変わったのは貢献感。未経験のWebプロデューサーがWebアナリストに進化するまで

株式会社フライング・ハイ・ワークスは、Webサイトの制作だけにとどまらず、サイトのCVR(購入率や申込率)を向上させるための効果検証から改善策の提案までを行なっている会社。そんなフライング・ハイ・ワークスのWebプロデューサーである伊藤功は、Webアナリスト検定の講師の顔も持っているのです。
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サイトをつくって終わりではない。変わる、Web制作会社の役割

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▲Webプロデューサーを務める伊藤功。 Webサイトをつくって終わりではいけないと語る

「Web制作会社の役割とは?」と聞けば、多くの人は「Webサイトをつくること」と答えるでしょう。しかし伊藤は、これからの時代Webサイトをつくって終わりではなく、そこがはじまりだと言います。

伊藤 「 Web解析ツールの普及により、『成果の見える化』が進んでいる今、 Web制作会社の仕事は Webサイトをつくって終わりではいけない。その後の効果検証と検証結果に基づいたサイト改善までもが求められる時代になったと言えます。
なのでフライング・ハイ・ワークスでは、日々最新の手法などを学び、実践し、 Webサイト制作だけでなく解析・分析までをワンストップで行なっているんです」

そんなフライング・ハイ・ワークスは、Web業界全体の発展を目的に設立された「一般社団法人 日本Web協会」(以下、JWA)に所属。協会が主催する勉強会やワークショップなどにもメンバーが参加し、実務に活かせるWebマーケティングの知識を学んでいます。

もちろん、当社の解析・分析のリーダー的存在である伊藤も参加者のひとり。JWAが主催する、アクセス解析やマーケティングデータをもとに、サイト改善を行なうプロの証、「Webアナリスト検定」の資格保持者でもあります。

SEと営業の経験が活かせる。だから“Webプロデューサー”を選んだ

伊藤は今、アナリストとしての知識を最大限に活かし、クライアントのWebサイト制作のディレクション業務はもちろん、サイトのデータ分析から改善施策の提案までワンストップで行なっています。しかし、入社当初はいわゆる、制作特化型の人材だったのです。

伊藤 「これまでは、クライアントが求めるWebサイトがつくれればいいと思っていました。サイトの企画ディレクションから納品までをちゃんとすればいいと。ただ、いつからか自社の Webサイト制作の仕事に “危機感 ”を覚えはじめたんです。
デザイン性の高いホームページをつくって納品しても、クライアントはそれだけを求めているわけではない。もっと目に見える『効果』を求めているのだと……」

そんなことを感じていたときに、人事から「Webアナリスト検定」の受検を勧められた伊藤。「分析」という言葉を聞くだけでアレルギー反応を示す人もいると言われていますが、彼は迷わず首を縦に振ったと言います。

伊藤 「単純に、われわれがつくった Webサイトがクライアントの売上にどれだけ貢献しているのかを知りたかった。それに、僕はもともと理系出身で、大学では宇宙工学を学んでいたんです。そこでは人工衛星やロケットについての堅苦しい計算ばかりしていたので、『分析』に抵抗がないどころか、とても興味があったんです」

そんな伊藤の社会人生活は、大手システム開発会社からはじまりました。

伊藤 「大手通信会社のインフラ開発プロジェクトでリーダーを任せてもらえるなど、 SE時代はそれこそ誰もが知る会社の大きな仕事を任せていただいて、とてもやりがいを感じていました。でも、密かに新しいことに挑戦したいという思いを抱いていて。その会社は退職したんです」

その後、法人向けの営業会社で営業マンに転身し、新たなビジネススキルを身につけた伊藤。20代の集大成として、これまで身につけてきたITと営業スキルの両方が活かせる場所を探しはじめます。

伊藤 「一度 ITの仕事から離れて感じたのは、やっぱり自分は ITが好きだ。ということでした。それで、営業かエンジニアか、という二者択一ではなく営業的なスキルも技術的な知識も必要とされる Webプロデューサーなら、自分を活かせるんじゃないかと思ったんです」

