IDOMの新たなCaaS事業を率いる文系出身エンジニアの知られざるキャリアとは

株式会社IDOMは2019年春、新たにカーシェアリングサービスをローンチします。そのテックリードを任せられたのが文系出身のエンジニア宮本 誉大でした。複数のエンジニアをまとめるテックリードという立場こその苦悩と、彼のキャリアステップから見えてくるマネジメントにおけるポリシーについてお伝えします。

新しいことを取り入れ、仕事の幅を広げながら自分自身をアップデートする

大学で法律を学び、卒業後にエンジニアとしてのキャリアをスタート。

株式会社IDOM(以下、IDOM)のCaaS Engineerである宮本 誉大はそんな特殊な経歴の持ち主です。

宮本 「大学生のときに興味本位でプログラミングをやってみたら意外とおもしろくて。これだけ楽しいなら、仕事として続けていけたらいいな、と思ったことがきっかけでした」

そして2008年3月。大学を卒業した宮本が新卒として就職したのは、教育機関や自治体にシステムを提供している企業。歯科衛生士になるための国家試験学習システムや学生の成績管理システムなどを提供する会社でした。

小さな会社の魅力は少人数でプロジェクトを動かすので小回りが利くこと。

人数が少ないなかで自分のやりたいことを思う存分できたことは、エンジニアとしてのキャリアをスタートしたばかりの宮本にとって大きな収穫でした。徐々にできることも増え、そこにやりがいを感じていました。

しかし、その会社でのキャリアも3年が過ぎたころ、少人数で小さく事業を行なっていることが、自分の成長を妨げているという危機感を感じはじめます。

宮本 「私がいた部署は、私を含め2名程度。パッケージが小さいことで、できる仕事の範囲が狭かったんです。まだ20代だったこともあり、もっと新しいスキルを身につけたいという思いが、年々強くなっていきました」

新卒で入社した会社を離れる決意した宮本は、次の職場としてECサイトの運営を行なう企業を選びます。宮本自身がそのECサイトのユーザーだったことからエンジニア募集の文字が目に入り、転職に至りました。

ECサイトは1社目のサービスよりも幅広いユーザーを対象にしたもの。自然と仕事の範囲は広くなり、できることも増えていきました。

ただし、メリットばかりではありません。2000年前後のインターネットバブル期につくられたECサイトは、歴史が長い分、しがらみが多く、日々刷新されるトレンドを容易に取り入れることが難しかったのです。

宮本 「もっと自分の幅を広げるために、新しいことにどんどん挑戦できる会社で働きたい。そんな思いを強く持っていました」

ひとつのスキルだけに固執せず、いくつもの技術を身につけ、時代に合わせた社会貢献をしていきたい。そう考え、宮本は2度目の転職を決意します。

新しい挑戦とスピード感。エンジニアのハートを射止めたIDOMの魅力

転職を決意した宮本は、まず転職サイトに登録。そこで、複数の企業から声がかかります。そのうちひとつが、IDOMでした。

当時はIDOMという名前を聞いてもピンとこなかった宮本。事業内容を調べるなかでも中古車販売の基幹システムを担当するエンジニアを探しているのかと思ったほど。

しかし、選考に進むにあたり調べていくと、何やら新しい事業への挑戦をはじめようとしていることを知ります。次第にIDOMに興味を持つようになった宮本は話を聞いてみることにしました。

そこで、知ったサービスがIDOMの提供するNOREL。NORELは「3カ月で気軽に乗り換えができる」というコンセプトの、車のサブスクリプションサービスです。

車を所有せず、ネットで乗りたい車を選んで借り、利用すればいいという考え方は宮本にとって新鮮でした。まだ成熟していないマーケットに飛び込むことで、新たな挑戦ができそうだという期待感が高まっていったのです。

また、宮本がIDOMへの関心を強くしたのは、コンパクトなチームでスピーディーに仕事をこなす様子を目の当たりにしたから。

当時IDOMでは、毎週金曜日にNORELの定例会を行なっていました。仕事の進捗状況や数字について報告し合うためのものでしたが、宮本はこの定例会に参加してみないかと誘われたのです。そして、社員がスピード感をもって仕事をする様子を目の当たりにします。

宮本 「定例会に参加したことで、自分がIDOMに入社したらどういう感じで仕事することになるんだろうという具体的なイメージを持てました。ほかにも1、2社からお声がけいただきましたが、入社後のイメージを1番膨らませられたのがIDOMだったんです」

