思わず笑ってしまう瞬間をーー仕事を真に創造的な時間にする「KOBIT」

クリエイターズネクストの代名詞とも言える「KOBIT(コビット)」は、2015年にリリースされたウェブ解析&レポーティングシステム。1500社以上の企業様が自社サイトをよりよくするために導入しています。その誕生の背景には、代表・窪田望自身の経験と、世界中の人々に向けた願いがありました。

Webサイトは生き物。定期的に分析し、把握することの必要性を感じて

▲クリエイターズネクストが提供するレポーティングシステムKOBIT

Webサイト制作や、Webマーケティングという仕事は、世の中にインパクトを与えることができるシステムを構築するという点において、とてもクリエイティブなもの。

特に、Webが人々の暮らしと隣り合わせとなった現代においては、自社のWebサイトをユーザーのニーズや行動に最もフィットする状態として保ち続けることで、利益や企業イメージを伸ばすこともできるでしょう。

そのためには、きちんとアクセスを解析したうえで、プログラマーやデザイナーなど、各分野の専門家を交えて議論をし、必要に応じてサイトをアップデートしていく必要があります。

窪田 「僕がずっと Webサイト制作や、 Webマーケティングに携わるなかで、毎回効率化がどうしてもできないと思っていたポイントがあるんです。それが、アクセス解析の部分。
この解析の作業はとにかく大変だけど、ものすごく重要な部分。アクセス解析レポートを作成して送るか送らないかという違いで Web屋の印象が変わることももちろんですが、実際レポートすることでお客様の行動がより高い解像度で見えてくるんです。
ユーザー行動が貯金されて、自分たちも知らなかったことが見えてくる。ユーザー理解という点でも、アクセス解析は不可欠と考えるようになりました」

たとえば、コンバージョンしている場所ひとつにおいても、アクセスを解析し、検証、レポーティングすることで大きな流れが見えてくることがあるそう。

窪田 「自分たちのサイトを育ててくれているのは誰なのか、何が自分たちのサイトに人を運んできてくれているのか。そういう流入元に気付くことができておらず、感謝できていない状態は良くないですね。
ソーシャルでバズっているとか、キャンペーンにも同じことが言えます。全体を知らないことで、チャンスを逃したり、乗り遅れたりということも大いにありえますから。
Webサイトは生き物。定期的にチェックし、分析しておかないと、お客様の動きに企業がついていけなくなる、ということが起こります」

急速に進化し、多様に変化する。そんなことを感じながらWeb業界に長くいるうちに「サービスとしての必要性が見えてきた」というもの……。それが、アクセス解析&マーケティングの改善案を自動策定してくれるサービスツールです。

窪田 「ウェブ解析士として、さまざまな企業様の Web制作やマーケティングに携わるなかで、僕自身が『こういうサービスあったらいいな』と感じたことが出発点。
周囲に聞いてみると、『あったら欲しい』という返答が返ってきました。そこで、みんな同じような課題を抱え、同じようなことを考えているのだというある程度の確信を持てるようになりました」

残業、数字ミス、停滞する会議よりも、笑えるアイデア

▲クリエイターズネクストでは、和気藹々としたブレストがおこなわれる

Web制作やマーケティングの仕事において、本当に楽しいのは、誰かが考えてくれたアイデアで新たなアイデアが芽生えたり、みんなでアイデアを披露しあって思わず笑ってしまったりする、そんな瞬間があること。

それなのに、一晩中エクセルに向き合って作業したと思えば、資料に計算ミスが発覚して会議は進まない……。そんなレポーティング業務の負荷により、疲弊してしまう人が多いWeb業界の現状をなんとかしようと、“夜寝ている間にアクセス解析をおこない、マーケティングの改善案を自動策定するシステム「KOBIT」の構想ができあがります。

その時窪田が求めたのは、既存のアクセス解析システムの一歩先。Webサイトのアクセス解析のみで終わらず、自分たちのサービスでしか提供することができない“何か”を付加しようと考えました。

窪田 「クリネクのジョブポリシーのひとつに『最後は数字に落とし込む』というものがあります。 KOBITは、 Web診断、解析、コンバージョンレートを考えたうえで、ここはこれくらい改善の余地があるという数字に基づいたシミュレーションをします。
そのシミュレーションの解像度が高ければ高いほど、サイトをどうメンテナンス(アップデート)することで、どんな効果が得られるかがわかるようになります」

