入社の決め手──海外で過ごした経験、語学力を生かして

▲受付の応対や代表電話の取次ぎも斉藤の仕事

日本人の両親を持ちながらも、アメリカで生まれた斉藤。父親の転勤にともない、小学校~中学校の間でアメリカだけでなくイギリスやドイツでの生活も経験している。今ではその経験が自身の語学力につながっていると理解できるが、当時は現地の学校に通い、英語で会話をしなければならない環境に嫌気がさして、日本に帰りたいと思い続ける日もあったという。

しかしながら日本に戻り、いざ就職活動をスタートする……というタイミングで、自分が何をしたいのかと考えたときに、出てきたのは「海外で働きたい」という気持ちだった。

斉藤 「好きなことを仕事にしたいと考えたときに、ゲームとかオモチャの業界に就きたいと思ったんです。海外にいたときに、日本のゲームを持っていることをうらやましがられることも多くて、もっと日本のゲームやオモチャを海外に広めていきたいなぁ、と」

海外にいたからこそ感じた、日本の強み。そして海外生活を経て、身についた自分の強みである語学力。 自分の強みを生かしながら、働きたいと考えたときに「海外で働くこと」が真っ先に浮かんだという。海外生活で感じた、文化や言語が違っても、「ゲームやオモチャの持つおもしろさは共通」ということを、誰かにも感じてほしかったのだ。

斉藤 「……といっても、就活は全然ダメで(笑)。あらためて自分と向き合ったときに、 『海外じゃなきゃダメなのか? 』と思うようになって。日本にいながらも、英語を生かして働くことができるんじゃないかなって思いました」

そして巡り巡って出会ったのが、ファーストペンギン。当時は海外事業部にて新卒社員を募集していた。輸出入業をメインとしているの見て、まさに自分のやりかたかったことがかなえられると思い、斉藤は入社を決めたのだった。

予想外の業務、そして訪れた転機

▲内定式での一枚

入社をして、まず配属されたのは、自分の希望であり入社を決意したキッカケでもある海外事業部。日本商品を海外に展開していくという、まさに“やりたかったこと”を仕事とするのは楽しかった。だが、自分の想定していた英語を使う業務ではなかったという。日常生活レベルで利用するわけではなく、海外の顧客からの問い合わせが来た際にメールで対応をし、通関証明書を作成する際に、英語を“使う”というレベルだった。

斉藤 「自分の期待が大きすぎたのもあって、こんな感じかぁって(笑)。でも、まったく知らない知識に触れるのはすごく楽しいと思いましたね。その反面、思うように業績を上げられないことが苦しかったです」

初めて社会人としての大きな壁に直面し、“やらなくてはならないこと”で手一杯に。そしていつしか、ただただ目先の目標をこなしていくことしか考えられなくなっていた。とにかく一日一日を乗り切る毎日を繰り返し──いつの間にか自分の中では、“売上向上”が目的となってしまったのだ。

斉藤 「ある日、先輩に『やりたいことってないの?』と聞かれて、答えられなかったんです。そしたら『やりたいことのない人生ってつまらなくない?』と言われてしまって……。私が本当にやりたかったことってなんだろう、と考えてみても、いつか考えればいいやって思っちゃって」

思い描いていた“自分”になるために、「やりたいことは何か?」と自分に問いかけることすら先延ばしにして、日々の忙しなさに埋没する日々──。

疑問とモヤモヤ感を抱えながらも、そんな日々を変えられずにいた。

しかし丸2年が経ったころ、斉藤に突然転機が訪れる。事業編成により、所属している事業から異動の話が出たのだ。もともとは英語を使いたいという想いで入社したこともあり、これを機に転職も視野に入れていたという。

しかし、当時の人事総務部長から声を掛けてもらったことや、役員からも『半年でいいから頑張ってみろ』と後押しをもらったことで、人事総務部に異動することを決めたのだった。

裏側から会社を支えるやりがい

▲社員と談笑しながら、備品の補充も行う

斉藤は人事総務部の中でも総務課に所属している。会社で働く社員にとって、働きやすい環境を整えていくのが仕事だ。決して表に出るような仕事ではないため、配属当初は地味だと思うこともあったという。実は斉藤が支えている部分にも気づいていない社員も多く、多くの人に「ありがとう」と言われる仕事ではない。

斉藤 「でも、たまに誰かが気づいて『ありがとう』と言ってくれると、やってて良かったな、と思います。決して見返りを求めているわけではないですが、やっぱり誰かに見てもらってお礼を言われると、また頑張ろうって思えるんです」

さらに、ファーストペンギンでは会社イベントはすべて人事総務で運営しているため、イベントの企画ができるのもやりがいのひとつだという。先日も社内の創立記念パーティーの総責任者として企画から実行までを指揮した。

また、来訪や採用面接があった際に受付とお茶出しをすることもある。地味だと思われがちだが、ファーストペンギンに来た来訪者にとっては、初めて会う会社の人間。つまり会社への第一印象を決める大切な業務である。

斉藤 「入社後、社員から『あのとき(面接時)にお茶出してくださった方ですよね?』とか、『話しかけてくれたから緊張が和らぎました』と言ってもらえたときは、覚えていてくれたんだ……!と感動します(笑)。ほんの数秒の出来事でも、その人にとって印象に残ることもある。それを知れたのは、自分にとって大きな気づきだったと思います」

最近では、そういった一つひとつを積み重ねていくことにより、「背景には斉藤の働きがあった」という認知が高まり、自分の仕事を知ってもらう機会やさらには、協力を申し出てくれる社員も増えてきたという。

社員誰もが不満のない状態を──人事総務部5年目の挑戦

入社してから、部署異動を経験し、気づけば5年目に突入していた。

総務としての業務をしていく上で、「正解がない仕事」ということが、何よりも大変だと感じるという。たしかに前例はあるが、それが今の社員にとって正しいのかはわからない。社員のニーズに合わせて、新しいものを取り入れながら試行錯誤をしていくが、今までの業務を振り返ってみても、正しかったのかどうか、自信はないという。

斉藤 「なるべくなら、社員からあがってきたリクエストに答えたいと思っているものの、すべてがかなうわけではないし……『あちらを立てればこちらが立たず』という状態は結構大変ですね」

結果的に成功していても、もっと良い方法があったんじゃないかと、常に反省を心がけている。斉藤が目指すのは、社員の誰もが満足している状態をつくることというより、誰もが不満のない状態をつくることだ。異動の際の、「まずは半年間だけ」と思っていた気持ちはいつの間にかなくなり、今では総務としてサポートする力をつけていきたいと語る。

斉藤 「目標としては、今の上長しかできない仕事を引き継げるくらい、自分のレベルを上げていきたいと思っています。属人化してしまっている業務を、誰が担当しても良い状態にしたいなって」

そのためにも、まだ知らないことに対して貪欲に学び、挑戦していきたい。その一方、足元の雑多な業務をおろそかにせず、当たり前の状態を維持していきたいと思っている。

“当たり前”を当たり前に。社員が、今日もいつもの日常を送れるように。そのために、斉藤の成長は続く。



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