エンジニアは、生涯走り続けるアスリートである。新ブランド「track」も共に併走する

ギブリーの新サービス「track(トラック)」は、自立自走できるエンジニアを支援するプログラミングスキルチェックサービスです。CTO池田秀行が加わり、学習・試験・採用の3つのサービスを統合したブランドリニューアルが実現。trackに込めた想いと、ギブリーがこれから目指していく世界観を語ります。

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3つの軸を一本に。好調な事業をブランドリニューアルした背景

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▲gloopsで代表まで務めた池田の加入は、ギブリーにとって2018年最初のビッグニュースです

事業の失敗や炎上、経営危機を乗り越えて、2015年にようやく軌道に乗りはじめたギブリー。CODEPREP(学習)、codecheck(試験)、CodeSprint(採用)の3つのサービスを軸に、着実に事業を成長させていました。

絶好調ともいえる今のタイミングでブランドリニューアルに踏み切った理由を語るには、CTOとして今年3月にジョインした池田秀行の存在が欠かせません。

ソーシャルゲームを提供する株式会社gloopsの代表取締役社長を務めていた池田は、ギブリーとは10年以上の細く、長い付き合いがありました。そんな池田が2017年4月にgloops代表を退任し、ギブリーの代表である井手と食事をしたことがきっかけで、徐々にサービスのアドバイスに入るようになったのです。

池田 「伸びているとは聞いていたので、実際どうなの?っていう話をして。内部を見て最初に感じたのは、プロダクトに対して人が少なすぎるということ。エース級人材はCODEPREPに集まっているけど、実際ビジネスとして伸びているのはcodecheck。体制を見直すべきだと感じていましたし、全てを統合してのブランドリニューアルもありなのかなとどこかで感じていましたね」

池田と同じ感覚を、プロダクト統括の新田も感じていたのです。3つのサービスを運営するがゆえの人材の偏りと伸びのバラつきに、兄弟ブランドとしての展開に限界を感じていたと振り返ります。

新田 「ネーミングも『code〜』というのを変えたいなとも少し思っていました。似たような名前のサービスやスクールが増えすぎていて、ユニークさに欠けるよね、と。外部の方からも言われていたのですが、既存のユーザーもいる中で変化を恐れて変えられずにいました」

9月ごろから池田が本格的にプロダクトの改修、アドバイザリーとして入るようになり、広げすぎた風呂敷をひとつにまとめていく取り組みがはじまりました。こうして「track」の土台が少しずつ、固まりはじめるのです。

自立自走できるエンジニアを増やすーーネーミングに込めた溢れる想い

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▲コンセプトを体現するネーミングの会議は幾度も幾度も行われました。ネーミングはサービスの命

ひとつのブランドを作っていくにあたり、ビジネスモデルも切り替えました。

to C向けの教育では、どうしても受講者のスキルレベルにバラつきが出てしまいます。きちんとバリューを出すためには、B to B to C、つまり企業の先にいるエンジニアをターゲットにすべきという考えが、チーム内で一致したのです。

エンジニアがいる企業が存続し続ける未来を見据えて、より多くのエンジニアを幸せにするサービスを作るーー。そのビジョンにもとづいて、ネーミングやロゴを決定していきました。

池田 「HOWではなくWHYでネーミングすること、シンプルなOneワードであることを条件に、チーム全員で案を出していきました。最終的に決定した『track』は、エンジニアをアスリートに見立てて名付けたんです。
陸上競技におけるトラックって、うまくなるために集まって、いろんな人と出会える場所ですよね。そう、自立自走するアスリートを支え続ける陸上競技場みたいな場所を提供したいという想いを込めています。
他にも、自分がたどった学習の軌跡をトラッキングするという意味もあります。僕たち自身もびっくりしたんですけど、目指す方向性にぴったり沿っていて、これはtrackしかないなと満場一致で決まりました」

ロゴやブランドカラーにも、こだわりが。青をベースに永遠に回り続けるトラックをモチーフにしたロゴを考案します。

新田 「陸上のトラックって赤茶色のイメージだと思うんですけど、最近は青が多いんですよね。それは青のほうが精神を落ち着かせる効果があって、より力を発揮できるかららしい。それまでのcodecheckはカラフルだったんですけど、一色に統一しました。
ロゴのイメージは陸上競技場を抽象化して、無限回廊のようなイメージで。微妙に左右がずらしてあるんです。細部までこだわりましたね、ロゴの話だけで朝を迎えたこともあります」

