的に発生させてテストを重ね、負荷に耐えうるものをつくり上げていきました。

社員数500人以上の大手企業も採用するまでに成長した、高品質Basix

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▲ブラステル株式会社 法人事業本部 本部長 木村聡

ようやく見通しが立ってきた段階で、サービスのテスト版を5カ月で開発。リサーチの開始から初期バージョンの完成まで、トータルで1年以上費やしました。

いつ開発が終わるのか分からない状況のなか、まったく利益を生まないまま、リリースまでに1年以上も経っていたのです。

木村「営業側から見ると、当時は国際電話の収益だけで会社が成り立っていたので、不満や不安を口にするものもいました。当時の社内の雰囲気はよくなかったと思います。それでも、代表はこの事業を成功させると信じ、社員の士気を保っていました」
春日「チームは会社を救う想いで、開発に多くの時間を費やしていましたね。1度目のサービスをリリースしたときも、満を持して世に出す気持ちでしたが、2度目のときも、同じように会社の運命を背負っている気持ちで開発に臨んでいました」

ついに2010年、新しいバージョンのBasixが完成し、運用開始。

音質も格段によくなり、通信も安定して負荷対策も問題なし。サービスはまったくの別ものに生まれ変わりました。

春日「新しいバージョンではじめて電話をしてみたとき、これはいける!と思いました(笑)とても嬉しかったのを覚えています」

こうして、日本におけるクラウド型のIP電話サービスのパイオニアとして自負しているBasixが本格始動し、2018年現在ではブラステルの収益の40%ほどを占めるまでに成長しました。

当初は中小企業を主要な顧客として考えていましたが、最近ではユーザー数が500人以上の大企業やスタートアップ、公的機関、コールセンターでのご利用も着実に増えてきており、多くの企業が採用。「固定電話でもモバイルでも品質がいい」との評価をいただいております。

通話料を抑えられる点も好評で、海外での通信費が月に50万円かかっていたところ、10分の1ほどにまで抑えられるようになったお客様もいらっしゃいます。

音声の自動テキスト化やAIの導入で、音声の活用領域をさらに拡大

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▲ブラステル株式会社 システム部 部長 春日セルジオ隆司

働き方改革を進めるうえでも、Basixは活用できます。テレワークや海外出張でも普段使っている番号のまま受発信ができ、内線の不在転送などは細かく設定ができるため、企業ごとの働き方に合わせてカスタマイズできます。

自動音声案内サービスをクラウドに追加することで、店ごとに音声案内を細かく設定でき、飲食店などの電話対応の労力を軽減。また、セールスフォースのような顧客管理システムと連携させて業務の効率化を図ることもできます。

行政が推進する働き方改革を呼びかける「テレワーク・デイズ」にブラステルは応援団体として参加。積極的に働き方改革を推進していきます。

初期バージョンのリリースから約10年で大きく成長したBasixですが、今後はさらに音声の自動テキスト化の機能とAIの機能を実装すべく、新しい技術を開発中です。

たとえばコールセンターでは、受電して聴いた内容をPCの画面に手でテキストを打ち込んでいく、という作業を人が行なっています。それを音声認識によって自動的にテキスト化し、さらにAIがデータを分析する、というものです。

自社開発のみにこだわらず、拡張性で他の企業とコラボレーションができるため、さまざまなサービス提供事業者と連携してエコシステムを構築していきます。

また、当社は資本力と設備力を持つ必要がある登録電気通信事業者の資格を有しています。総務省からは音声品質における最上級のクラスAの認定を受けており、専用回線を持ち、電話番号を発行できる事業者=プラットフォーマーです。その点でも、無限のポテンシャルを切り開いてまいります。

さまざまなニーズに対して、柔軟な対応ができるBasix。実は皆さんの知っているあの企業やこの企業でも、採用していただいております。少しでも働き方改革に貢献し、通話の世界をこれからもっともっと自由にしていきます。

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