“売る方法”にパワーとコストをかけず、商品・サービスの質で顧客獲得できるような社会の実現を目指して

IT化が進み、企業のマーケティング活動はより複雑で費用のかかるものになっています。企業は素晴らしいサービスや商品を作ることではなく、「どうやって売るか?」ということにコストとパワーをつぎ込んでいるといっても過言ではありません。成果の出ない広告に費用をつぎ込んでしまう。高騰する広告費用で利益が圧迫されてしまう……。それは健全な企業運営ではないでしょう。企業は良い商品・サービスを作り、それによって良い顧客が獲得できるような社会にしたい。その思いのもと生まれたのが「PVモンスター」です。
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コンテンツは「価値」を伝えられる

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それぞれの得意分野を発揮して創業。左から深谷正人(CTO)、鳥井謙吾(CEO)
鳥井謙吾は、大学卒業後リクルートに入社し、研修直後に配属されたのは関連企業のITスタートアップ立ち上げ事業でした。さまざまな部署で約3年、営業のたたき上げとしてサラリーマン時代を送った後、かねてより妄想していた「いつか独立…」の思いを実現します。

学生時代からブログを書き、文章で自分を表現することを得意としてきた鳥井。独学でSEOの勉強をし、次第に自身のブログのPV数を増やしてきました。その経験と知識を活かして、2013年、鳥井はひとりで株式会社を立ち上げ、記事コンテンツで集客するコンサルティング事業を行います。

コンテンツマーケティングが、マーケティングコミュニケーションの手法としてアメリカで定着してきて、日本でも話題になり始めた2014年ごろ、知人のコンサルタントから鳥井のもとに、とあるオーダーメイドで作る葬儀屋さん(以下A社)を紹介されます。

鳥井「サービス自体は斬新で面白く、世の中のニーズもあると思いました。コンサルタントの意見を反映させた自社サイトを作って、コンバージョンを伸ばすことには成功していましたが、なかなかアクセスアップが上手くいかなかったようです。鳥井なら何かできるかもしれない、ということで相談されたようでした」
他社の価格に比べると、A社は決して安くはない葬儀価格。けれども、大切な人のための最後の大事なセレモニーを、心を込めて望む通りのセレモニーにしたいと思う人にとったら、素晴らしいサービスです。

価格は高くても質のいいサービス。その価値を求める人に伝えられるのがコンテンツ。SEOスキルを発揮し、価値を丁寧に伝えきる文章があれば、A社の課題も解決できる、鳥井はそう確信しました。

鳥井「マーケティングにおいて『一番○○』というのは最もわかりやすく消費者に伝わる表現です。ですが世の中『一番』じゃない商品・サービスなんてたくさんある。むしろ、二番目以降の方が大多数です。では二番目以降の商品・サービスには『売り』がないのか?といえばそうじゃない」
一番安くもない、一番旨くもない、一番早くもない……でも一部の消費者層にとったら、とても便利でありがたい商品やサービスだってあるのです。新しい商品や斬新なアイデアのサービス、これらの価値を掘り下げて、求める消費者にきちんと伝えることができるのがコンテンツだと、鳥井は感じるようになりました。

コンサルタントからライターに転身…しそうになった

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A社の集客コンサルティングの話が舞い込んできた、ちょうど同じ頃、別の企業でPV数をアップさせる社内研修の講師をしていた鳥井。

その企業(以下B社)は、WEBマーケティングには弱かったけれど、もともと文章を書くプロがいました。同じ時期に異なる企業から集客のコンサルティングを依頼されたことにより、鳥井はある事に気がつきました。

鳥井「B社のように、社内にリソースがあれば、提案・指導してすぐに効果は出ます。ですが、文章を書くことが本業ではない人にイチから教えることは、可能だけれども時間がかかります。そして、本業の傍らで片手間程度の仕事で簡単に成果は出せませんし、その人をプロライターに育てることがその会社の本来の仕事ではありません。ましてや、新たに専業の人を雇うことも難しい」
独自性のあるサービスの本質を伝える方法としてコンテンツの力を確信しながら、そのコンテンツは、求める成果を出そうと思ったらどんな企業でも簡単にできることではないと悟ったのです。

コンサルティングとは、業務における問題の発見・解決策の提案などを行い、業務を効率化するための提案をすること。コンサルタントとは、いわば「相談役」です。

提案・指導だけでは解決できない現状を悟った鳥井がA社に提案したのはーー。「自社(自分)へのコンテンツ制作の発注」でした。“書ける人”が書かないと、課題解決にならないと思ったのです。

当時、A社がかけていたリスティング広告費用の半額で、SEOコンテンツの制作を受注しました。2014年初夏の頃、「PVモンスター」というサービスの“種”が生まれた瞬間です。

