「好きなことで生きる難しさを知った」ジェネレーションZがインターンで気づいたこと

就職活動を控え、何かしなきゃと思うものの、何から始めればいいのかわからない。そんな悩みを抱える大学生にとって、企業でのインターンは自分のキャリアについて考えるひとつの手段になります。今回はCo-Stepでインターンをすることで、それまでとは違う自分の道を見つけた大学生のストーリーをご紹介します。

みんながやってることよりも、自分が好きだと思うものが大切だった

▲津田塾大学に通う吉原

「ジェネレーションZ」とは、生まれたときからインターネットが当たり前のように存在している“デジタルネイティブ”な世代のことを指します。Co-Stepでインターンをしている吉原和花もそのひとり。しかし吉原がスマホを持つようになったのは大学から。高校時代まではガラケーを使っていたそうです。

吉原 「ガラケーでも不便は感じませんでした。携帯電話自体を持っていないクラスメイトや SNSに入っていない友人もいたので。クラス LINEには入れていませんでしたが、連絡は友達にメールで送ってもらっていたので、漏れはありませんでした(笑)」

東京のJK(女子高生の意味)といえば、イメージしやすいのはインスタ映えを意識してカフェに行ったり、SNOWで加工した自撮りをLINEで送ったりといった、キラキラした生活。しかし吉原の場合、そんな生活とかけ離れていました。

吉原 「キラキラロードに全く乗っていませんでしたね(笑)。両親の影響で母親世代の少女漫画を読んだり、『荒野の七人』を見て映画にはまっていったり。一般的に流行っているものよりも、自分が好きだと思うものを大切にしていました」

外に出ていく意識があまりなく、閉鎖的なコミュニティで生活してきた吉原。ですが、高校時代までに固めた“好きの軸”のおかげで、大学ではつながりを広げているようです。その軸のぶれなさは、教育担当の谷合 拓志も「普段よく話を聞くが、想像している19歳の興味とは違いますね」と話すほど。

吉原 「フィールドワークのコースに変更したので、卒論を書くために国内外のフィールドワークが必須なんです。ゆくゆくは民族の生活を体験できる、モロッコやモンゴルのプラグラムへの参加を考えています」

自信があったことに「苦手?」と言われて気づいた、自分の世界の狭さ

▲3人弟妹の長女

そんな吉原がCo-Stepでインターンを始めたきっかけは、サークル活動でのつながりでした。語学が得意だったこともあってESS(英会話部)に入ったところ、そこで先にインターンをしていた同じ大学の先輩から紹介されて興味を持ちました。

吉原 「もともとライターの職種には興味がありました。でも家族が公務員や医療の職種が多くて、民間で働くことについて情報が入ってこなかったんですよね。


そんな中、 Co-Stepの自社サービスである『 spoit』でライターができるということを聞いたんです。就職活動の前に企業で働くというイメージを得たく、書くことがビジネスになるという動きも知りたかったので、面接を受けることに決めました」


インターンを始める前、吉原は自分のライティング力に自信がありました。中学高校と、読書感想文の枚数が多かったり、レポートを書いたりと、“書く”ことを繰り返してきたからです。しかし、インターンとして文章を書き始めてから社員に言われたのは、思わぬ一言でした。

吉原 「『文章書くのは苦手?』と言われて驚きました。自分では文章がうまいって思っていたし、高校時代の教師や友人にも褒められていたので。でも社員さんにそう言われたときに、これまでの自分は『時間がたっぷりある状態で、自分が好きなことを好きなように書いていた、狭い世界にいた』ということに気づかされました」

“自分がどう思っているのか”だけを伝える文章から、コンテンツマーケティングという視点を持ったライティングの世界へ。そこでは社会が求めているキーワードや、検索ユーザーのインサイトを分析して、SEOという観点を踏まえながら、“相手がどうなってほしいか”“どうなりたいと思って(自分の書いたものを)読んでいるのか”を考えて書く必要があります。自分と読者視点の違いを意識することは初めての経験で、吉原は壁に直面します。

吉原 「それまでは友人に『何を書いたらいいのかわからない』と言われても、書くことなんてたくさんあると思っていたくらい、書くことは好きでした(笑)。でもインターンを始めて壁に当たってから、初めて今まで好きだったことが好きじゃなくなる感覚を覚えました」

