iTunes “BEST OF 2015” 獲得! ラジオ番組「American Hot Topics」人気の秘密は?

Appleが年末に発表したiTunes Store 『BEST OF 2015 今年のベスト』に、“マッドマックス 怒りのデス・ロード”や”インサイド・ヘッド”などの超大作と並び、あるラジオ番組がひっそりと選出された。

番組の名は“American Hot Topics”。ジャンルは英会話。一般人による自主制作コンテンツだが、PodcastのiTunes総合ランキング1位を獲得し、月間数百万ダウンロードを誇るお化け番組だ。
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パーソナリティーは非バイリンガルのド素人

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番組パーソナリティーは、アメリカ人のアーロンと日本人のジュンの2名。主な話題はアメリカの最新ニュースやエンタメ情報。ただし2人は互いにバイリンガルでないため、アーロンは英語のみ、ジュンは日本語のみで会話を展開する。下記のように英語と日本語がミックスされるが、決して交わらないのがこの番組の特徴でもある。

「Jun and I met and became good friends while working on a University student oriented language aquisition project. Myself, having previously worked at Universal Music as a sound engineer, and Jun, being an avid listener and fan of various radio programs, decided to give creating a radio program a shot.」(アーロン)

ジュン 「経緯はアーロンの説明の通りで、そのため我々はラジオパーソナリティとしてはド素人もいいところで、いまだに会話は噛んでばかりです(笑)。一方、いちユーザーとしてはこれまで数多くの英語学習コンテンツに触れてきました。その中で、多くの番組は真面目過ぎて、普通のラジオ番組にあるようなワクワク感やグルーヴ感に欠けると感じていました。端的にいえば、英語を使っているだけで会話がつまらなかった。ここを工夫できれば、素人でも勝機があるのではと考えました」


配信開始の3ヶ月後、彼らは目論見通り、マイク一本で「バナナマン」「爆笑問題」などのメジャー番組を抜いてiTunes総合1位を獲得した。その後も安定的に人気を博し、2015年12月13日時点でも総合1位を記録している。

人気のヒミツは「内容の知的さ」と「リスニングし易しさ」の両立

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彼らは人気の理由はこう分析する。

ジュン 「基本的に番組で扱うトピックは、無知である我々が知りたい内容ばかりです。”リスナーに英語を教える”なんて上から目線を一切持たずに、純粋に好奇心を満たすに足るトピックを扱うことが聴いていただいている理由の1つかなと思います。

一般的な英語番組のジレンマとして、英語だけで上記のようなテーマを扱うとリスニングの難易度が一気に上がってしまうところを、アメホの場合は日本語が混ざることによって敷居を下げられているのではないでしょうか。

日本語の存在は、”日本的ラジオ番組”のグルーヴ感の源泉ですし、我々の番組を特徴づけているかもしれません」

番組のこれから

ラジオパーソナリティーとしては素人とはいえ、英語という側面では、アーロンは講師として、ジュンは起業家として長く関わってきたプロフェッショナルだ。それぞれが日本の極めて非効率な英語学習市場に問題意識を持ち、番組をきっかけとして、よりよい学習体験をユーザーに提供しようとしている。

2016年、他メディアや出版社とのコラボレーションなど活動の場を広げていく彼らは、日本の英語学習コンテンツの台風の目になるかもしれない。

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