自由な考えと新しい手法を積極的に取り入れ、アプリ開発チームを率いる

IDOMは2019年春、個人間で中古車を売買できる「Gulliverフリマ」のアプリをリニューアルします。このプロジェクトをけん引してきたのは、エンジニアの山城宏二郎。常に最適な選択を考え、“良い”と感じたものは率先して取り入れるーーその姿勢で進んできた彼のキャリアを追います。
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創造性に魅了され、会計から再びプログラミングの世界へ

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▲IDOM Technology CaaSセクションの山城宏二郎

プログラミングと出会い、離れ、また惹かれる。

IDOMのCaaSセクションで働く山城宏二郎がエンジニア人生を歩み始めるまでには、そんな軌跡がありました。

山城がプログラミングと出会ったのは、高校生のときです。情報処理科に通っていた山城は、授業を通してプログラミングのおもしろさに目覚めました。

山城 「エクセルにプログラミング言語を入力したら、あらゆることが自動で入力されて、『おお!』と感動して。
本来はいちいち計算しなければならないようなことでも、はじめにプログラミング言語で指示を出すことで、コンピュータが処理してくれる。それがとてもおもしろかったんです」

高校3年間で山城は、プログラミングの魅力に引き寄せられていきました。しかし大学では、高校でプログラミング同様におもしろいと感じた会計を専攻することに。

山城が再びプログラミングの世界へ入ろうと考えたのは、大学4年生の秋のことです。

山城 「大学時代は、会計士を目指して勉強を重ねていました。でもふと立ち止まった時に、別の道に進みたいと思ったんです。
会計では数字を合わせるというゴールに向けて、常に同じプロセスを取ります。ルーチンに近いため、当時の僕は創造性がないと思ってしまいました」

そこで頭に浮かんだのが、高校時代に学んだプログラミング。自分でコードを書くという創造性に惹かれ、急きょ志望業界を会計からITへ変えることに。就職活動を始めて1社目で、無事に内定を獲得しました。

山城 「就職活動の際にプログラミングのテストを受けましたが、4年以上のブランクがあったため、わからないことが続出して……。これから本腰を入れてプログラミングに取り組まなければいけないと感じましたね」

こうして、山城のエンジニア人生は幕を開けたのです。

コードを書くだけではなく、もっと自由に考えられる場所を目指す

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▲エンジニアとしてキャリアを重ねるうち、「コードを書くことだけにとどまらない仕事をしていきたい」と感じるようになった

晴れてプログラミングを扱う仕事に就いた山城は、SIerとしてキャリアをスタート。担当のプロジェクトが一区切りついたタイミングでほかの企業から声がかかり、2〜3年ごとに転職を繰り返してきました。

コードを書くプログラマとして、またシステム設計をするエンジニアとしてキャリアを重ねながら、次第にリーダーとしてプロジェクトをけん引する立場を任されるようになりました。

サービスのコアとなる部分を設計するほか、エンジニアの人材育成にも尽力。既存システムのリニューアルなど、今あるものをさらに良くすることを目的としたプロジェクトに多く携わりました。

しかし、SIerはクライアントの要望によって、きっちりと制約を決められることが多いもの。キャリアを重ねるうちに山城は、コードを書くことだけにとどまらない仕事をしていきたいと感じ始めます。

山城 「『コードを書くだけで楽しい』という段階は、自分のなかではすでに終わっていました。今後は、クライアントの要望に答えるだけでなく、何がベストなのかをきちんと自分自身で考えて反映していきたいと考えるようになったんです」

そこで山城は、自社サービスを展開している企業に絞り、転職活動を開始。転職サイトを通じて出会ったのが、IDOMでした。

当時のIDOMの募集は、「車に関わるエンジニアリングをやりたい人を募集します」というざっくりとしたもの。

一般的にエンジニアの募集は、つくりたいサービスが明確に決まっていることが多いため、良い意味でアバウトさがあると感じたと山城は振り返ります。

サービスをゼロから自由につくりたいーーそんな自分の希望にマッチしていると考え、山城は2016年にIDOMへ入社しました。

実際に働いてみると、予感は的中。満足度の高い仕事ができるようになりました。

山城 「IDOMは車の小売業がメインなので、ITのことは専門である自分たちが中心となって自由に考えられます。自分で考えて良いと思ったことを実践できるので、満足して働けていますね」

