「インターンのための新制度」を立ち上げた、6人の学生インターンが目指したもの

2016年12月12日、株式会社キュービックはインターンを対象にした新制度「CUEBiC POCKET(キュービックポケット)」を導入しました。この制度は「ヒト・ファースト」を経営理念として掲げる当社の思いを体現したものです。どのようにこの制度が作られたのか、今回はその舞台裏をお話しします。
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6名の学生インターンによって、新制度構築のプロジェクトがスタート

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株式会社キュービックは、デジタルマーケティング企業として、成果報酬型モデルの自社メディア事業を運営しています。

ミッションは「ヒト・オリエンテッドなデジタルマーケティングでみんなの明日が変わるキッカケを生み出し続ける」。データばかりに頼らない、ヒトの力とさまざまなノウハウを活かしたデジタルマーケティングのサービスが、当社の成長を支えてきました。

しかし、それだけが強みではありません。

「ヒト・ファースト」を経営理念として掲げる当社の最大の強みは、社内で働く一人ひとりのメンバーの存在。特に、学生インターンの活躍が成長の原動力となっています。

「長期インターンは学生、会社、社会の『三方よし』になる」ーー代表取締役社長である世一英仁のこうした考えから、インターンの数を年々増加させてきました。2017年1月現在、従業員数212人のうち約60%となる129人が、インターンとして仕事に従事しています。

会社にとって、彼・彼女たちは非常に大切な戦力です。任せる仕事も、社員と遜色ありません。webメディアの企画・設計、YahooリスティングやGoogleアドワーズ、Facebook広告などの有料広告運用、データ分析やPDCA管理、クリエイティブの制作・デザイン、コンテンツの企画、ユーザーインタビュー、業務システムの開発、そして採用や広報など、それぞれのメンバーが専門的な業務を手がけています。

今後のさらなる成長に向けて、インターンが成長機会を自らつかみとれる環境をより充実させるにはどうしたらよいか――。そんな当社の想いからはじまったのが、インターンのための新制度「CUEBiC POCKET」構想でした。

それをゼロから作りあげたのは他でもない、当社でインターンをしている学生たちです。森山あかり(大学4年)、関谷慶(大学4年)、大内愛史(大学4年)、水口達己(大学3年)、熊谷紗希(大学2年)、甲州優太(大学2年)の6名が中心となり、CUEBiC POCKETの立ち上げプロジェクトは始動。制度内容の策定からプレスリリースの作成などに至るまで、すべて自分たちの力で行っていくことになったのです。

はじめは難しくないと思ったが……想いの「言語化」に悪戦苦闘する日々

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プロジェクトにアサインされたメンバーたちが、最初に抱いた感想。それは意外にも、「あまり難しいプロジェクトではなさそうだな」というものでした。

甲州「インターンのための制度は、すでに社内にいくつかありました。それに、新しい名前をつけるだけ。正直なところ、最初はそんなイメージだったんです。でもいざプロジェクトを進めるとなると、それが全然違って……」
まず、メンバーが行ったのは情報の整理でした。自分たちは何のために制度をつくるのか、そのコンセプトはどういったものにするのか。プロジェクトの根幹を明確にすることから、話し合いをはじめていきました。

そこで、自分たちが想定していたよりもずっと早く、最初の壁にぶつかることになったのです。

森山「最初にプロジェクトのコンセプトを明確にしようとしたのですが、全員が『そもそも“コンセプト”って何?』、『インターンのための制度って何のためにあるの?』というところでつまづいてしまって……。いつも当たり前だと思っていることを、いざ言語化しようとしたら全然できなかった。これは想像以上に難しいな、と痛感しました」
根本的な課題に突き当たったメンバーが、相談して着手したのは“社内アンケート”でした。自分たちだけでなく、社内でともに働く大勢の仲間たちの考えを聞くことにしたのです。

メンバーひとりあたり約10名、合計60名を対象にアンケートを実施。社内の半数以上のインターンに対し、キュービックで働く目的や、現行の社内制度に対する意見を聞いて回り、そこで気づいたさまざまなことを軸にコンセプトを明確にしていきました。

大内「話を聞いているうちに、みんな当事者意識がすごく強いことに気づきました。いろんなものごとに対して、自分が関わっている意識を持ちながら働いているんです。でもその一方で、自分のために働いている人はすごく少数。働く目的はあくまでも“チームのため”と考えている人が多かったのがすごく印象的でしたね」
キュービックで働くことに、強い誇りを持っている仲間たち。そんなインターンのためになる制度を作りたい――。プロジェクトメンバーはそうした気持ちを新たにし、悪戦苦闘しながらもプロジェクトを進めていきました。

メンバー全員が本気で考え抜いた、“キュービックらしさ”とは?

