戦略・クリエイティブ・テクノロジーを駆使しブランドとユーザーをつなぐサポートを

お客様と固い絆で結ばれたブランドが日本を支える世の中にしたいーーその想いのもと、2013年、株式会社フラクタは設立されました。2018年現在は、ブランドとお客様をつなぐためのブランディング事業を手がけています。様々な経験を積み重ねながら突き進んできたフラクタの、創業から今後の展望を語ります。
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「人を楽しませる仕事がしたい」、すべてはその想いからはじまった

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▲創業当初のオフィスの様子

「人が楽しめるもの」はビジネスとして成立するのか?自らの問いかけと挑戦をきっかけに、すべてははじまりました。

創業者である河野貴伸は大学在学中、 趣味で取り組んでいたバンド活動の中で、お客様と一体となって最高の体験をつくり上げることに魅力を感じます。

そこで、「人を楽しませること」に特化した仕事をしようと決意。大学2年の時に、高校時代の仲間ふたりと共に事業をスタート。2004年3月に「株式会社フルブライト」が設立されました。

創業当時は映画制作や音楽活動、デザイン制作など多岐にわたる活動を展開。しかし、様々な業務を行ないながら「もっと多くの人を楽しませるにはどうしたらよいか」、そしてそれを最短で実現するにはどうしたらよいのか、という自問自答を常に繰り返していました。

河野 「最初は、音楽そのものの可能性や価値はとても感じていたので、音楽事業をメインにしていたんです。しかし、音楽業界では、多くの才能ある人が戦っている中で、自分たちが生き残れる確率はあまりに低い。徐々にお金を稼ぐことに限界を感じ、新しいことをやらなくてはと考えていました。
そこで、逆に才能ある人たちを支援した方が多くの人を楽しませることができるのではないかと思ったんです」

その当時、急速に進化するWEBの業界を背景に、WEBデザイン・ECサイトの需要が今後ますます伸びるという確信がありました。そして、間接的でも多くの人を楽しませることのできる「アートディレクションを伴うWEBデザインとECサイトの制作」を中心に据える企業になろうと思い立ち、フルブライトは再スタートしたのです。

このまま会社を続けていても……順風満帆な成長の裏にあった“影”

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▲フルブライト時代のオフィスのエントランス

WEB・ECサイト制作自体に需要は多く、再スタート後のフルブライトは順調に会社として成長していきました。

創設当初は学生時代の同級生ふたりと共にはじめた会社でしたが、数々の案件を手がけるうちに会社の規模はどんどん大きくなり、社員数も徐々に増えはじめました。制作ノウハウも蓄積され、安定して案件を受注し、会社として順風満帆かのように見えました。

ところが、2000年代に入ってから間もない当時は、ECサイトという「仕組み」に価値があった時代。ECサイトは自動販売機のようにどのシステムも仕組みと見せ方が一緒と言われはじめ、他社に埋もれずに選ばれるための大きなファクターが必要だと河野は気づきました。

また、当時WEBの世界は大きな転換期にあり、毎日めざましく進化する技術とともに、社会の需要も徐々に変動。次第にWEB・ECサイト制作の競合となる会社もどんどん増え、「このまま普通にデザインやEC制作をやっていても先細りになってしまう」……そんな不安も大きくなるばかり。

河野は、以前から考えていた「制作会社の垣根を超えて、本当に求められていることとは何なのか」を、本格的に考えはじめました。

そんな中、創業メンバーのひとりである松岡芳美が受けた、クリエイティブディレクターの水野学氏のセミナーが大きな転機となりました。

その当時は、ECの機能、デザインというふたつの柱がECサイトにおいてもっとも重要と河野、松岡は考えていました。

ところが、数々のアートディレクションで成功を重ねた水野氏の話を聞き、「ビジネスとデザインがタッグを組むことで、価値のあるものづくりができる」ことを理解。フルブライトにとってのアートディレクションの意味をあらためて再定義したのです。

その話を聞いた河野は、今までの考え方とは大きく変わって、ブランド表現としてのデザインのアートディレクションの重要さを再定義することに。そこで、コミュニケーションとしてのデザイン、ブランディングの必要性を感じたことから、「単なる販売チャネルとしてのECサイトをつくるのではなく、ブランドを体現するECサイトをつくる会社にしよう」と、決意。

