会員数700万人超、3ヶ国に展開。M&A、CEO交代後のエウレカ成長の全貌・後編

恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」、カップル向けコミュニケーションアプリ「Couples」の開発・運営を行なっている、株式会社エウレカ。2018年現在注力しているグローバル展開、オンラインデーティング文化の醸成。そしてエウレカの未来について、CEOの石橋準也が語ります。
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日本、台湾、韓国の3カ国でのNo.1獲得

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日本国内もそうですが、IACグループに参画以降、グローバル展開にも力を入れています。2013年10月にリリースした台湾版「Pairs」は、4年が経った今、台湾国内のアプリランキングでトップを獲得するほど成長しました。

また、2017年に入ってから韓国版「Pairs」もリリースしたのですが、こちらも想像以上のスピードで成長しており、グローバル事業の成長率は200%を超えています。

当初は中国、香港、シンガポールにもサービスを展開する予定でしたが、まずは地に足をつけて、丁寧に1カ国ずつ進出していくことにしました。

やはりマッチングサービスは現地のカルチャー理解が重要です。広告やCRMのクリエイティブなどをうまくカルチャライズしていき、すでに日本、台湾ではNO.1ですが、これに韓国を加えて3カ国でNo.1の地位を獲得したいと思っています。

「オンラインデーティング文化」を根付かせるために

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とはいえ、日本、ひいてはアジア全体にオンラインデーティングの文化を根付かせるためには、まだまだやらなければいけないことがあります。デーティングサービスに対するマイナスイメージは業界全体の悩みですし、競合他社ともどうやってイメージを変化させるかの話し合いをしたりしています。

2017年8月に渋谷、表参道あたりで試験的にオフライン広告のキャンペーンを実施したのですが、こうしたオフラインマーケティングを通じてブランドづくりをしていきたい。

そういう意味で2017年はいろんなテストをしたので、その結果をもとに、2018年はブランドづくりを加速させていき、サービスの成長はもちろんのこと、オンラインデーティング業界全体に対するイメージを変革していければ、と思います。

また、海外ではオンラインデーティングサービス市場を広げるためにも、むしろもっと競合を増やしていきたいですね。アジアでこの業界がもっと活発になることで、市場規模もオンラインデーティングを体験する人たちも増えていき、文化形成につながると考えています。

「何かにコミットする」立場から、「コミットすること」を創る立場に

CEOに就任してから、約1年弱。会社は順調に成長していますが、経営者としてはさまざまなつまずきを経験しています。中でも一番大きなつまずきは(前述のようなことを)ビジョナライズする立場となったときの悩みです。

自分は経営者が策定したビジョンに対し、そのビジョンを叶えるために、いつまでに何をしておかなければならないのか。これを逆算してコミットするのはすごく得意なのですが、いざ自分が経営者になり会社を率いる立場となったことで、本当に自分が目指したいビジョンが見えなくなってしまった。

コミットすべきビジョンを失う。

まるでアイデンティティがなくなったような感じです。その状態から脱するのに時間がかかりましたが、結局は自分が心の底からやり抜きたいと思えることを見つけるしかないんだな、と。

そして、辿り着いた答えが“デーティング・サービスを日本とアジアで文化にする”という、今のエウレカのビジョンです。

日本とアジアで文化となるようなプロダクトをつくったことがある会社は、まだ日本にはありません。ましてやどの国でもマイナスイメージが強いデーティング・サービスの分野で実現することはまさに前人未踏のビジョンです。

これはとても具体的なゴールであり、掲げたからには実現するしかありません。今は、これこそがエウレカが成し遂げるべきことのひとつであり、僕自身がコミットすべきことだと確信しています。

それからは、寝ても覚めてもこのビジョンをどうやって実現するかを考えています。

人生を変えられるような、選択肢を増やせる会社でありたい

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そして、今後の成長のためにはMatch Groupとの連携も必要不可欠です。やはり彼らと連携することで、エウレカ単体では実現しなかったであろうスピードで前に進んでいける。変な寄り道をせず、最短ルートを走ることができるんです。

まずは、日本、アジアにデーティングサービス文化を定着させることを目標に、会社の成長、「Pairs」の成長にチームみんなで取り組んでいきます。

またその先は、デーティング・サービスにこだわらず、周辺領域なのかまったく違う領域なのかわかりませんが、ミッションである「すべての人が、人生の可能性を拓いていける世界をつくる」に基づく、新たなビジョンを掲げ実現していきたいです。

このミッションには、すべての人が消去法ではなく、人生を自分の意志で選択して生きていければ良い、という思いを込めています。

例えば、結婚か未婚かという選択のあいだで、仕事が忙しく職場と家の往復で出会いがない、積極的にコミュニケーションに乗り出せない、そもそも住んでいる地域に人が少ないなどで、“恋愛を諦める” ・”結婚を諦める” という形で人生を過ごしている人がいます。

すべての人に恋愛や結婚を経験してほしいと思っている訳ではありませんが、すべての人に経験するかしないかも含めて、選択の機会があるべきだと考えているのです。

そうやって“人の人生を変える”ライフステージ領域において、世界中で次々と文化を生み出す、唯一無二の会社でありたいと思っています。

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