新卒で配属された部署は予想外。それでも「すべての仕事に意味がある」と信じ続けてきた

法務総務部グループ長の田中麻由は、2011年にフルスピードに新卒として入社した今年9年目の社員。入社当初に営業志望だった田中に伝えられた配属先は「総務」。希望が叶わず、落ち込んだことも。しかし今彼女は、「総務は天職です」と笑顔で言い切る。
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控え目な性格から、たくさんの人たちに頼られる存在へ

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衣装、振り付けすべて自分たちで作り上げていたダンスサークル時代

小学生のころは泣き虫で、どちらかというと控え目だった。年の離れた兄と姉との3人兄弟の末っ子として育った田中は、小さいころから「何でも自分でやりなさい」と育てられたと言う。

田中 「親にはいつも「お兄ちゃんたちは自分でできるんだから、あなたもできる。やりなさい!」と言われていました。なので、人に甘えて頼るのではなく、自分で考えてなんとかしなければと幼いころから思うことが多かったです。

控え目な性格だった田中も、次第に成長していく。両親は小1のころから、彼女を毎年サマーキャンプに参加させてくれていた。

田中 「そのおかげもあってか、大勢の初対面の人たちの前でも、あまり人見知りをしない性格に育った気がします。いろいろな経験をさせてくれた両親には、とても感謝しています」

そして中学時代から大学卒業まで、田中は「ダンス」に熱中することになる。体を動かして表現することはもちろん、仲間と一丸となって練習し、目標を達成することが何よりも楽しかった。

田中 「大学生のときは200人規模のダンスサークルに所属していました。イベント出演も多かったので年間を通して忙しかったのに加え、練習も厳しく、辛い時期もたくさんありました。

所属していたサークルでは3年生になると管理や運営を任せられます。イベントの調整や会場の手配をしながらダンスのリーダーという役目もこなすため、振付とポジションを考えて後輩に教えるというハードな日々を過ごしました」

過去のサマーキャンプの経験から、田中は大人数のなかでも物怖じせず、積極的に行動できた。そのこともあって、彼女は友人や後輩からも、常に頼られる存在になっていた。

もちろん、だからといってすべてが順風満帆だった訳ではない。人が多ければ人間関係も複雑になる。気の合う人間ばかりではなかったし、悩むこともあった。しかしそのなかで“色んな人がいること”を理解し、いかに調整役として動けるかを考えるようになった。

仲間と一緒に協力して目標を達成する。多様性を理解し調整役としての立場で動く。どんな仕事にもつながる基本を、田中は幼少期から学生時代の経験で培ってきた。

入りたかったのは若い力を信じ、挑戦させてもらえる会社

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そんな田中は、リーマンショックの直撃を受けた就職超氷河期世代。就職活動を行っていたころには、100社以上挑戦してようやく内定した会社から、秋頃になって突然内定取り消しの通知を受け、ひどく落ち込んだことも。

田中 「学生時代、SEOコンサルティングの会社でインターンをしていた経験もあって、インターネット広告業界に興味がありました。毎年新卒採用をしていたフルスピードのことももちろん知っていたし、チャンスがあれば働いてみたいと思っていました。でもその年だけ新卒募集が無くて」

しかし先述した企業からの内定取り消しを受けた直後、偶然フルスピードで若干数の新卒採用枠が設けられる。それを知った田中は迷わず応募し、見事採用となった。

田中 「内定取り消しですごく落ち込んでいたところに、フルスピードの採用情報が舞い込んできたときは運命だと思いました。2010年は10名前後の採用があったにもかかわらず私たちの世代はたった4名でした。そのなかに選んでもらえたのは本当に嬉しかったし、今でも感謝しています」

田中が就職活動をする時に意識していたことがいくつかある。ひとつはベンチャー気質のある、挑戦できる会社かどうか。もうひとつは若い力を信じてくれるかどうか。

田中 「フルスピードにはそれがあるように感じました。実際に年齢関係なく活躍している人がいることも知っていたので」

自分もこうなりたいとイメージする社員がいたことが、田中がフルスピードに惹かれていった理由だった。

新卒の配属先は予想外。それでも“すべての仕事に意味がある”と信じた

こうして2011年4月、田中はフルスピードに入社した。入社時に志望していた配属先は営業。同じく営業志望の新卒社員4名と1ヶ月の営業研修を経て、5月の配属を楽しみにしていた。