「好きなことで生きていく」の本当の意味

▲学業との両立をしながらリモートワークもこなす

そんなとき、吉原は自分の悩みを社長に打ち明けました。すると社長から返ってきた答えは「好きなこと=楽をする」ではないというもの。

吉原 「やっぱり有名なアーティストとかって憧れの存在じゃないですか。自分の好きなことを仕事にできて、すごく自由に楽しく生きてるように見えるから。でもそんな彼らも若いころには、血の滲むような努力をしていたんだと思います。自分の表現したいことだけじゃなくて、社会から求められることも考慮しながら、エゴと社会性の狭間で生きてきたわけですよね。そこで初めて社会から認知された先に、『好きなことで食べていく』があるんだと気づかされました」

そんな彼らに比べて自分は圧倒的に努力も経験も足りない、だから今の自分を憧れの存在に重ねてはダメだと感じたと言う吉原。

仕事の本質は、人に喜んでもらうことをすること。だからこそCo-Stepでは「自分が何を伝えたいか」という主観性だけではなく「ユーザーにとって正しいことは何か」という客観性が求められます。こういう視点はライティングの際にも社員からよく注意されるポイントです。

吉原 「もちろんモノづくりにおいては情熱を持つことが一番大切だと思います。でもその熱量を伝える前に、圧倒的な努力と、社会から求められることが何かを意識する必要があると、Co-Stepでの業務を通して学びました」

インターンをすることで、職業選択の視野が広がった

▲在学中の津田塾大学「千駄ヶ谷キャンパス」近くの新国立競技場

新卒採用のための青田買いを目的とした「インターン」が多い中、Co-Stepがインターンを受け入れる理由は純粋に「学生のキャリア支援」です。そのため、インターンを卒業するときには「Co-Working Ticket(3年以内であれば自由に入社できる制度)」を渡し、インターンの新卒入社は基本拒否します。一生に一度しかない新卒チケットは大企業への就職などに使い、Co-Stepとは全く異なる新たな環境で自分を見つめ直すことを推奨しています。

吉原は「好きを仕事にする壁」に当たったからこそ、新しい職業選択ができるようになりました。

吉原 「今は新聞記者にも興味があります。春休みに新聞記者の職業体験に参加したんですが、
Co-Stepで学んだ『読み手の視点を意識する』ことが、新聞ではより必要だと気づけたんですよね。好きなことだけを好きなように書いているだけの自分だったら、この視点について気づきもしなかったし、新聞記者を職業で選ぶこともなかったと思います」

入社前はエッセイや小説を書きたいと思っていた吉原。インターンを通じて他者視点を学び、世に求められていることや、世間に求められている記事をかけるようになりたいと思うようになりました。

吉原 「自分の書きたいことはいつでも書ける機会がありますが、他者視点でのライティングに取り組むことで、より書くスキルが鍛えられると思っています。また事実を伝えることが役割の新聞では、対象者がとても広く、普遍的なことが書けます。インターン中に読み手視点を意識した文章の訓練を積みたいです」

最近吉原は、ある新規プロジェクトの立ち上げを任されました。その内容は、スポーツという切り口で頑張る人を取材して特集記事を組むというもの。前から新聞記事の中でも特にインタビュー記事に興味を持っていたという吉原は、このプロジェクトを任されてとても嬉しかったと語ります。

吉原 「新聞のインタビュー記事って、客観的な文章なのにその人の人柄や魅力が自然と滲み出ていて、すごく惹かれるんですよね。いつか自分もこんな文章を書けるようになりたいという、密かな憧れがありました。だからこそ、この新規プロジェクトを通して、少しでもインタビューされた人の魅力が読み手に伝わるような記事を書いていきたいです。
スポーツに関心のない人々にどうやって興味を持ってもらうか、とても力量が問われる仕事ですが、自分自身がこれまでスポーツに関心がなかったからこそ、彼らの視点に立って書ける文章があると思うんです。自分の書いた記事を読むことで、アスリートの生き方に惹かれて自分もスポーツを始めたい、そう思ってくれる人が増えるように、頑張っていきたいです」

インターンを通じて、自分のやりたいことがより具体的になった吉原。Co-Stepのインターンとは、「職業体験」を通じて、本来あるべきキャリアについて考えるもの。結果としてCo-Stepとは異なる就職先を目指すことは、むしろ歓迎されるものです。吉原は本当に自分の望む道を見出すきっかけを、Co-Stepで得ることができました。

好きなことを通すだけでは超えられない壁があると気づいた吉原は、今も好きな軸を大切にしながら、将来に向けて修行中です。

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