2017年、新しいことに挑戦しながら自分の幅を広げられそうだと感じた宮本は、IDOMへ入社することになりました。

入社後しばらくは、ひとりのエンジニアとしてNORELのフロントサイドの機能開発などを担当。その後新しいことに挑戦したいという転職時の思いを買われ、新しいサービスを担当しないかと声をかけられることになります。

気分が高まり、当初はそこまで不安も感じていませんでした。しかし新サービスの仕事には、宮本の予想をはるかに上回る苦労が待っていたのです。

慣れないマネジメントに大苦戦……“自主性”重視でより良いサービスづくり

宮本は、新サービスのコンセプトが決まった段階でエンジニアとして参加しました。これは、サービスをゼロからつくり上げることを意味します。

宮本 「IDOMへ入社する前に働いていた2社では、すでにできあがっているサービスの一部を新たに追加することはあっても、ゼロから作成することはありませんでした。
これまで行なってきた仕事とは大きく異なるので、愛着がわく一方でとまどうことも多かったですね」

さらに宮本は新サービスにおいて、エンジニア以外の役割も与えられました。ほかのエンジニアたちを統率しながら全体のマネジメントも行なう、テックリードとなったのです。

これまではひとりのエンジニアとして仕事をするだけでしたが、リーダーとしてプロジェクト全体のマネジメントもこなすことに。

宮本 「今は、エンジニアだけでも私を含めて10人いる。10人それぞれが何をやっているのか把握するだけでも一苦労です。それに加えて外部の関係者との調整も私の仕事。
プレイヤーとして仕事をするだけでなく、マネージャーとして全体の調整を図るのは大変なことですね」

それでも宮本は、エンジニア一人ひとりの自主性を大事にすることを心がけてマネジメントにあたっています。それは自主性を持って取り組むことで、良いものが生まれると自分の経験からわかっているからです。

宮本 「1社目は社員数が少なく、自分自身もスキルがないため、前に進むしかなかった。
2社目は比較的自由に提案を受け入れてもらっていた。転職して業務内容が広がったことで視野も広がり、自分が何をすべきか、何をしたいかを考えながら仕事ができるようになりました。
そういった自主性が、本来100で完成するものを120にも150にもできると実感しました」

2度の転職を通して新しいことに挑戦しつづけ、自分の幅を広げるためのスキルアップを積み重ねてきた宮本。ステップアップを繰り返してきたからこそ、自主性を重んじるマネジメントスタイルが確立されたのです。

誰もが気軽に車の恩恵を。IDOMエンジニアとして新サービスにかける思い

エンジニアとして、そしてテックリードとしてプレイヤーとマネージャーを兼任する宮本。彼の努力は2019年春、新しいサービスとなって世に送り出されます。

新サービスの名称は、「GO2GO」(ゴーツーゴー)。近所の車を安心して遠慮なく使えるカーシェアというコンセプトのサービス。車を所有するオーナーは、ほかのドライバーと自分の車をシェアすることが可能になります。

このサービスが提供されることで、移動方法の選択肢が増え、移動したいときに移動できるというメリットがあります。

宮本 「東京駅から新大阪駅へ行くためには新幹線を使うことは、多くの方が思いつくでしょう。しかし、駅から目的地に向かうためには、バスやタクシーのほかにもっと広い選択肢があるはず。
その選択肢のひとつとして、GO2GOは身近なものになるはずです。大きな移動とその移動に伴う小さな移動は人間の体でいうところの毛細血管。その細部を埋めていくサービスになります」

IDOMは、中古車販売・買取事業を行なう車の専門家。だからこそ在庫数や車種の多さ、プロだからこそ与えられる安心感の高さが強みです。

宮本 「中古車だからこそ、気軽に貸し借りできるという面はあると思います。近所の人にちょっとお醤油を借りるくらいの気軽さが理想ですね。車を持つ人も持たない人も、車の恩恵を受けられる社会への第一歩となるでしょう」

文系大学生からエンジニアへ。そして自分の幅を広げるため、新しいことに挑戦できる会社へ。常にスキルアップを求め、挑戦しつづてきた宮本。

たくさんの業務に触れながら自分をアップデートしつづてきたからこそ、自主性を持って仕事をすることの効果を知っています。その経験はプレイヤーだけでなく、不慣れなマネージャー業務にも活かされているのです。

自主性を重んじて、100%以上の力を発揮できるチームをマネジメントする。宮本がそんな思いを掲げて行動しつづけることが、IDOMのエンジニアたち、そして新サービスのユーザーたちに恩恵を与えることでしょう。

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