ある起業家の“開かれたオフィス”ができるまで――人と企業をつなぐリノベーション

九州の不動産ポテンシャルの最大化を目指す玄海キャピタルマネジメントは、2018年で築29年となる複合ビルの再生を手がけました。リノベーションならではの個性豊かな空間の中には、自由に改装できる余地を残したテナント区画があります。今回はその活用事例をご紹介します。
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「最初に訪れたときは何もなかった」。お客さまとイチからのオフィスづくり

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2016年12月に誕生した「8-bit AKASAKA」(福岡市中央区赤坂)。大通りから一本入った閑静な路地にあり、モルタル仕上げのファサード(建物の正面)にあしらったロゴが目印です。ほかのビルと一線を画すのは、複合的なフロア構成。1〜3階はテナント、4階はスモールオフィス、5階は住居と分けられています。

ビルの顔のひとつであるワイドな連続窓を擁するのは、2階のテナント区画。その約23坪の空間にオフィスを構えるのが、株式会社ドーガン・エグゼクティブの田邊裕さんです。

ドーガン・エグゼクティブは、エグゼクティブ・ミドル層に特化した人材紹介企業です。主に経営幹部、管理部門などの優秀な人材を全国から九州に集結させることを通じて、地域経済に貢献することを目指しています。

2016年に会社を設立し、当初は親会社が運営するインキュベーションオフィスに入っていた田邊さん。同時期にはじまった「8-bit AKASAKA Renovation project」に興味を持っていたと言います。

田邊さん 「親会社が近くにあり、以前の建物も知っていたので、おしゃれになったなと感心していました。いずれはこんなところが借りられたらいいなと思いましたが、正直、独立したオフィスを持つのはまだまだ先のことだと考えていたんです。ところが、玄海キャピタルマネジメントの担当の方から一度見に来てみませんかと声をかけられまして。物見遊山に出かけたという感じでした」

独自のコンセプトに基づきリノベーションされた4階のスモールオフィスや5階の住居とは異なり、1〜3階のテナント区画はあえて自由に改装できる余地を残していました。

田邊さん 「初めて訪れた時は、中には何もない状態。さすがにイメージがわかないと思っていたら、内装のイメージを後日提案していただけることになって。できあがったイメージ図を見たところ、デザインに惚れてしまったんです」

かくして一念発起し、入居を決断。打ち合わせを重ねて、田邊様の意見を取り入れながら工事を進め、改装終了後の2017年10月に移転を果たしました。

ビルの付加価値を、ビジネスの信用とブランドにつなげる

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▲田邊さんが一目惚れしたというオフィスの内装イメージ

完成したオフィスは、田邊さんの思いがたくさん詰まったものとなりました。入り口にはひときわ映えるグリーンの扉。開いて見上げると、開放感ある高い天井が広がっています。

実はこの天井はビルの工事中に現れたもので、味のある素地を残しつつ、天井高をあげるように工夫されています。

そして、執務室と廊下を仕切るのは、ヴィンテージ感のある造作の間仕切り。上下を乳白色にすることにより、プライバシーは守りつつ圧迫感を感じさせないように配慮しました。

木調の床、木調のドアは、空間にぬくもりと落ち着きを与えています。また、大小2部屋の面談室は、一面だけ異なる壁色がアクセント。ショップのようにおしゃれな空間で、自然と会話も弾みそうです。

田邊さん 「人材紹介会社はなんとなく利用のハードルが高いというイメージがあります。そこで他社と差別化するため、入りやすくくだけた雰囲気のオフィスにしたかったんです。ただし、それなりの品位も保たなければならないので、古さと新しさが混在しているリノベーションの物件はちょうどいいと思いました」

居心地のいい空間には、人を引き寄せる力があります。移転後は、オフィスを訪れる人が増え、田邊さんご自身もオフィスにいる時間が増えたと言います。 さらにビジネスへのうれしい相乗効果も。移転当初はひとりきりだったオフィスに正社員1名と業務委託スタッフ2名を迎え、事業の勢いを増しています。

田邊さん 「独立したオフィスを構えたことで、お客様からの信用も確実に上がりました。最近は企業イメージを統一するために、オフィスに合わせてwebサイトのリニューアルにも取り組んでいます(2018年8月現在)」

リノベーションにより新たな付加価値を創出したビルは、入居するテナントに人を呼び、ビジネスを加速させ、ブランディングにも寄与しています。

活気ある街に、志ある人に、さらに開かれたオフィスへ

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▲株式会社ドーガン・エグゼクティブの田邊裕さん

開かれたオフィスづくりに欠かせない要素のひとつが、利便性の高さです。「8-bit AKASAKA」は、駅から徒歩1分という好立地。福岡市随一の繁華街・天神エリアへも徒歩圏内。博多駅、福岡空港には地下鉄一本でアクセスできるとあって、オフィスを構えるには最適な環境です。

また、オフィスビルとマンションが共存するエリアには、スーパーや病院などの生活に欠かせない商業・生活施設がそろっています。少し足を伸ばせば公園もあり、お堀の名残の水辺を散策しながらリフレッシュすることもできます。

さらに近隣には舌の肥えたビジネスマンたちが日夜集う飲食店も点在。偶然か必然か「8-bit AKASAKA」の誕生前後から、新規出店もいっそう増えています。ビルに明かりが灯れば、街は活気づき、自然と人も集まってくるのです。

こうしたロケーションの良さを生かして、「今後はオフィスでイベントを企画して、どんどん名前を広めていきたい」と語る田邊さん。デザイン性に富む空間が感性を刺激し、さまざまなビジネスアイデアをもたらしてくれているようです

地域経済のために、玄海キャピタルマネジメントができること

空室が多く、街とのつながりが遮断されかけていたビルから、人と企業をつなぐビジネスの発信基地を擁するビルへと生まれ変わった「8-bit AKASAKA」。未利用不動産ストックに新たな付加価値を生み出す、玄海キャピタルマネジメントの取り組みが実を結んだ事例です。

九州において、空きビル、空き店舗などの未利用不動産ストックは、今後ますます増えていくでしょう。それをより良く活用することは、地域活性化の命題であり、九州にアイデンティティを持つ私たちの使命でもあります。

人と街と建物は相互に影響しあいながら、成長・発展していきます。

未利用不動産ストックの活用によって、福岡そして九州は、まだまだ面白くなる−−。

玄海キャピタルマネジメントはこれからも、不動産投資を通じて九州を活性化させる取り組みを続けていきます。

8-bit AKASAKA Renovation project
http://www.dmx-j.com/8-bitakasaka/

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