イチから勉強しないといけない……そんな頃に訪れた共同創業者との出会い

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鳥井「2014年初夏、A社という葬儀会社からコンテンツ制作を受注しましたが、この仕事をひとりで事業にするには、こなせる件数に限界がある事に気づきました」
2016年現在、さまざまなマーケティング手法が編み出されています。そしてマーケティング担当者は、どの方法をとったら一番「費用対効果」が高いのか、日々悩みながら奮闘しているかもしれません。一方で、「アフェリエイト」がもてはやされ、「コンテンツマーケティング」というビックワードが世の中を賑わす現在、コンテンツの力が次第に認知されていることも事実です。

SEOに特化し、商品・サービスの価値をきちんと伝えられるコンテンツを提供することは、世の中に絶大なニーズがある。けれども鳥井自身が自分で書かなければいけないとなると、ニーズに応えられる企業数は限られてしまう。何より、事業としてスケールしません。

鳥井「私もブロガーとして文章を書いていたので、世の中に、優秀なブロガーや素晴らしい文章を書くライターがたくさんいることはわかっていました。得意な領域、好きな分野で書くことを生業としている人たちと、自社商品・サービスの価値をきちんと世の中に伝えてほしいと思っている企業をつなげることができたら、双方がハッピーになれるのではないか。そして、便利なサービスや新しい商品を求めているユーザーに、その情報を届けられたらユーザーもハッピーです。さらに、事業がスケールできれば僕自身もハッピーです。四者がハッピーになれるのです」
マーケティング活動のひとつとしてコンテンツを求める企業と、良質なコンテンツを書けるライター。この二者をwebシステムでマッチングするサービスを思いついた鳥井。

しかし、サラリーマン時代は営業職。独立後もコンサルティングを主な事業としていたので、webサービスを作るとなるとイチから勉強しないといけません。ちょうどその頃に、元マイクロソフトのwebエンジニアの深谷正人と出会うのです。

商品・サービスと、それを求めるユーザーのマッチング

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2014年4月にマイクロソフトを退職し、Webサービスで起業しようと考えていた深谷は、退職直後に鳥井と出会いました。いくつか考えていたビジネスプランについて、当時起業支援コンサルティングも行っていた鳥井からアドバイスをもらっていたのです。

深谷「当時は、PVモンスターとは別のwebサービスをいくつか考えていました。その中のひとつに、webサービスを作りたい人を支援するサービス、というビジネスプランがあって。鳥井も起業したい人を支援するコンサルティングをしていたので、一緒に何かwebサービスが作れるんじゃないか、という話になったんです」
最初はふたりで、起業したい人同士をつなぐSNSを作りました。そのサービスは、SNSから、webサービスで起業したい人へのコンサルティング事業に発展。そして、「webサービスで起業したい人をコンサルティング」するふたりが、自ら「webサービスで起業」することになります。

2015年4月、イノベーションハック株式会社を設立。さまざまな準備を経て同年8月、検索の指定キーワードで上位表示を狙う企業と、SEOライティングに特化したクリエイター(ライター)のマッチングを行うサービス、「PVモンスター」が誕生しました。

一見、企業とクリエイターのマッチングサービスですが、その裏側では、商品・サービスを求めるユーザーと、それを提供する企業をマッチングさせています。それらを的確にマッチングさせる方法がSEOです。

「この商品、便利でしょ!?」「このサービス、嬉しいでしょ!?」と、ユーザーに伝えたい企業。一方で、「何か」に困っていて、それを解決できる方法がないかを探すユーザー。そのユーザーに「こんな商品あったんだ!」「このサービス、とても助かる!」といった驚き・発見をもたらすことができるのがSEOコンテンツなのです。

鳥井「企業の目的はシンプルです。『自社の商品やサービスの価値をお客様、特にニーズが顕在化しているお客様にきちんと伝え購入や成約につなげる』こと。それをいかに、コストを抑えて最大限の効果を出すことに苦心しているのが、マーケティング担当者です。だからPVモンスターは、望む成果に対してコストを支払う『完全成果報酬型』のサービスにしました」
企業は良い商品・サービスを作ることに集中し、それによって良い顧客が獲得できるような社会にしたい。それは、A社という葬儀屋さんと出会って感じたことでした。

広告・宣伝コストを最小限に抑えても、サービスの価値をきちんと伝えられれば、それを求めるユーザーは必ずいる。そして自ずと企業の成長につながり、さらに良い商品・サービスが生み出される。そんな好循環の社会にできると信じて、これからも「PVモンスター」を磨き続けます。

■ PVモンスター https://pvmonster.com/
■ イノベーションハック株式会社 http://innovation-hack.com/

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