プレッシャーのある仕事こそおもしろい。挑戦の“波”に乗り続けたあるエンジニアの12年

ITサービスを展開するブロードリーフは、北は札幌から南は沖縄まで拠点を有する上場企業です。開発拠点は東京、札幌、福岡にあり、エンジニアたちが、日々開発に励んでいます。その中のひとり、当社のコア製品の開発などを担う基盤開発部、システム・アーキテクト松本宏紀の12年間をたどりました。

札幌というロケーションでハイレベルな技術に携われる魅力

▲札幌の開発拠点で働く、基盤開発部の松本宏紀

ブロードリーフのITサービス全般にまたがるフレームワークをつくり、最先端の技術を駆使してサーバーサイドの開発を一手に引き受けるエンジニア──それが、松本です。ITエンジニアの祭典と呼ばれる「Developers Summit」やGoogle Cloud Next’ 19 Tokyoに登壇した経験もあります。

松本 「形あるものをつくるのが昔から好きなんですよね。飽きないし、おもしろいから」

もともとは東京でエンジニアの経験を積んでいましたが、出身地である札幌へのUターンを決意。転職先を探していたところ、ブロードリーフが目に留まりました。

ブロードリーフは、モビリティサービスを支えている自動車メンテナンス業などを中心に、約3万社のお客様に対して業務アプリケーションを開発・提供しています。この“規模”こそが、松本の心を動かした理由のひとつでした。

松本 「ほかになかったです。札幌で、かつ全国区の自社サービスを展開している会社は。地方でありながら、東京と変わらない高い技術環境の中で働けるのが魅力でしたね。
僕はいわゆる “つくりっぱなし ”が好きではないんです。自分たちで製品をつくって、お客様に届けるところまで携わりたい。だからこそ、自社プロダクトのあるブロードリーフで働きたいと思ったんです」

2019年の今、松本はサーバーサイドのスペシャリストとして働いています。開発本部・基盤開発部所属、職域はシステム・アーキテクト兼、ソフトウェア・エンジニア兼、オフショアラボチームリーダー。

松本 「いわゆる特命係みたいな立ち位置で、なんでもやっています。新しいものをつくっていく仕組みを考えたりマネジメントをしたり、開発やテストも行います」

さまざまなプロジェクトに参加し、頼られる存在の松本。そんな彼の原点は、かつて没頭していたバンド活動にありました。

全社サービス、全顧客に影響があるサーバーサイドの“心地良さ”

▲松本は、責任が重く難易度の高い仕事ほどやりがいを感じると言う

松本がバンドを始めたのは、中学生のころ。ベースを担当していた松本は、プロを目指すために、当時通っていた高専を辞めるほどのめり込みました。しかし、芽が出ず限界が見えた20歳のころ、高専在学中に少しだけ勉強していたプログラミングに興味を持ち始めます。

それからはエンジニアとしての道を歩み出しました。

松本 「バンドをやっていたころから変わらないのは、“相手の反応を得られるのが楽しい ”ということ。たとえば業務システムの新しい機能であれば、お客様が満足すれば使っていただけますし、満足しなければ使っていただけません。その反応を得られる部分はバンド活動と似ているんです」

こうした反応を楽しみながら、「入社以降はずっと、新しいことにトライしてきた」と松本は振り返ります。

ブロードリーフで主に携わってきたのは、自動車リサイクル業者向けのRCと呼ばれるシステムの改修や、サーバーサイドでトラブルが発生した際の改善など。松本が辞めずに12年間続けてきたのは、常に新しいことにチャレンジできる環境があったからでした。

松本 「僕はもともと、チャレンジすることが好きです。なぜチャレンジできるのかというと、昔からよくわからない自信があるから(笑)。サーバーサイドの復旧など、責任が重かったり大変だったりして誰も手を挙げないようなことに飛び込んでいっちゃう。
たしかに、全社とそのお客様にまで影響範囲が及ぶサーバーサイドの仕事は、とても責任が重いものですし、そのプレッシャーに押しつぶされてしまう人もいると聞きます。一度止まると全顧客のサービスも止めてしまうことになりますから。でも、僕はその緊迫感や責任感が心地良いんです」

新しい技術で新しいプロダクト開発に挑めるオープンな環境

▲Developers Summitに登壇した時の1枚

松本のチャレンジャー気質を表す上で外せないのが、現在担当しているプロジェクト「Broadleaf Cloud Platform」の開発です。

これまでのブロードリーフの主力商品は、いわゆるパッケージソフトでした。それを徐々に、クラウド型サービスへと移行しています。当社のすべてのサービスがBroadleaf Cloud Platformという共通プラットフォームの上に載せて設計される、いわば基礎の土台。松本はそのフレームワーク開発を担っているのです。