その後、伊藤は“今の自分が活きる場所”として、フライング・ハイ・ワークスに入社。Webプロデューサーとしてのキャリアがスタートします。

データは“人の心”を読み解くツール。分析することで、次の一手が見える

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▲「Web問題解決プロジェクト」。セミナー講師として、登壇することも

Webについて右も左もわからない未経験からのスタートながら、先輩の教えのもと、入社から3カ月後にはひとりで業務を回せるまでに成長した伊藤。その後、人事のススメもあって受験したWebアナリストに合格します。

分析スキルという“新しい武器”を手に入れた伊藤。「講師」として教える側にまわった今でもなお、そこで得るものは大きいと言います。

伊藤 「講座では、 Webサイトの問題点を見つけて、それをどう改善していくか。そして、いかに売上に貢献していくかということを教えています。
そのために、データ分析の基礎となるユーザー視点に立った考え方や集客、回遊、コンバージョンなど、シーン別で必要となる分析のポイントに関して、ツールを用いて解説しています。
講師という役割は、自分自身が分析ツールを使いこなし、あらゆる用語の意味を深く理解していないと務まりません。そのために、自分も学び続ける必要があります。もちろん大変な面もありますが、この経験は実務にも活きているんです。クライアントの Webサイトが持つ問題点の発見や課題解決のヒントを得ることもありますから」

分析ツールの進化により、「成果が丸裸」にされる時代。Webアナリストは、常に結果が求められるシビアな世界です。そんな分析の仕事をする中で、彼が感じる面白さとは――。

伊藤 「クライアントが Webサイトを制作する目的は、やはりビジネスですから、 CVR(購入率や申込率)の向上がほとんど。結果がすべての厳しい仕事です。提案した施策が売上に貢献していなければ、評価してもらえないことがほとんどです。
厳しい側面もありますが、『生身の人間の行動』が見えるという醍醐味が、この仕事にはあるんです。データから『人の動き』が見えてくることで、新たな打ち手の気づきをくれるんです。そのためには『人』を理解しなければなりません。
あくまで分析は人の動き、ひいては『心理』を理解するためのツールだと思っています」

Webアナリストの本質は、「あらゆるデータから人の心を読み解くこと」。伊藤は、日々データと向き合い、クライアントのサイト改善に全力で取り組んでいるのです。

同じゴールを目指す、「伴走者」であるために

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▲フライング・ハイ・ワークスでのオフィスにて。これからも、クライアントとともにビジネスゴールを目指していく

変化の激しいWeb業界。その変化に対応するため、常に貪欲に新しい知識やスキルを身につけてきた伊藤。これから目指す、新しいWebプロデューサー像について、このように話しています。

伊藤 「 Webに関わる仕事って本当に多岐に渡るんです。サイト制作の知識はもちろん、コンテンツマーケティングから SEO、データ分析など……挙げたらキリがありません。でも、もっと自分の守備範囲を広げることができれば、クライアントのあらゆる要望にも応えられる Webプロデューサーになれると思うんです。
Web業界でも個が立っている人がどんどん出てきています。そういう人たちって、とにかく知識量がすごい。 JWAのセミナーに参加すると、業界の先人のお話も聞けますし、他社のアナリストと交流もできます。そこで自分はもっと勉強しなきゃって思うんです」

伊藤は、Webに関わる者として、常に新しい知識とスキルを吸収する姿勢が必要であり、それは、フライング・ハイ・ワークス社の全員に求められていると考えています。

伊藤 「これからは、フライング・ハイ・ワークスのメンバーみんなが、『 Webアナリスト』のつもりで、仕事をしていく必要があると思います。たとえば、『分析できるデザイナー』がいれば、自分のつくった Webサイトのデザインがどれくらい売上に貢献しているのかすぐにわかります。
『分析思考』の視点を持つことで、クライアントへの貢献感が変わると思うんですよね」

つくって終わりではなく、つくってからがはじまりーー。これからのWeb制作会社はクライアントの下請けではなく、クライアントの「伴走者」となって、ビジネスゴールを目指すことが求められているのです。

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