バックオフィスは“保守的”ではない。幅を広げるために転職活動

私はFringeが4社目で、それまで22年間経理、3年間総務人事の仕事をしていました。

経理責任者および総務人事責任者を任され、未上場企業から東証一部上場企業子会社、JASDAQ(ジャスダック)上場企業と、さまざまな形態の企業での経験を経てFringeに中途入社。

25年間ずっとバックオフィスに携わってきましたが、実は新卒1年目は営業担当でした。会社の方針で、社内から経理を増やそうという動きがあり、そのまま営業として働くか、バックオフィスで働くかの大きな分岐点だったのです。

どちらの道へ進もうか悩みましたが、「甘利は数字まわりのこと間違えないよね」「口が堅いよね」といった周囲からの評価があったこと。さらに、経理の仕事にも興味を抱いていたことから、まだ見ぬバックオフィスの世界へDiveしました。

私は、整っていない“カオス”な状況を整えるのが好きで、それが管理系の仕事の本質だと考えています。いろいろな部分がカチっとはまる感覚や、すっと物事の流れる感覚があると、「整ってきたな」と感じます。その感覚が楽しいんですよね(笑)。

「しくみを整えるのが好き」な自分の志向、数字を間違えない強みや、会社から求められていたことが掛け合わさって、気付けば22年間も経理の仕事を続けていました。

バックオフィスの仕事は保守的に見られがちですが、新しいことは随時要求されます。同じポジションでも、未上場企業と上場企業では、要求されるものも異なります。

たとえば、未上場企業は会社法や法人税法を意識していればおおむね大丈夫ですが、上場後は守らなければならない法律が格段に増えます。厳しい基準をクリアして上場した上で、上場後はその基準を保ち続けなければならない。実はむしろ、上場前よりも上場後のほうが大変なこともあります。

私はさまざまなフェーズの会社に携わってきたので、業務の責任や幅を増やし、順調に幅広く経験してきました。直近3年間は「さらに幅を広げたい」という想いで、総務人事にも挑戦したんです。

しかし25年間のキャリアを経て、ある程度先のキャリアまで見えてきて。それではおもしろくないと思ったのです。今まで積み重ねてきたことを生かして、さらなる「おもしろい仕事」をしようと、転職活動を始めました。

Fringeのカルチャーへのフィット感から、入社を決意

25年間バックオフィスの仕事を経験し、あくまでも傾向ですが、一般的に管理系の人は視野が狭くなりがちだと思いました。

しかし、「定量的な仕事だけやれば終わり。目の前のことだけやる」といったように、自分で自分を狭めてしまうのはもったいない。そこで終わらせずに、さまざまな挑戦をして幅を広げるのは、バックオフィスでも確実にできると思ったのです。

その想いで、さらなる「おもしろい」仕事を求めて転職活動を始め、Fringeの求人にある「革命的バックオフィス」の文言に、ピンと来たのです。

早速応募し、カジュアル面談でCFOの川崎 隆史と「上場後にいろいろやっていくのは大変だ」という話で盛り上がり、自分の考えや大切にしている価値観に合っていると確信しました。

Fringeへの入社の決め手をひと言で表すと、「カルチャーへのフィット感」です。一般的な会社は何をやるかを考えますが、Fringeはなぜやるかを大切にします。だからこそ、不条理な理由で物事が決まることはなく、目的は明解です。

また、Fringeのイデオロギーである「Be an Explorer(探検家たれ)」も、自分の根本にある“何かおもしろいことに挑戦したい”という気持ちとマッチしていました。普通は、会社が伸びているときほど冒険心は薄れがちで、保守的になりやすく、経営者の意思もはっきり見えないことが多いです。

そのように新しい挑戦が生まれないのは、一歩引いて考えるとおもしろくない。事業がうまくいっても安住せずに、稼いだお金を新しい事業に投資して、既存の事業が倒れても大丈夫なようにしなければいけません。本来、それは経営者の役割です。

それを理解して「Be an Explorer」の精神のもと挑戦し、「Reshape The World」を実現しているのが当社の経営陣です。たとえば、Fringeは投資の意志がはっきりしていて、広告事業で稼いだお金を、しっかりと新規事業のUniposに投資しています。既存事業の信用も基盤もあるからこそ、資金調達できています。それは財務的な数字にもはっきり表れています。