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社内アンケートを終え、制度の内容をブラッシュアップしようとしたメンバーたちを次に待ち受けていたのは、社内と社外、それぞれに対するバランスを考えることでした。

インターンのための社内制度とはいえ、自分たちだけで完結するのではなく、対外的な認知を図っていくこともプロジェクトメンバーに課されたミッションのひとつだったのです。その両立を図ることが、再びメンバーを苦しめます。

関谷「自分たちにとっては、どれも当たり前のようにある制度だったんです。だから改めて第三者目線から制度を見てみても、すごいことをやっているのかどうかわからなくて。かといって、逆に周囲からの反応を意識しすぎてしまうと、インターンのためにならない……。そのさじ加減が難しかったですね」
メンター制度は、どこの会社でもやっている。リモート制度があったら自分たちとしてはうれしいけれど、会社の視点に立って考えた場合はどうだろう。どんなメリットデメリットがあるだろうか。そうして制度の細部について議論してみては、ボツにする……。そんなことを繰り返していきました。

しかし、そんな状態ではいつになってもプロジェクトが進んでいきません。メンバーは改めて、今あるインターンの制度をすべてリストアップし、まずはその中からキャッチーなものを選択することにしました。

その際、何より意識したのが“キュービックらしさ”です。

熊谷「インターンに対して会社が全力で向き合い、その成長を真剣に考えていることが“キュービックらしさ”だと思ったんです。だから、それを基準に制度をピックアップしました。経営理念のヒト・ファーストも意識して、学生よし、会社よし、社会よしの“三方よし”に当てはまるものを選んでいこう、と」
ミーティングや合宿などを繰り返し、全員が“キュービックらしさ”を本気で考え抜いた結果、制度は7つに絞られました。ついに固まった「CUEBiC POCKET」の内容をたずさえて、メンバーは、このプロジェクト最大の関門でもある「社長プレゼン」に挑むことになったのです。

4年生から、後輩となるインターンのメンバーへ受け継がれるもの

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当日の朝まで全員で最終調整を行い、迎えた社長プレゼン。これまでの努力の成果を資料に詰め込み、アツい気持ちとともに伝えていきます。

プレゼン後、代表の世一の口から出たのは「主業務をおろそかにせず、短期間でここまでよく頑張ったね」というねぎらいの言葉でした。

しかし、そのひとことに感激したのもつかの間。インターンを戦力と考えている世一は、プレゼンに対して細かくフィードバックを行いました。制度をピックアップした意図、一つひとつの文言など、会社目線で気になった点を伝え、ディスカッションを重ねていったのです。

全体的な方向性に間違いはありませんでしたが、メンバーの中には反省と悔しさが残りました。

甲州「社長から、『社長という社内で一番コストの高い人の時間をもらっている意識は持ったほうがいいよ』と言われました。自分たちの1時間と、社長の1時間は価値が全然違う。確かにその通りだったなと思いました。詰めが甘かったな……と感じられる部分が多少なりともあったのは、すごく悔しかったですね」


水口「手探りながらも、もっとできたことがあるのではないか。もう一度振り出しに戻れたら、2倍のスピード感でやりたいという気持ちが湧いてきました。今回のスピード感に関する反省は、今後のプロジェクトに生かしていきたいです」
世一のフィードバックをもとに、細かい部分を修正。そして、プロジェクト開始から約2ヶ月後の12月12日、ついにインターンのための新制度「CUEBiC POCKET」に関するプレスリリースが配信されました。

大内「CUEBiC POCKET最大のコンセプトでもあるのですが、後輩のメンバーには、自ら成長をつかみにいく姿勢をこれからも大事にしてほしいですね。今後、キュービックはもっともっと大きくなっていきますから」
こうした4年生の想いは、形になった新制度を通して、今後のキュービックを支えていく2、3年生たちに受け継がれていくことになります。

熊谷「プレスリリースが世に出た以上、今度は外からみても恥ずかしくないようにしっかりと運用していかなければなりません。2、3年生が中心になって、運用の仕組みを作っていきたいと思います」
2016年12月から本格的な運用がはじまったCUEBiC POCKET。インターン自身が悩み、考え抜いてつくったこの制度は、インターンが活躍する当社をさらに成長させる原動力となってくれるはずです。

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