しかしそんな田中に伝えられたのは「総務部」への所属だった

田中 「営業研修もがんばったのにどうして!?営業に向いてないと思われた!?と思わず涙が出てしまいました」

希望の部署に配属されず落ち込んだ気持ちを、田中は真っ先に母親に相談した。

しかし母親は『社会人として長く働いていくのであれば、総務として働いた経験はきっと役に立つんじゃない?』とアドバイスしてくれました。その言葉を聞いて前向きになれましたし、信じて、とにかくまずやってみようと思えました」

こうして右も左もわからないまま総務部に所属した田中は、必死に先輩たちの仕事を覚えてついていく。当時は何もかも初めてで、覚えることが多く大変だった。しかし追い討ちをかけるように、先輩社員がすぐに産休に、上司だった人物もその後すぐに退職してしまい、田中は半年後にはたったひとりになってしまった。

日々の業務は叩き込まれることで、なんとかこなすことができる。しかし総務には1年に1度しかない業務も多い。

田中 「たとえば年賀状の発送とか…。12月のある日、営業担当社員から『今年は年賀状どうなってる?』と質問されて非常に焦ったことがありました。そもそも年賀状発送の仕事があることを知らされておらず、もちろんマニュアルもありませんでしたから。

そのときは過去のメールやファイルを引っ張り出してなんとか間に合ったものの、当時は他にもわからないことが多く、田中はあのころが一番つらかったと振り返る。

そんな孤軍奮闘する田中を支えたのは、先輩のある一言だった。

田中「『すべてのことには必ず意味がある』と先輩はいつも私に教えてくれていました。どんな言葉にも発した人の想いがあるように、どんな細かい仕事にも必ず意味があると」

先輩の一言は、営業部署に所属できず、悔しく複雑な気持ちを抱えていた田中のことを察してかけてくれた言葉だった。今でも田中はこの言葉は大切にし、一緒に頑張ってくれている後輩の総務メンバーにも日々伝え続けている。

さまざまな苦難を乗り越え経験を積み上げた田中は、2015年にグループ長に昇格。さらに現在は1児の母としても頑張っている。2016年には産休育休のため、一度休業、2017年に復帰し、今年で入社9年目に至る。人生のさまざまな節目を、フルスピードと共に歩んできた。

私たちが会社の印象やブランドの一部をつくっているんだ

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総務の仕事に“前と同じ”は無いと田中は言う。日々の業務も常に進化改善を繰り返して、レベルアップするよう心がけている。

田中 「年間行事も『去年と一緒』ではありません。前回の反省点とその年の状況などを踏まえて、今年はこうするという方針を考えたうえで進めます。

やっぱりみなさんに喜んでもらいたいじゃないですか。ホスピタリティは常に失わないよう心がけています」

来客対応から執務スペースの環境整備まで、総務のカバーする仕事範囲は実に幅広く、一筋縄ではいかないことだって多い。そのなかで誰かがやらなければいけないことを誰よりも先に見つけてやる。そうやって会社の「当たり前」を守っているのが総務チームなのだ。

田中 「総務という役目、いわゆる“裏の裏の裏方”であることを私は誇りに思っています。掃除や備品管理など目立たない縁の下の力持ちとして、来客や電話の対応など時にはフルスピードの顔として臨機応変に対応することが求められます」

田中は今、「私たちがフルスピードの印象やブランドの一部をつくっているんだ」という自覚を持って日々の業務に取り組んでいる。そんな田中の姿勢にメンバーも共感し、チームとして一緒に前進してくれている。

田中 「私は子育て中で時短勤務をしていますが、だからといってパフォーマンスレベルを落としたくないといつも思っています。このままがんばってステップアップしていきたいですね」

田中は『私は総務が天職なんです、あのとき総務に選んでくれたのは、きっと私がこうなることを会社はわかってくれていたんだな』と笑った。突然の予想外な配属に戸惑い、たくさん迷って苦しみながら今まで積み上げてきた経験は無駄ではなかった。田中はまだまだ高みを目指す。

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