そしてIDOMに入社してから2年が経過したころ、山城はさらに責任が重い仕事に携わることになります。

新しい概念を取り入れながら、ユーザーに優しいアプリを

山城が任されたのは、「Gulliverフリマ」アプリのリニューアルに関わるITの統括でした。

Gulliverフリマは、車を買いたい人と売りたい人をつなぐプラットフォームです。中間コストがかかる店舗を介さず、車の個人売買ができます。

名義変更の手続きや車両の輸送、そして落札後のメンテナンスなどをIDOMが代行することで、手軽に車を売ったり買ったりできる仕組みです。

Gulliverフリマは2016年にWebサービスを開始し、アプリもリリースされました。しかし、現行のアプリはUI面に大きな課題を抱えています。特に大きな課題は、アプリなのにWebサイトとほとんど変わらない仕様であることです。

むだを省いて機能をきちんと見せられるというアプリの良さが、あまり活かされていません。実際にアプリストアのレビューを見ても良い評価は少なく、もっとユーザーが使いやすいように改良する必要があるとして、リニューアルプロジェクトが動き出しました。

リニューアルの際に意識したのは、“より売りやすい仕組み”をつくること。

山城 「たとえば、出品時にアングルや枚数といった写真の撮り方をナビゲートする機能や、ナンバープレートを簡単にぼかせる機能を導入しました。
車を売りたいと思っている人のなかには、自分の車の状態がわからなかったり、出品に対して不安を抱えていたりする人もいます。そうした人も安心して車を売ることができるように、配慮しました」

さらに山城は、あらたな開発手法を組み込みました。それは、スクラム開発の導入です。

スクラムとは、開発を並行して進めるのではなく、優先順位を決めたうえで全員が集中してひとつの機能を開発する手法のこと。開発をより効率的におこなうため、複数人でひとつのコードを書くペアプログラミングやモブプログラミングも合わせて取り入れました。

複数人でひとつの開発に取り組むことで、チーム全体のモチベーションは上昇。何をやれば良いのかわからずスタートが遅くなるという難点はありましたが、全員で集中して問題を解決できるというメリットを得られました。

山城 「新しいことを積極的に取り入れたいという思いが強いので、勉強会がてら新しいことを実践してみようと動いています。IDOMではやりたいと宣言したことができるので、積極的に新しい概念を取り入れながら仕事がしたいという思いはかなっていますね」

とはいえ、統括をする山城がひとりで背負いすぎてしまった部分もありました。自分と同じスキルを持つエンジニアにもメンバーに入ってもらい、見る範囲を狭めることで問題解決を図る必要があると、山城は実感しています。

必要としている人が、より手軽に車を売買できるアプリを目指して

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▲「Gulliverフリマ」アプリのリニューアルをけん引してきた山城。ユーザーの満足度を高めるためにより良い方法を模索しつづける

こうして開発を進めてきたGulliverフリマのアプリは、2019年3月にリリースを予定しています。特にアプリを使ってほしいのは、生活に車が必要な地方に住む人や、車を売ったり買ったりしたいけれどよくわからないと思っている人です。

山城 「フリマというサービスは、購入する前に出品者と話せるのがメリットです。Gulliverフリマは出品者と購入者の間にIDOMが入ることで、専門知識をもってスムーズな売買をサポートします。
ユーザーの使いやすさを考えてつくったので、リニューアルしてからアプリが使いやすくなったと言ってもらえれば報われますね」

また、今回のリニューアルは主に出品者側の使いやすさを高めました。そのため今後は、購入者側の使いやすさを高める仕組みもつくっていきたいと山城は考えています。

山城 「リニューアルにあたり、『車が届くまでをサポートする』というコンセプトを決めました。自分が買った車が今どこにあって、いつ手に入るのかが見えると、より安心して購入できますよね。今後は購入者に対するアフターフォローも、ITの力で実現したいと考えています」

ユーザーの満足度を高めるためにどうすれば良いかを考え、最適な方法を常に模索している山城。新しい概念を取り入れることで、自分の成長につなげることも忘れません。これからもIDOMのエンジニアとして、より良いサービスの提供に尽力します。

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