永く愛されるモノづくりのプロとして──転職で辿り着いたプロデューサーの現在と未来

2016年、自身のキャリアとしては4社目となるサイバードへ入社した市川卓。現在はプロデューサーとして、著名キャラクターを中心に、10以上のサービスを管掌しています。そんな市川が仕事を通じて学んできたこと、そしてこれからのビジョンをご紹介します。
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多くのことを経験した総合広告代理店時代

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▲今でも仲の良い1社目の同期と、中国のスタッフとの一枚

市川が新卒で入社したのは、総合広告代理店でした。

市川 「企画をやってみたいというのがそもそもあったんですが、どうせやるなら色々なモノの企画をやってみたいなと思って。たとえば車の会社に入れば、扱うのは車がメイン。でも自分は色々な企業やサービスの企画・戦略に興味があったので、総合広告代理店であればそれが実現できるんじゃないかと考えたんです」

そこでは泥臭い仕事もたくさん経験できたと言います。

市川 「 5億の予算がある大きなプレゼンで、企画したグッズが通ったんですけど、誰がつくるの?となり、自分が中国に渡ることになりました (笑)。その時は、生産に必要な工場とのやりとりをはじめ、品質や納品スケジュールの管理までやっていました。
向こうの工場は制服がないところも多くて、上半身裸でヘッドフォンをしていたり、子供を抱っこしながら働いていたり……、最初は結構驚きましたね。でも、企画~提案、そしてデザインや制作管理までワンストップで任されるという貴重な経験を積むことができました」

勤めて2〜3年が経った頃、市川の心境に変化がありました。

市川 「やはり広告代理店なので、『こういうターゲットにこういうものを売るので、プロモーションしてください』という依頼がくるんですが、その時点で、つくられたモノやサービスがそもそもターゲットのニーズにフィットしていないのでは?と思うことも結構多かったんです。分かりやすく言えば、 10代の女性向けの商品なのに色のベースが淀んだ茶色、みたいな (笑)。
なので、次はサービスや商品設計のステップから関われるところに行きたいと思ったんです。モノありきのプロモーションではなく、そもそものモノや事業をつくりたいなと思うようになって、 4年勤めて 1回目の転職を決意しました」

必要なスキルを身につけるためにした、3回の転職

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ゆくゆくは新しいモノや事業をつくりたいと考え始めた市川。2社目では、ビジネスマンとして自身のレベルを引き上げることを目標としました。

市川 「スポーツも同じだと思うんですけど、相手が自分よりうまければうまいほど、それに対応するスキルが必要となるし、鍛えられるじゃないですか。なので、 1社目と比較して規模は小さかったですが、マーケティング担当者だけではなく、社長や経営層など、高いレベルのビジネスマンと直接話ができ、能動的な企画提案ができる ECのコンサルティング会社を選びました。
短い間ではありましたが、たくさんの経営者の方とお話しさせていただき、貴重な経験を積むことができたと思っています」

その後、転職した3社目では、いよいよ新しく事業を立ち上げる“ゼロイチ”を経験することになります。

市川 「既存のアセットを使って事業を伸ばしていくというのではなく、白紙の状態からモノをつくっていく経験がしたくて、 3社目はインバウンド事業を手掛ける小さな会社に転職しました。

外国人観光客向けに銀座のビルのワンフロアに日本庭園をつくり、両替や宿泊施設の予約、そして日本ならではの体験ができるような場所を、社長と一緒につくったんです。それが自分にとって初めての “ゼロイチ ”の経験でした。ここでは事業立ち上げに必要なターゲット分析やPL管理のスキルなどを培うことができたと思います」

短い期間で転職を繰り返した当時を、市川はこう振り返ります。

市川 「当時の自分はとにかくスキルアップすることに貪欲だったんです。自分がどこにいるかということは気にしていなかったですね。それよりも、自分のスキルを磨くためには、どうしたらいいかということを一番に考えて、必要であれば環境も変えていました。自分の市場価値を高めて、どんな会社ででも社会に貢献できるようになりたかったんです」

そんな中でサイバードと出会うことになります。

市川 「インバウンド事業の立ち上げは非常に良い経験になりましたが、運営を続けていく力や新しいゼロイチをつくり続けるには会社のパワーが足りず、裁量権と資金力のある環境を探していました。また、事業の立ち上げを通して、中長期的にひとつのサービスに関わって伸ばしていくということにも興味が出てきて、そういった自分の求めるものにマッチしたのがサイバードだったんです」

