結婚を機に選んだ“週休3日”という働き方――家庭や副業と両立するための葛藤

要望に沿ったWebサイトを制作するだけに留まらず、課題の顕在化から解決策の提案、効果測定まで一貫したサポートを行なうフライング・ハイ・ワークス。Webディレクターの滝沢優希は、当社で初めて“週休3日”で働く社員です。働き方改革を提案した彼女が直面した葛藤――。そして、両立にかける強い想いをご紹介します。
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ライター志望で上京。飲食店でのアルバイト、広告代理店を経てWeb業界へ

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▲フライング・ハイ・ワークスでWebディレクターとして働く滝沢 優希

滝沢は、長野県生まれ。実家では、養鶏業や卵を使った洋菓子の製造・販売業などを営んでいます。

滝沢 「高校時代はライターという仕事に憧れていたので、大学から上京して日本文学を学んでいました。一時期は広告・出版業界に就職したいという想いもありましたが、本当にセンスのある人が書くものを目の当たりにして、『向いていない』と感じたんです……。
親からも『いずれは飲食業をやってほしい』『就職活動はしなくていい』と言われていたので、さまざまな経験を積むために在学中からそば店、フレンチ、料亭でのアルバイトを掛け持ちしていました。
一時期、『いずれ長野に帰ってそばのお店をやりたい』と真剣に考えていたこともありますね。ご夫婦で経営されているそばのお店が多いので、『私もそば職人の旦那さんを見つけなきゃいけないんだろうか』と真剣に悩んでいたこともあります(笑)」

しかし、ある時「このままでいいのだろうか」という不安に襲われます。

滝沢 「ふと、『ちゃんと働いて親を安心させないといけないんじゃないか』と思うようになったんですよね。
悩みはじめて、ポロっと『本当は書く仕事をしたかった』と知り合いのライターさんに漏らしたら、広告会社を紹介していただきました。トントン拍子に選考が進んで、正社員として入社。しばらく編集アシスタントとして働いたんです」

フライング・ハイ・ワークスに入社したのは、2014年6月のこと――。

代表の松田治人(まつだ はるひと)との共通の友人がいたことがきっかけでした。

滝沢 「代表の松田とはじめて会った時、たまたま広告会社での実績をまとめたものを持っていたので見せたんです。フライング・ハイ・ワークスではWebディレクターが足りていなかったこともあり、後日声をかけてもらいました。
広告代理店では紙媒体に携わっていたので、Web業界はまったくの未経験。
最初はアシスタントディレクターからでした。何の知識もなかったので、とにかく先輩方がやりとりしているメールを読み込んだり、クライアント様との打ち合わせに同行して議事録をとったり、できることからやっていました。
拾ってもらった恩もありますし、ディレクター未経験の中途社員は珍しいんです。とにかく“適当なことはできない”、“結果を出したい”という想いでしたね」

Webディレクターとして本格始動。抱える案件も多く、慌ただしい日々

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▲未経験で始めたWeb制作の仕事。慌ただしい日々が続くも充実感を感じている

2015年からは、Webディレクターとして本格的に活躍。営業から納期・予算の調整、Webサイトの目的・要望に関するヒアリング、進行管理まで担います。先輩社員として後輩を指導する立場にもあります

滝沢 「言えば簡単にできあがる“魔法”のように思われることもあるんですが、ひとつのWebサイトをつくるのは大変です。
でも、デザイン初稿がアップされた時や、テストアップ一発目など、制作部から成果物があがってきた時はやっぱり嬉しいですね。デザイン初稿はあくまで一枚絵なんですが、テストアップは“生きものになったな”という感動も味わえます」

いつのまにか滝沢はフライング・ハイ・ワークスのなかでも社歴が長い存在となり、抱える案件も多い状況に。残業も多く、慌ただしい日々を送っていました。

また、滝沢はパラレルワーカーでもあり、副業としてモデルの仕事を続けています。

滝沢 「細々とですが、今もフリーでモデルをしています。土日のどちらかにモデルの仕事が入ることがあります。
着たことがない服を着て、かわいいスタジオで写真を撮ってもらえて、とても楽しいです。それに、仕上がった写真を見て父もとても喜んでくれます。待ち受け画面に設定してくれるくらい(笑)。
ただ、やっぱり忙しいので、モデルの仕事をする日にコンディションが整えられず、自己嫌悪に陥ることも多かったですね」

そんななか、2017年12月31日に滝沢は結婚。

これが、これまでの働き方を見直す転機となったのです。

やりたいことはすべてやりたい――。でも、うまくいかないジレンマ

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▲全部やりたい、という思いが滝沢を突き動かす
滝沢 「自分だけの生活ではなくなるので、やっぱり家のこともやりたいと思いますし、夫も広告代理店に勤めていて帰りが遅いんです。
夫からは、『そこまで忙しくして、無理に会社勤めしなくても生活できるんじゃないか?』と言われました。でも、それを言われた時、フライング・ハイ・ワークスを辞めたくないなと思ったんです。
Webディレクターもモデルも、家庭との両立も、やりたいことはできれば全部やっていきたいんです」

そこで、残業をなくせないか上司に相談。まずは部内で残業を減らす努力をはじめました。

滝沢 「最初は、私が担当する案件を他のディレクターに割り振ってくれたんです。でも、それでは振られた人がキツくなってしまうじゃないですか。根本解決にならないですし、とても胸が痛くて……。うまくはいきませんでした」

現実的には、仕事量をすぐに減らすことは難しい状況でした。夫には「残業が減る」と言ったにもかかわらず、実際には帰宅時間が変わらない……。「減らしてもらえるはずではないのか」と言われたこともありました。

追い詰められ、困った滝沢は代表の松田にも相談。

その結果、フライング・ハイ・ワークスで初めて、水曜日と土日を休みとする“週休3日”という働き方が生まれることになりました。

松田は、「今いる社員を大切にしたい」という想いを強く持っています。

週5日働くことができなくても、他に追っている夢があっても、スキルのある人が集まればいい、と考えているのです。

ストレスなく、納得できる生き方を実現するために――

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▲週休3日を実現したことで少しづつ”変化”が見え始めた

水曜日が休みになったことで、訪れた変化とは――滝沢はこう話します。

滝沢 「水曜日の休みがあることで、休息が取れて体が楽になったのはもちろん、家のことをできるようになりましたね。結婚後の手続きも後手にまわっていたのですが、片づけられるようになりました。
お客様も理解してくださり、『水曜日いないですもんね、火曜日にしましょうか』などとおっしゃってくださいます。
これから入社する人のためにも、週休3日という選択肢が新たにできたことはいい変化だと思いますね」

一方で、こんな課題もあります。

滝沢 「どうしても仕事が終わらない場合は自宅で仕事をすることもありますし、抱える案件量は変わっていないので、それは今後の改善点ですね。
仕事がうまくいかないと、家庭のことがうまくいかなくなる。家庭がうまくいかないと、仕事がうまくいかなくなる、という風に互いに影響を及ぼすと思うんです。どちらもストレスなく納得しながら生活できる状態を目指していきたいですね。
未経験でWebディレクターになって以降、プレッシャーもありながら結果を残すために頑張ってきました。キャリアウーマンに憧れていますし、今後も結果を残していきたいですね。もちろん、家庭のほうも『ちゃんとやっている』と思われたいです」

まだはじまったばかりの働き方改革――。

これから先も、フライング・ハイ・ワークスは社員が長く働き続けられるようにするために、模索を続けていきます。

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