小田原は最高の選択肢ーー地方だからこそ叶えられる、自分らしいキャリアの歩き方

東京から新幹線で30分、箱根の温泉地に近接、食べ物も空気もおいしい――そう、Eコマース事業とシステム事業を行なうHamee株式会社の本拠地は、小田原にあります。グローバルに事業を展開するHameeがなぜ、創業から一貫して小田原をホームに置いているのか?小田原出身の常勤監査役・齊藤修一がひも解きます。
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リクルートから、小田原のHameeへ転職した理由

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▲小田原本社の様子

Hameeの本拠地が小田原である理由についてみなさんにより深く知ってもらうために、まず私の自己紹介をしてもいいですか?

私がHameeの常勤監査役に就任したのは、2013年5月。当時37歳でした。

創業者の樋口敦士と同じで、小田原が地元にあたります。東京の大学を卒業してハウスメーカーに就職。2年半はSEとして静岡の浜松で勤務し、結婚を機に小田原に戻って2年半、営業として働いていました。

そして2005年、転機が訪れます。当時、世はIT革命の最盛期で、次々と時代の寵児が登場していました。私はインターネットビジネスのなかでも情報セキュリティの分野に成長性があるとみこんで、転職活動を開始。リクルート(当時、リクルートキャリア)に職を得ました。

リクルートでの7年間は、法務や情報セキュリティからはじまり、ときにはグループ横断プロジェクトでのプロジェクトマネージャーなども経験しました。後半は、東証一部に上場するためリクルートを代表するWebサービスのIT監査をしていました。みなさんのイメージにもある通り、リクルートはアグレッシブな人材が多く、利害関係の調整も苦労しましたが、MBAに通っているような気持ちでリクルートライフを楽しんでいたところ......。共通の友人を介して、樋口に出会ったんです。2012年の暮れのことでした。

Hameeに抱いた第一印象は「なんてアットホームな会社なんだ」というもの。樋口はマザーズ上場をめざしていると目標を語りましたが、夢のような話ではなく、現実的に「いけるんじゃないか」と思いました。そして樋口から、常勤監査役という驚きの誘いを受けます。

もともと私のなかでは40代で地元の小田原に戻って、自分の経験とキャリアを使い地元ベンチャーで働きたいなと考えていました。ただ、樋口に出会ったのは30代半ばをすぎたばかりで、勤めていたリクルートも上場前、数年は辞めるつもりもなかったんです。

でも、樋口に会って、その真っ直ぐな人柄に惹かれ、心が動いてしまったんですよね。そして、彼に3回目に会うころには入社を決意していました。私はちょっとひねくれているのかもしれませんが、たった今の地位や名声よりも、よりレアで自分の心がワクワクする方に進みたいタイプなんですね。大企業で安定したキャリアを重ねていくのもいい。しかし、30代で監査スキルの最高峰である常勤監査役、しかもIPOまでいけたら、それはツチノコレベルのレアキャリア。こんなロマンあふれる列車を見送ったら、二度と乗れないだろうなと思いました。でも実は……収入はそこそこ減るわけですが、それは後からついてくるからいいやって(笑)。

Hameeのビジネスモデルについても、将来的にEコマースの成長が見込まれていたこと、本拠地は小田原ですがマーケットは世界を向いていたことなどから、ビジネスとしても、また私自身がグローバル化するうえでも、十分に成長の可能性があると考えていました。

そして、樋口の宣言どおり、Hameeは2015年4月にマザーズ上場。その1年3ヶ月後の2016年7月には、東証一部への市場変更を果たすことができました。

「おひやがおいしい街」小田原で働く魅力、Hameeで働く魅力

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▲ランチは近くのお蕎麦屋さんへ

お待たせしました、私たちHameeが小田原に本社をおく理由をお話しますね。

小田原の良さは、まず交通の要衝であることが挙げられます。5つの路線が交わる街であり、新幹線も止まる。新幹線なら東京からわずか36分です。このような条件がそろった地域は、他にそうそうありません。

とくにエンジニアやデザイナーには、都内から下りの新幹線やロマンスカーで通勤する気持ちよさは、Hameeで働くメリットとして大きいと考える人が多いですね。

それからもうひとつ、利便性のほかにお伝えしたいのが、小田原はなんでもおいしい街だということです。魚も野菜も果物といった食べものはもちろん、空気もおいしいです。

そうそう、小田原に来たら、そのへんの定食屋に入って「おひや」を飲んでみてください。ただの水ですが、すごくおいしいんです。東京からいらしたお客さまが「齊藤さん、小田原はおひやがおいしいね!」とよくおっしゃっていました。

そしてこれは法人にも個人にもいえることですが、コストメリットは非常に大きいです。目安ですが、家賃は都内の半分、人件費や物価も3分の2くらいに抑えることができます。食材も、都内よりずっとおいしいうえに安いですから、生活コストも低く抑えられます。

この通り、小田原には仕事の場としても生活の場としても、魅力が詰まっているんです。

私も、前職時代から小田原に住んで新幹線通勤していましたが、年々、都内まで行く通勤時の新幹線の混み具合が年を追うごとにどんどん上がっていって、最後のほうはもう座れないくらいになっていました。小田原への移住者はどんどん増えている感覚があります。