松本 「 Broadleaf Cloud Platformのプロジェクトは最初、あまりうまくいってなかったんです。頓挫している状況で、自分がいくしかないと手を挙げてゼロからつくり上げていき、状況を打破していきました。
クラウドへの移行に加えて現在は、新しいプロダクトの開発を進めています。ゼロベースで新技術を評価してエンジニアの意見を取り入れてもらいながら、ブロードリーフのビジネスに適しているか、クラウドネイティブであるかなどを吟味しながら進める。そこにすごくやりがいを感じています」

そんなチャレンジ精神旺盛な松本でも、ピンチを感じる場面は多々ありました。リサイクル業者様向けのシステムの開発で、データセンターの移設と新しいプロダクトを入れるためのサーバーサイドの改良を行っていた時のことでした。

松本 「サーバーを落としていられるメンテナンス期間って、ほとんどの場合は数日間なんです。それ以上は絶対に止められない。
僕が携わったある案件は、4つあるデータベースの連携がうまくいかないことがあって相当苦戦したんですけど、10人ほどの担当者で、突貫の復旧プログラムを書きながら、期日中になんとか乗り越えました」

こうしたピンチも切り抜けてきた松本の挑戦は、社内だけにとどまりません。彼は、2018年に札幌在住のエンジニアたちが技術について学び合う「Kubernetes Sapporo for Beginners」という勉強会を立ち上げました。

松本 「札幌では最新技術を学べる機会が少ないので、社内外関係なく学び合える場をつくりたかったんです。最先端のテクノロジーを扱っていると、ときに世の中にまだ情報がないこともあります。しかし、『わからない』は通用しない。そこで、勉強会を通じて自力解決できる力を身に付けています。開催は 2カ月に 1度、勉強会には多くて 20人ほど集まります。
会社側に勉強会を立ち上げると話した時も、反対されることは一切なくて。社外に対しても比較的オープンです。ほかのエンジニアに役立ちそうな記事を社外に発信していますし。勉強会を続けていって、社内外でシナジー効果を生み出せるようになれたら良いなと思います」

挑戦の機会は常に目の前にある。大切なのは、自分でつかみ取ること

▲現在のチームメンバーと。学び続けることに意欲的な人とともに、これからのブロードリーフをつくりたいと松本は語る

これまでの12年間を振り返り、松本はブロードリーフの魅力をこう語ります。

松本 「僕がさまざまなことに挑戦をして、飽きることなく取り組めているのは、周りの環境も大きいと思うんです。ブロードリーフは、技術力を評価してくれるし、常に “挑戦の機会 ”を与えてくれるんですよね。良いものはどんどん取り入れる環境で、変化も速い。
その中で機会をつかみ取り、自ら考え、知識と技術を生かせる道を築いていくことが大切だと思います。変化をキャッチアップするのは楽しいですしね。逆に言えば、“コピペプログラマ ”はいりません(笑)。公式のリファレンスを読み、自分で正しい情報を得ることができるスペシャリスト、学び続けることに貪欲な仲間と一緒に、これからのブロードリーフをつくっていきたいなと思います」

直近の10年間だけでもさまざまな変化がありました。マネジメント手法は以前よりもより現場が自律的に動くようなフラット型に改められ、時代の流れとともにコミュニケーションツールも発達。Slackなどのチャットツールを通じて常に上司と部下同士の相談が気軽にでき、情報共有の仕方が変わりました。

松本「とくにエンジニアは場所を選ばない仕事なので、そうしたツールの導入によって東京にいた時と変わらない働き方ができていると思います。福岡の開発拠点にいるメンバーともプロジェクトを進めているのですが、ツールのおかげでまったく問題なく仕事が進められています。地方在住であることがまったく関係なく、エンジニアが持つ力を主体的に存分に発揮できますね」

組織自体も常に変化し、古いものに縛られず、新しいものを取り入れてきたのです。

今後、松本が目指す目標は「アーキテクトとして一流になること」。アーキテクトとは、事業プランをどうしたら具体的に実現できるのか、そこに至るまでの仕組みを考える役割です。

松本 「そうしたキャリアを考えても、常に新しいことに挑戦できる今の環境、そしてそれが札幌でできる点はとても魅力ですね。自分が住みたい場所に住みながら、最先端の技術に携わることができる。ブロードリーフは、私にとって最高の環境だと思います」

居住地に関係なく、実力や意欲のあるメンバーを支援していく──。ブロードリーフはそうした姿勢を大切にしてきました。これからも常に変革と成長を続け、最高のサービスを提供していきます。

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