強い基盤の上で、どこよりも早く、速く。「NOREL」開発チームの全貌

IDOMの新規事業として始動し、2016年8月にリリースした月額定額クルマ乗り換え放題サービス「NOREL(ノレル)」。リリースから1年が過ぎ、新たな料金プランの提供や法人向けサービスの開始など、順調にサービスが拡大。社外から見て、「スタートアップみたい」と評されるチームの全貌を今回は公開します。

グロースから黒字化へ。「2代目」事業責任者が担った重責

▲「NOREL」の開発メンバー

1994年に創業。中古車買取・販売事業を展開し、私たちIDOM(旧:ガリバーインターナショナル)は成長を遂げてきました。しかし、IT企業やスタートアップが自動車業界に参入してきたことで、業界の流れが大きく変わりつつあります。

私たちが創業時から掲げているモットーは「挑戦し続ける」。自動車業界全体が変わってきている今だからこそ、アグレッシブに挑戦していこう——その思いのもと、新規事業の立ち上げにも着手。そこから、月額定額クルマ乗り換え放題サービス「NOREL(ノレル)」は誕生しました。

そんなNORELの事業責任者として、2018年1月現在、サービス全体の統括を行なっているのが、許直人です。ループスコミュニケーション、GREEというIT業界ど真ん中でキャリアを積んでいた許ですが、一転して自動車業界へとキャリアチェンジ。2015年9月、IDOMに入社してきました。

許「事業開発に携わり、自分をより成長させていきたい。そう考えていたら、友人からIDOMを紹介されて。最初は大企業だから……と思っていたんですが、話を聞いてみたら、配属されるのは社内スタートアップのような部署だと。
大企業の強い基盤の上で、スピーディーに事業を立ち上げられる……これは面白そうだな、と思い、IDOMへの転職を決めました」

許が入社した頃、NOREL事業はすでに始動。前任の責任者がサービス全体のディレクションを行ない、許はいちメンバーとして情報のリサーチやサービスの設計を支えるなど、NORELの立ち上げに従事。イチからチームを組成、多士済々な面々が集いました。

そして入社から約1年後の2016年8月、NORELは無事にリリースされます。しかし、すぐに壁にぶつかることに。サービスの急成長を目指し、ローンチ後から様々なPR施策の実施によって順調にクルマの取扱台数は増えたものの、事業は赤字続きという事態が続いていました。

採算度外視のグロース施策ではなく、まずは事業を黒字化させよう——その方針のもと、2016年12月、新たな事業責任者として許に白羽の矢が立ったのです。

イチからチームを組成、多士済々な面々が集う

「2代目」事業責任者として、彼に与えられたミッションはビジネスモデルの整備。きちんと利益を生み出せる事業にすることが求められます。

許「今まではどのクルマの料金も全部一律5万円で、故障した際の費用もユーザーは支払わなくて良かった。規約面ふくめ、細い部分で過剰サービスになっていたんです。一般乗用車と高級車のドアの修繕費が同じワケがない。まずは、そこを見直していく必要がありました」

そこで着手したのが、複数の料金プランを設けること。それにより、既存の料金プランではラインナップに加えることができなかったクルマを提供できる機会も増え、その結果、ユーザーの選択肢も拡大。ビジネスも上手く回りはじめていきます。

「次はプロダクトの改善。もっとスピーディーに開発を進めていきたい」——そう思った許が次に行なったのは、新たなチームの組成です。彼が事業責任者に就任するにあたり、開発を外部パートナーに依頼していた開発体制を見直し、自前でエンジニアを抱えることにしたのです。そしてエンジニア第一号として、IDOMに入社してきたのが、2018年1月現在、NORELのCTOを務めている渡部慎也でした。

渡部「ずっとソフトウェアの開発をしていたので、そろそろハードウェアの開発をしてみたいなと思っていました。趣味でIoTデバイスもつくったり。ただ、ハードウェアの開発を個人でやるとなると、お金と時間がかかる……。
そんなタイミングで許からNORELの話を聞き、ここならやりたいことができそうだと思い、入社を決めました」