このような想いから、市川はさらなるステップアップを目指して、サイバードの門を叩きます。

市川 「面接してくれた方が、『自由にやっていいよ。自分が責任とるから』と言ってくれて。そんな環境は今までなかったし、自分も結果を出そうと気合いが入りました。自分の価値を求めてもらえる、発揮できる会社だと思い、入社を決意しました」

サイバードで見えてきた、自分の得意なこと

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▲設計したイベントには自ら現場に赴き、お客様の反応を肌で感じた

2019年現在、市川は「名探偵コナン」のアプリやWEBサービスのプロデューサーとして、「名探偵コナン公式アプリ」を筆頭に10以上のサービスを管掌しています。サービス内での施策の企画をはじめ、権利元との折衝やプロモーション設計、運営にあたってのマネジメントまで、その仕事は多岐にわたりますが、強くやりがいを感じていると言います。

市川 「やることはたくさんあります(笑)。また、他社の IP(知的財産)を使用させていただいているので、守らなきゃいけないことや確認のためのスケジュール調整など、配慮しなければいけないこともたくさんあります。でも、確実にファンがいる IPに携わり、数年先の市場を見据え、ファンの方が求めているものや喜ぶものに対して、アプローチを考えていくのはとてもおもしろいです」

特に思い入れがあるのは、公式アプリの『リアルイベント“プレミアムナイト”』だという市川。 

市川 「『名探偵コナン公式アプリ』は、リリースから丸3年経っても毎月約20万人のファンの方々に使っていただいている公式アプリです。そんな多くの方々に喜んでいただくため企画したのが、リアルイベント『プレミアムナイト』でした。

管掌しているそれぞれのアプリの運営をしながら、同時並行で関係各社とのハードな交渉が続き、また、普段お会いしないファンの方々にはアンケート等にご協力いただいて実現させたものだったので、非常に達成感がありました。
ファンの方々から感謝の言葉をいただけたのは運営冥利に尽きましたね。本当に嬉しかったです」

今後は、ファンに喜んでもらえる“WEB検定サービス”に着目しているといいます。

市川 「IPによっては、『自分のファン度合いを知りたい、自慢したいというニーズがあるはずだ』と着想して、現在実現に向け、関係各社と絶賛調整中です。ファンの方々のニーズを読み解いて、それをアウトプットするのって楽しいですよね。『好きな人が喜ぶ何かプレゼントを渡そう!』という感覚に近いと思います」

スポットではなく、ファンに永く使ってもらえるサービスをつくりたいという想いが、一つひとつの実績の積み重ねとなっていきました。

市川 「やりたいことを任せていただくには、やはり実績が大事。こういった実績は既存のクライアントはもちろんですが、今後新規のクライアントと仕事をさせていただく上でも重要だと考えています」

また、サイバードでの仕事を通して自分の得意なことも見えてきました。

市川 「今の自分が得意なのは1を100に広げていくことだと思います。ゼロイチのスキルについては、まだ道半ば。でも、1を100に広げられる人間が、ゼロイチのスキルを身につけたら最強かなと。だから、今後も自分の強みを生かしながら、挑戦していきたいと思っています」

“自分ごと”として考え、永く愛されるモノづくりを

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▲溺愛してやまない、甥っ子・姪っ子との休日の一コマ ※市川は独身です(笑)

既存のサービス、そしてこれから生み出していくサービスも、半永久的に愛されるものでありたいと市川は話します。

市川 「 3年後、10年後に市場で求められるものを考え、つくらないといけないと思っていますし、それがつくれる人でありたいと思っています。 『市川に任せればファンから愛される良質なサービスをつくってもらえる 』という市場価値やクライアントとの関係値を構築していきたいですね」

また、今後つくっていきたいものについては、良い意味でこだわりはないと言います。

市川 「たとえば、 3年後にカジノが流行るなら、市場から求められるものとしてカジノのサービスをつくってみるとか。もちろんつくるものにこだわりがある人や、スペシャリストは強いと思うんですけど、自分はその時に本当に求められるものを、つくっていきたい。形にする上でのコーディネート能力は強みだと思っているので、そこを生かしていきたいですね」

市川が仕事をする上で大切にしていることは“自分ごと化”して考えること。相手目線に立つのではなく、いかに自分のこととして考えられるかが大事だと言います。

市川 「モノをつくる上では、いつも一番最後に利用するお客様のことをイメージしています。自分ごととして考えた時に、それを利用して満足がいくイメージができれば、難しいことでもチャレンジしようと思えるんです」

自身の強み、そして、大切な想いを胸に、市川はこれからもお客様に永く愛されるモノづくりを目指していきます。

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