幸せに暮らせる都市・福岡。でもその不動産価値は、まだまだ新しく生み出していける

福岡の地には、もっと大きな可能性がある——自身も福岡出身である松尾正俊は、この地域の不動産には「バリュー」が眠っていると感じ、玄海キャピタルマネジメントを創業しました。海外投資家に対して、福岡の価値を伝えていく。そのために奔走してきた、当社の10年を振り返ります(2017年現在)。
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福岡という土地が持つ潜在的な価値を、具現化するための創業

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▲代表取締役 松尾 正俊
「今のままで十分豊かに暮らせるんだよね。でもまだまだ福岡には可能性がある。その魅力を最大化できるチームを作りたい」——。当社の代表である松尾は、地元・福岡に対してそんな思いを抱いています。

玄海キャピタルマネジメントは、2006年に福岡で設立した独立系不動産投資顧問会社。不動産ファンドマネジメント・アセットマネジメント、アドバイザリー業務などを手がけています。

代表の松尾は、1987年に東京大学を卒業後、三井不動産に入社。不動産の世界に足を踏み入れます。長い間、仕事を通じて東京とアメリカを往復する生活を送っており、そのころは福岡に帰ることなど、ほとんど考えていませんでした。

しかし2004年、業界初の九州に特化した上場投信信託「福岡リート投資法人」の立ち上げに携わることに。そこで松尾はあらためて、福岡には秘められたポテンシャルがあることを実感します。

松尾 「不動産の本当のバリューは何なのかということを、当時からずっと考えていて。仕事上、海外のさまざまな物件を見る機会にも恵まれましたが、住み心地や、同じ値段を払ったときに得られるモノのクオリティなどを比較したとき、福岡の価値は世界的にみてもかなり高いと思ったんです。すでにそう評価されていましたし、自分自身でもそれを実感しました」

自身のふるさとでもある、福岡が持つ価値に気づいた松尾は、それを日本だけでなく、世界の投資家にも知ってほしいと考えるようになります。

松尾 「福岡リート投資法人の設立後は、いずれ自分のチームを作りたいと考えはじめました。福岡の不動産の価値を、具現化するためのチームをね」

こうして松尾は、新会社の設立を決意。2006年に玄海キャピタルマネジメントを創業しました。

リーマンショック直後の会社を支えた“重病”案件

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▲2007年東京オフィス設立

福岡で創業した当社ですが、金融機関や投資家は、圧倒的に東京に集中しているのが現状でした。そこでより柔軟な事業展開を行うために、福岡と東京、2拠点体制で事業をスタートします。

しかし、創業3年目を迎え順調に社員の数も増えはじめた2008年、重大な事件が起こります。リーマンショック——世界経済に多大な影響を与えたこのできごとは、当社にとっても、不動産業界そのものにとっても大きすぎる障壁となりました。

不動産市場が冷え込み、投資ものきなみ下火となるなか、当社には、状況に行き詰まりを感じた機関投資家たちからの相談が寄せられるようになります。

当時寄せられた相談は、正常状態にない投資物件がほとんど。ただこの相談が、のちの玄海キャピタルマネジメントを支えることになるとは、当時は誰も予想していませんでした。

松尾 「投資案件の何倍も、運用の仕事がありましたね。一つひとつの案件と向き合って、投資に値する何かしらのバリューをつくる。そんな仕事をひたすら重ねていました」

高層ビルのファイナンスや海外投資家との交渉から、破綻しかかった物件の再生まで——手がけた案件は、実に多岐にわたります。

たとえば、とある老人ホームの再生を請け負ったこともありました。入居者のケアはそのままに、サービス提供者側をそっくり入れ替えるという、難易度の高いプロジェクト。

安定した管理・運用を実現するために、案件の課題に徹底して向き合っていったのです。

松尾 「周りの投資家の方たちからは、そういった“職人”として見られていたかもしれません。ただこの時期を乗り越えたことで、社員一人ひとりに大変力がついたと思いますね」

リーマンショックによって追い込まれながらも、目の前の案件と真摯に向き合うことで、私たちはクライアントとの信頼を育み、この世界的な経済危機を乗り越えてきたのです。

次の10年で目指すのは、福岡などの地方都市を不動産投資で活性化すること

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2017年現在、玄海キャピタルマネジメントは専門分野に特化した「少数精鋭」のプロ集団として、これまでの実績と、そこで培われた強みを生かしながら、不動産ファンドのマネジメントを行っています。

これからの10年について考えるなか、松尾には、あらためて実現したいと考えていることがあります。それは創業当初からビジョンとして描いていた「不動産投資を通じて、福岡をはじめとする地方都市を活性化させること」です。

松尾 「地方都市の活性化のために、不動産投資のハードルをぐっと下げて、一般の人にも投資しやすい環境を作り出したいと考えているんです。そのためには、その不動産(物件や施設など)の持っている潜在的な価値を、今まで以上に可視化し、わかりやすく説明していく必要があります。

マーケットの状況とは関係なく、我々は誰もが投資したいと思えるような価値を、生み出し、投資商品として提供できる力をつけてきました。

だからこそ私たちは、投資に関するマネジメントだけではなく、開発や企画から管理・運用面まで含めたバリューをつくっていきたいと思っています」

不動産投資を通し、最終的には世界に福岡の価値を広めていきたい

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「福岡の価値を、世界の投資家に届けたい」創業時に描いたビジョンのもと、松尾は近年、福岡とも縁の深いアジアを中心に、世界各地を飛び回る日々を送っています。

松尾は「玄海キャピタルマネジメント」という社名の由来に起因して、海外への展開も視野にいれているのです。

松尾 「福岡の地は、歴史的にみてもアジアとの関係性が非常に深い地域です。それこそ千年以上前から、海外との窓口になっていたわけですから。社名を『福岡キャピタルマネジメント』ではなく、『玄海キャピタルマネジメント』したのは、いずれは国内だけではなく、玄界灘を超えて海外に展開していきたいと思っていたからです。福岡のバリューを率先して海外へ発信していく役割を担わないと」

松尾はいずれ、事業をさらに広げて、アジアやアメリカまで広がる大きなチームを作りたいと考えています。

松尾 「ある程度、専門知識があることももちろん大事ですが、何よりも事業をさらに加速させてくれるような、やる気のある若者と仕事がしたいと考えています」

福岡の地は、「今のままでも十分豊か」なのかもしれない。でもそこにはもっと大きなポテンシャルが眠っているはずです。私たちは不動産投資を軸に新たなバリューをつくり出します。

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