円の半分で少しずらして段差をつけ、メビウスの輪のようにすることで、延々と回り続けていくエンジニアの世界観を表現したtrackのロゴ。エンジニアが自立自走するための「トラック」となるべく、正式リリースに向けてブランドの統合を進めていきます。

母数だけ増えても意味がない。エンジニアをオンボーディングさせるために

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▲メビウスの輪のように、永遠にループする......エンジニアの学習も終わらない、それを支えるという想いがロゴにこもっています

ネーミングやロゴが決まる頃には、池田がフルコミットするようになっていました。

gloopsの代表まで務めた人間が、なぜここまでギブリーに可能性を感じ、CTOとして就任することになったのでしょうか。

池田 「ゲーム業界は流れが早く変化も激しく、技術変化に適応できない人も出てきてしまって。それを見ていて、今後はエンジニアの育成や学習が必要になるなという課題感は潜在的にあったんですよね」

自身が40歳という節目の年を迎えたこともあり、もう少しロングスパンで業界全体の教育に携わっていきたいという想いが大きくなっていたところでした。「ただエンジニアを増やすのではなく、自立自走できるエンジニアの支援をする」というギブリーのビジョンには、直観的に共感するものがあったといいます。

池田 「最近は質の高い学習コンテンツや教材が増えていて、エンジニアの母集団が増える構造にはなってきていますよね。ただ、問題は量ではなく質のほうで、企業とのマッチングにおけるギャップはまだまだ多い。僕らは『エンジニアをしっかりオンボーディングさせる』というミッションを掲げていて、trackを使って自分で走れるようになってもらうのがゴールなんです」

エンジニアほど、技術進化の激しい職業はありません。プログラミング言語単位で見てみても、10年前に平均年収TOP5だった言語は、現在のTOP5にはひとつも入っていないのです。

中級・上級のシニアエンジニアとして活躍する人たちは、自分で学習方法を体得し、変化に対して柔軟にキャッチアップしています。今すぐ役立つ即時的な技術ではなく、生涯学習としての学び方、エンジニアとしての走り方を教えるサービスに本質を見出したのです。

僕らのゴールは“trackが不要”な世界をつくること

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▲trackチームも大所帯に。池田だけでなく、各人が各々のロールを日々、全うするプロ集団です

エンジニアをオンボーディングさせるーー。

この定義で考えると、最終的にはtrackを必要としなくなり、卒業してもらうことが目標です。エンジニアの数だけは間違いなく増えていくこれからの時代、「エンジニアとしての在り方」に意識を向けるべきだとtrackチームは考えています。

新田 「自分が今どれくらいのスキルをもっていて、次は何を身につけなければいけないのか。その学び方を自分で判断できて、他人からの評価やレコメンドがいらない状態。これを『自立自走できること』と考えています。最後は僕たちのサービスが要らなくなって、羽ばたいてほしいです」

まずは自分の立ち位置を知るための試験から。組織内のエンジニアのスキルを可視化して、育成における課題を明確にしていきます。そして、豊富なコンテンツを使って学習し、その後の評価まで一貫してできるシステムです。

変化の激しい現代において、エンジニアの市場価値を上げていくことは重要なミッションです。エンジニア全体のことを長い目で考えることは、社会全体の発展にもつながります。

池田 「火をうまく使って人類が進化してきたように、テクノロジーを正しく使うことは大事です。『エンジニアが足りない』と言っているけど、実際エンジニアの数は増えている。生産性高く会社のなかで活躍して事業を大きくしていけるエンジニアが生まれないと、これからの社会は発展していけません。
すべてを解決するのは難しいと思うんですが、僕たちのツールを使って少しでも適正な評価や学習の基盤が作れたら、社会にインパクトを与えられると考えています」

もはやなかった時代が思い出せないほど、テクノロジーが当たり前になった現代――。優秀なエンジニアが人類発展の中核を担っていくことは明らかです。

エンジニアたちが未来に向けて快適に走っていけるよう、私たちは快適なトラックを整備して、応援を続けていきます。

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