既存事業で稼いだお金を新しい事業に投資しても、全社としてポジティブに捉えられるのは、「Be an Explorer」として未知なる領域に挑戦し、「Reshape The World」していこうという根本のカルチャーがあるからこそだと思いますね。

性善説から始める「普通じゃない」バックオフィス

2020年2月現在私は、経営管理部の仕事全般に携わっています。経営管理部には経理、経営企画、労務などのチームがあり、社員は複数のチームにまたがって仕事をしています。

CFOの川崎と分担し、川崎は攻めの経営管理を担当しています。攻めの経営管理とは、IR、証券会社や銀行への資金調達のアプローチや、M&Aなどの業務です。

それに対し、私は守りの経営管理を担当しています。守りの経営管理とは、会社の決まりごとの整備や、規定・就業規則の整備、決算系、内部統制系の業務などを指します。

そして新たな挑戦として目指しているのは、「普通じゃない」バックオフィスです。普通のバックオフィスは「人は悪いものなので、ルールを設けて規制しないと悪さをする」という“性悪説”から始まります。経営管理も「人は怠けるから管理する」のが普通でしょう。

しかし、私は社会人2年目のころからすでに、ルールが最低限であれば自由度は高くなるし、「自分もあまり縛られたくない」という想いが根本にありました。だからこそ私は、人を信じる “性善説”から始めるバックオフィスを実現したいのです。

そうは言っても、本当に無邪気に信じるだけではうまくいかないので、信じた状態でうまく回るしくみは不可欠です。そのしくみをしっかり整えて提供するのが、「普通じゃない」バックオフィスの役割です。

そのしくみを実現するために、専門領域を複線化しています。

普通(性悪説)のバックオフィスは人を疑うので、確認が必要です。確認には時間や人件費などのコストがかかります。しかし「普通じゃない(性善説)」バックオフィスでは、そのコストが削減できます。

専門領域が独立していると確認の工程も多く大変ですが、皆の得意なことを増やして専門領域を複線化すれば、一気通貫で取り組めるので、確認にかかる工数は少なく、負担も軽く済みます。

すっと流れる状態をつくり、人を疑う部分を減らす。負担は軽く、無駄はないので、新たな施策を試したり、改善を繰り返す方にコストを費やすことができます。それが結果的に「普通じゃない」バックオフィスになると思っています。

これが実現できるのは、Fringeの「Be an Explorer」、未知への好奇心と挑戦を大切にする文化にフィットしているから。そのカルチャーには代表 田中 弦の思想が色濃く反映されていて、代表自身もルールで縛ることを良しとはしていません。

Fringeのカルチャーは私の価値観と合っていますし、そのようなトップの存在があるからこそ、自由度の高い組織になっていると思います。

本番の少ない仕事だからこそ、重要なのは「どれだけ経験を積むか」

管理系の業務の特徴として、いわゆる“本番”の機会は多くありません。たとえば経理の仕事においては、決算の本番(年次決算)は年に1度、税金計算も年に1度。40年もない社会人生活で30数回しか経験できません。

その貴重な機会を逃さずに、どれだけ経験できるかが重要です。だからこそ、淡々と業務をこなすのではなく、自ら手を挙げて、あえて選択しないともったいないと思います。

私は25年の経験を自分の中だけで終わらせずに、周りに共有したいと考えています。難しいとは思いますが、自分だけスペシャリストでもしょうがないので、みんながスペシャリストになれるようにしていきたいですね。

上場後少し経った今の段階でFringeに入れたのは、本当に嬉しいです。グループ経営となり事業を育てていくフェーズで、会社全体としてもスケールアップしていく時期なので、やりたいことはたくさんありますね。その中でもまずは「普通じゃない」バックオフィスを、現在の仲間はもちろん、未来の仲間と共につくっていきたいと思っています。

その実現のためには、好奇心旺盛で、内的動機を生み出せる人が必要です。現在のバックオフィスチームもそのような人が多いですが、今後を考えると中間層を含めて補強し、さらに良いチームをつくっていきたいと思っています。

最後に、環境は自ら選び、つくっていくものです。管理系の仕事は視野が狭くなりがちですが、自分を縛るものが仮にあるならば、それをいったん忘れて「なぜやりたいのか」を考えてみてください。その上で、「普通じゃないバックオフィス」を共につくり上げていきたい気持ちがあれば、ぜひFringeへお越しください。お待ちしています。