元々もっていたテクノロジーの知見に加え、アートディレクション、そして積み重ねてきた経験を糧とした戦略を組み合わせることで、新たなビジネスモデルの創出を目指しました。

ブランディングエージェンシーとして新たな一歩を踏み出すために、企業名も「フラクタ」に変更。ブランドが生き残るためのパートナーとして、お客様をサポートしていくことを心に決めました。

ブランドとユーザーの“コミュニケーションの場”をつくり出す

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▲「フラクタ」と社名を一新して、再スタートをきった

ブランディングエージェンシー「フラクタ」として舵を切り、再スタートを図った河野。当初はECサイトの構築だけに止まらず、提供したサービスでクライアントの課題を解決し、エンドユーザーにまでブランドの価値を感じさせることを目標にしていましたが、クライアント様に喜んでいただけるまでには数々の苦悩がありました。

当時は代理店様からのご依頼も多く、道筋を見つけられても提案させてもらえなかったり、意図した思いが伝えられなかったりしたこともしばしば。

その中で、ブランディングエージェンシーとして最も悩ましかったのが、目先の売上目標にとらわれ、ブランド価値を損ねるようなプロモーション等をしなければならないことでした。

そのような売り出し方は、一時的に盛り上がりを見せるものの、結局長くは続きません。お客様の心をつかむECをつくる難しさ、ブランディングの難しさを突きつけられた瞬間でした。

しかし、そんな苦悩の中でも、ECが「自動販売機」ではなく「ブランドとユーザーのコミュニケーションの場」となることを提唱しつづけた結果、 時代とともに徐々にその考え方に共感していただけるクライアント様と出会い、お仕事をいただけるように。

そして今では、ブランドの根幹に関わる商品や企業そのもののコンセプトワークや商品開発・コンテンツ制作・リアルイベントまで、ブランドとユーザーの関係性をつくるあらゆる領域で提案をさせていただけるようになり、「ブランドが元気になった」とクライアント様から喜びの声をいただけるまでになりました。

こんな今があるのも、思いどおりにサービスが提供できず、クライアント様のブランドにうまくコミットできなかった悔しさや失敗の経験を積んだことが、今の原動力になっているからだと強く感じます。

より多くのブランドを、より多くの人々に体験してもらうために

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▲フラクタ代表の河野。世界に必要とされる企業を目指し、可能性を日々追求している。

創業5年を迎える2018年現在、海外からの発注も徐々に増加しています。

世界の人々がブランドに対して大いに魅力を感じることは、多くのブランドにとって目指すべき指標のひとつです。

ブランドのステージをあげるために、今までも、そしてこれからも「戦略・クリエイティブ・テクノロジー」を駆使し、世界に通用するブランドへと成長するサポートをフラクタは行なっていきます。

そのために、単なる制作ではなく、お客様のビジネスに直結するものづくりをすること。このことを私たちは「実用的なクリエイティブ」と定義し、ベースの考えにしています。

具体的には、ブランディング施策の結果測定など、WEBサービス化できる部分を切り出して展開し、クラウドサービスのように必要な部分だけをお客様に提供できる仕組みをつくっていこうと考えています。

また社内に関しては、プログラムもできるデザイナーや、テクノロジーに理解のあるアートディレクター、チームのマネジメントが得意なエンジニアなど、職種を超えて幅広いスキルを持ったメンバーが一丸となり、ポテンシャルと実力を多方向に発揮できる体制や、新たな事業を整えている最中です。

それに加えて日本から海外へ展開する案件もいくつか請け負っているので、今後はそちらももっと広げたいと思っています。

河野 「ゆくゆくは、『日本のフラクタにブランディングを委ねると、絶対におもしろい提案をしてくれる。問題を解決してくれる』と言われるような、世界に必要とされるような会社になりたいですね。そして、日本のブランドが自ら成長し、幅広い問題を解決できるようになる手助けをしたいと思っています」

「人が楽しめるもの」はビジネスとして成立するのか?——その問いかけからはじまったフラクタは、創業時から事業の形を大きく変えて、その可能性を追求し続けています。

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