既存システムの改善からはじまり、ユーザーインターフェースや会員登録までの動線の改善など、NORELは劇的なスピードで進化を遂げていきます。まるでスタートアップのようなスピード感に魅せられ、新たなチームメンバーも次々にジョイン。2018年1月現在、データ解析やサイト改修を担当している守屋も途中からNOREL事業部に加わったひとりです。

守屋「もともと比較サイトを運営する会社に勤めていたこともあって、NORELで自分が今まで培った経験とスキルが活かせるんじゃないか。そう思い、自分からアプローチしました」

彼はIDOM初のリモート正社員として、普段は長野で働きつつ、2週間に1回のペースで東京に来てミーテイングにも参加しています。そして渡部、守屋に続き、大手自動車メーカー出身者やIT企業の出身者など、実力派の面々が続々とNORELチームへと参画しているのです。

ビジネスとエンジニア、役割が違うだけ。目指すゴールは常に同じ

▲開発合宿の様子

守屋など、新たな仲間が加わったことで、将来的なクルマの価値を予測するシステムも刷新。予測精度が向上したことにより、車両選定も大胆に行えるようになったのです。

許「自分が入社した頃、NORELで扱っているクルマの数は50台ほどでしたが、今では700台を超え、提供できるクルマの数が増えたことで利益がきちんと出るようになりましたね。とにかく、開発がすべてです。
近くにエンジニアがいるのでとにかくPDCAが早くなって。1週間〜1ヶ月以内で機能が開発されるのは当たり前。これによって細かなビジネスモデル変更が可能になり、かなりのパターンを試しましたね」

エンジニアが社内にいるから、それだけで開発が早くなったわけではありません。物理的にはもちろん、「ビジネスサイドとエンジニアの距離感が近いこと」、これが結果として、事業の成長スピードも早めたのです。

守屋「エンジニアはビジネスサイドに近づきつつ、ビジネスサイドはエンジニアに近づきつつ、お互いにリスペクトし合いながら、NORELの成長について意見を出し合っています。
ビジネスサイドとエンジニア。たまたま担うべき役割が違うだけで、目指しているものは同じ。その中で自分が持っているスキルで何ができるのかを日々、議論していますね」

そうした文化が出来上がっていることもあり、「自動車業界のビジネスを、IT業界のスピードでできている。そんな感覚があります」と、許は言います。

大企業が持っているパワーと、ベンチャーのスピード——この2つを兼ね備えていることが、IDOMの社内スタートアップであるNORELチームの強さでもあり、面白さでもあるのです。

渡部「あとは各メンバーに権限が移譲されているので、やりたいことができる。もちろん責任も伴いますが、そこは非常に楽しいですね」

本体との連携からNORELをもっと、使ってもらえるサービスへ

▲サービスもブラッシュアップ

この1年で順調にサービスも成長。利益も増幅し続けていますが、NOREL事業部がやるべきことは、三者三様、まだまだたくさんあると考えています。

許「会社が保有する取引データや流通データなどを、もっとフル活用すれば、もっともっとアグレシッブにチャレンジできるんじゃないかな、と思っています。中長期的な視点を持って、一新できるところは一新していきたい、これが僕の目指すところです」
渡部「エンジニア側からもビジネスをつくれたらいいな、と。『エンジニア=開発・プログラミング』ではなく、ビジネスの立ち上げにも関われるようになると、違った何かが生み出せるんじゃないかなと思います」
守屋「事業での差別化が難しくなってきている中で、 “多様性”をチームの強みにすべきだと思っています。多様性を生かしながら、マーケットの凸凹を吸収していけるようなチームをつくるためにも、リモートワークが当たり前に使えるようになったらいいですね。
あと、僕は事業が伸びるなら、どんな役割でもこなします」

チーム全体でバランスをとりながらも、各々の志を持ったメンバーそれぞれに自走し、挑み続ける。このチームは事業責任者である許を中心に、NOREL事業のさらなる成長のために、今後もNOREL事業部はアクティブに挑戦をしていきます。

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