たどり着いたのは数学的なフォローアップに基づいた、アクションへの落とし込み。数えきれないほどの組み合わせのなかで施策に優先順位を付け、どこからどの順に改善を進めていくかを教えてくれる、3つの提案をレポートに加えることでした。

窪田 「 Web関係者が陥っているのは、数の爆発の概念を知らず、数字を分析し続けてしまうという時間的な浪費。最適な手順で改善をしていくために、数字を追いかけ続けても、どこかで放り投げざるを得ない状況があります。
一番大事なのは、数字に基づいた改善の優先順位づけ。でも、数字を見て満足してしまうという悪循環を繰り返してしまう状況に絶望感を覚えていました。そこで、計算しつくせないような計算を任せられるシステムをどうしてもつくりたかったんです」

日本で偉業を達成し続けるKOBITを、世界中の人に

▲KOBITはピッチコンテスト「KVeCS 2018」においても優勝している

男女比や、居住エリア、アクセス時間から新規・再訪問の比率まで。KOBITはさまざまなユーザー行動を貯金し、解析。ワンクリックでパワーポイントのレポートを自動生成し、私たちに正確で多くの情報を与えてくれるうえ、時間をセーブさせてくれます。また、レポーティングがすべて私たちの生活に馴染みの深い言語でおこなわれているというのもポイントだと窪田は話します。

窪田 「直感的に意味を理解できないことは、インスピレーションに繋がりません。たとえば他社にもアクセス解析システムはありますが、レポートは英語。
すると、どうしても理解しきれない文脈に出会うこともあると思うんです。その点、文脈やユーザーの行動蓄積が日本にある KOBITは、ユーザー視点に基づく改善策を思いつきやすいというのもポイントです」

リリースから3年。1500以上の企業様が導入し、毎月100社様以上から新規導入の申し込みがある同サービスは、新しい機能を加え続けています。それまで「対面でしか売れない」と言われていたシステムのプロダクトでありながら92%がオンラインのみで購入を決定しているというのも、驚異的な数字です。

窪田 「平均アクセス数は年々増えていますし、グッドデザイン賞、日経 BB賞などさまざまな賞をいただきました。 KOBITは、レポートをパワーポイントでダウンロードできるというのも特徴です。
パワポでダウンロードできれば、考え方の道筋に沿って資料をアレンジし、そのまま自社の資料にすることが可能。報告の質を物凄く上げることができます。
お客様の成功が私たちの成功。より創造的で刺激的な未来の現実化というのが KOBITが背負うミッション。世界中で使われるサービスにしていきたいですね」

「ソニーやトヨタのように、全大陸で使われるサービスに」と言葉を続ける窪田。ITの分野で世界進出に成功した事例はまだなく、「日本人だと難しいんじゃないか」と世間的には言われていると教えてくれました。

窪田 「でも僕は、そういうの言い訳なんじゃないかと思うんです。若い世代が小さくなっていてはいけません。勝てると思って挑戦する必要があると僕は思うんです。毎月 100社様に契約いただいて、満足してはいけないと思っています。世界中の人に使ってもらえるプロダクトにしていきたいですね」

データが人々をより創造的にする

▲世界との向き合い方について社内で語る窪田
窪田「 AIが人々の仕事を奪う、などと言われていますが、 KOBITは人々の生活をもっと豊かにし、人の才能を爆発させるために制作しました。 KOBITが伝えてくれる数値をもとに、最もインパクトがある改善施策に向かってチームのメンバーでアイデアを出し合うことで個々の知識や技術をもっと活かす。 KOBITは真に創造的な仕事の時間を創造するシステムです」

学習できる企業様であればあるほど、レポートは有機的に繋がり、仕事はもっとおもしろくなる。そしてその学習は、クリエイターズネクスト自身、当たり前に社内でサイクルさせていることのよう……。

窪田 「僕ら自身、 KOBITを使っていろいろとテストを繰り返しています。自分たちがやることと、お客様に提供するものは同じでないと説得力がありません。
テストして、うまくいかないことがあれば、僕らにとってそれは『お客様に生々しく伝えられる失敗談』です。テストして、観察して、分析しまくっている。そういった高速学習ができることが、我々の強みだと思っています」

データを出し、アイデアで磨き、どんどん発展させていく。KOBITは人類をより創造的にしてくれる小さな巨人。日本のみならず、すでに10以上の海外企業の導入があり、現在はインドに子会社設立を目指し、活動を広げています。

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