便利で刺激の多い都内で暮らし、通勤はゆったり新幹線やロマンスカーで小田原へ。あるいは、都内で働いて小田原でゆったり暮らし、週末には箱根の温泉でくつろぐ――小田原を拠点にするメリットを実感して行動に移している人は、確実に増えていると思います。

子どもの未来のためにも。創業支援「第3新創業市」で小田原を盛り上げる

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▲第3新創業市ビジネスプランコンテスト後の集合写真

私はHameeとかかわるずっと以前から、地元の小田原をもっと盛り上げていきたいという気持ちをもっていました。

自分の子どもが大人になったときにも、日本で仕事ができている未来にしたい……そう考えたとき、都内は放っておいても雇用は生まれる。地方が盛り上がらないと意味がないのでは?と、地方の事業発展を考えるようになったからです。

その思いを具体的な行動に移すきっかけとなったのは、Hameeで立ち上げた勉強会です。社内で知識を共有するナレッジシェアの必要性を感じたことからはじめたものでしたが、勉強会を重ねるごとに、社内での意見交換が活性化し、勉強会のアイデアも自発的に出てくるようになりました。そこで、社内だけでやっていてはもったいないと、オープンなナレッジシェアコミュニティにしたんです。

「ハミダセ」と名づけたこの活動では、小田原で起業した起業家の話を聞いたり、大学教授を招いてシリコンバレーの実態を聞いたり、彫刻の森でヨガをやったりと、多彩な勉強会を実施してきました。

すでに13回を数えていますが、どんどんやっていたら、社内にとどまらず、小田原の地域の方々を巻き込んだコラボレーションが広がっていきました。

この活動をみて、小田原・箱根エリアの商工会議所の会頭が声をかけてくださったんです。地方創生予算を使って創業支援プログラムをつくるのに知恵を貸してほしいと依頼を受けて、快諾しました。それが、小田原・箱根エリアの創業支援プロジェクト「第3新創業市」です。

このプロジェクトでは、単に創業カリキュラムをつくって終わりというのではなく、行政や商工会議所、金融機関、創業仲間など、街全体で継続的に支援していく仕組みづくりに注力しました。

また、地方といえども、Hameeと同じように世界のマーケットで戦える起業家に集まってもらいたいと考えて、クラウドの要素を多く取り入れています。

小田原に事業所を構えるメリットは大きく、世界に向けたビジネスの拠点にできる、日本でも有数の場所です。ただ、そのブランディングはまだ十分ではなく、これからの課題のひとつです。

Hameeでも、商品そのものは、ことさらに小田原の会社であることを強調するようなものではないですが、“小田原発信”であることは伝えていきたいという思いがあります。

じつは、取引先にお渡しする納品書の裏に、小田原の紹介を印刷しているんです。店の宣伝でもなんでもなくて、純粋に「小田原の街ってこんな感じですよ」という紹介。でもこれで、小田原という街と、小田原にあるHameeという会社の世界観が伝わっていると思います。

自分らしいキャリアを実現する舞台としての「地方」

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▲小田原の魅力発信のために、齊藤も積極的に前に出ている

ITインフラが整ってきた今、働く場所も働きかたもずいぶん自由になってきました。多すぎる選択肢に、どの道を進むべきか迷ってしまうこともあると思います。

今、日本経済は成熟期に入っています。高度経済成長期には、三種の神器と呼ばれる便利な家電を次々に手に入れて、マイホームを持って……と、「豊かになること」が幸せのモデルでした。

しかし成熟期にある今、もはや単純にモノだけで幸せは測れません。一人ひとりのオーダーメイドな幸せを実現することが大切になってきます。

そのためには、みんなと同じことをやっていたらダメで、いかに自分らしさを出していくかがカギになると私は考えています。そう考えたときに、Hameeはユニークな存在だと思います。

大企業でビジネスベーシックを学ぶのも非常に重要ですが、大きな組織では、どうしても社内政治や社内競争でキャリアパスが狭められてしまうことも否めません。やりたいと言ったからといって、やらせてもらえるとは限らないわけです。

自分のユニークさを追求したかったら、ある程度、自分が手を挙げたらその仕事をやらせてもらえるところで働くほうがいい。その点、小田原というローカルなロケーションで、かつベンチャーで社内政治も競争もそこまで複雑化していない企業を選ぶことは、生活面でのコストメリットがあるのはもちろん、自分のユニークさを追求できるオポチュニティ(機会)にも恵まれているといえるでしょう。

今、日本だけでなく、世界中がとても混沌とした状況にあります。次にどんなことが起こるのか予測がつかないですが、先行きが見えないぶん、ものすごくたくさんのチャンスがある。

若い人たちには、そのチャンスをポジティブにとらえて、自分らしい「レアなキャリア」への道を切り拓いていってほしいと思います。私たちHameeは小田原で、ユニークなキャリアと、豊かな暮らしを実現する舞台を用意しています。

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