ひとりの入社で会社が変わる――人材紹介の仕事で果たすべき、ある心がけ

ジェイ エイ シー リクルートメント(以下、JAC)は英国初の日系人材紹介会社としてロンドンでスタートして以来、2018年現在は世界10カ国に展開するグルーバル企業です。今回は2015年に人材紹介業界の経験者として入社、現在はプリンシパルコンサルタントとしてケミカル業界を担当する松尾啓佑が、JACの働き方について語ります。
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仕事のおもしろさを教えてくれた、化粧品メーカーのお客様の存在

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▲プリンシパルコンサルタントの松尾啓佑

私は2018年現在、プリンシパルコンサルタントとして働いていますが、キャリアのスタートは2004年に新卒で入社した高級化粧品メーカーでした。

特に女性は化粧を通して、より自分に自信を持たせたり、気分や行動を変えたりすることができますよね。化粧品という商品を通して人を変えることができる、喜ばせることができる点に惹かれましたし、お客様の反応が想像しやすい「最終商品」というのもポイントになりました。

1社目で入社した化粧品メーカーでは主に直営店管理を行なっていましたが、お客様の98%は女性でしたので、社内外含め女性ならではの感性や感情を大切にしている方と話すことができて楽しかったです。

また、洗顔クリームが1本1万円、1カ月のセットで10万円を超えるような単価の高い商品を取り扱っていましたので、お客様は40代から60代の富裕層の方が中心でした。

新卒で入社した自分でも60代や70代の直営店店長と話す機会が多く、社会人経験の豊富な方々から知識や経験、人生観を学ぶことができてとても勉強になりましたし、段々と年齢の高い方々と同じ目線で話せるようになることで自分の成長を感じました。

自社の化粧品を売ることで関わる人に直接感謝される化粧品メーカーでの仕事はとても面白かったのですが、11年勤めたタイミングで会社の方向性と自分の目指したい未来に違いを感じ、転職活動をはじめました。

化粧品はすでに商品・値段が決まっており、どれだけいい商品でも、売る人に左右されます。人間関係や相性などを考慮し自由に適材適所な配置転換ができれば社員がさらに活躍できるのではと感じ、もっと「人」をつなぐ仕事をしたいと思ったんです。

自分のやりたいことを信じて――2度の転職を経て感じた、JACの魅力

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転職活動では、人材紹介の中でもひとりのコンサルタントが企業・ご登録者両方を担当し、両者のニーズを直接自分で満たすことのできる両面型の企業に絞って探しました。

企業とご登録者の間に入るのが自分ひとりだからこそ、お互いの思いを正しく伝えることができると考えたからです。その結果、2015年4月にJACと同じ両面型の人材紹介会社に入社しました。

2015年の入社当時、2社目では求人媒体のビジネスに加え人材紹介事業に力を入れはじめ、売上も伸びている途中でしたので自身の成長という点では非常に良かったです。ただ、ご登録者のボリュームゾーンは若い方々でしたので、1社目でご経験豊富なスタッフやお客様と仕事をしていた自分からすると、コミュニケーションの取り方にギャップを感じていました。

30代半ば、未経験で人材業界へ飛び込んだので、1日でも早くコンサルタントとして一人前になりたい、経験を積める環境で働きたいと思い、早期ではありますがグローバルに展開しており人材紹介の領域で日本では30年近い実績があるJACに転職しました。

JACの面接では、将来どういうことを考えてビジネスをしているのかなど、いいところだけでなく課題に感じているところを全部答えてくれて、自分がやりたい方向性とJACが目指す方向性に違いがないことをしっかり確認できたので良かったと思います。

こうして同年11月にJACに入社したのですが、入社後驚くことも多かったです。それは、情報共有が想像以上に活発に行なわれていること。今は自分含む4名のチームのリーダーをしていますが、席にチームメンバーがいれば自然とご登録者や企業の情報共有がはじまり、全員でメンバーの求人を含めマッチングしています。

チーム内でのコミュニケーション量は非常に多く、ディビジョンの他チームと比べてもうるさいくらいだと思います。やはり喋りにくい環境をつくったら情報が出てこないですし、自分自身、縦割りの組織が嫌いなので、守るべき決まりはありますが後は自由に仕事をしています。

やりがいはお客様の喜ぶ先にある

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▲2018年1月 東日本ベストコンサルタント賞第3位受賞時の1枚

以前、ディビジョン全体で仕事におけるやりがいについて考える機会がありましたが、全然浮かんで来なかったんです。

人材紹介の仕事は会社に来て、人と話して、企業に訪問して、マッチする方を探す、すごくシンプルなものです。もちろん会社から求められている数字はありますが、それを達成しても喜ぶのは自分だけなので、1件でも多くの採用支援を積み重ねることで企業、ご登録者それぞれから感謝され、役に立っていると感じられる方が嬉しいです。

自分で「あれやりたい、これやりたい」と決めて仕事の幅を狭めたくないですし、与えられた環境下で最大のパフォーマンスを出すだけだと捉えています。

JACの仕事って、自分の頭の中でゴール設定をして、考えることができないと成立しない仕事なんです。

成果を出すためにこなさなければならないことはありますが、企業もご登録者も人なのでマニュアルがないですし、刻々と変わるじゃないですか。イマジネーションとかクリエイティビティでご登録者、企業のことをしっかり考えて行動できる人が向いているんじゃないかなと思います。

間に入る役割だからこそ、主観を入れない

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▲2017年の夏季休暇で訪れたスイス、Grindelwaldにて

JACに入社し2018年で3年目となりますが、人材紹介の仕事をしていて心がけていることは、主観を入れないことです。

主観を入れないために大切なのは、自分視点のメッセージではなく、正しい情報をクライアント企業、候補者など関係者全員が正しく理解できるように伝えること。

間に入っているコンサルタントが間違った情報を伝えてしまうと入社後に残念な思いをするのは採用企業であり、入社したご登録者だと思います。

たとえば「私は英語ができます」って言っても、英語ができるレベルは人によって違う。それをもっと言語化して「海外の方と映画の話を20分くらい話せます」と伝えると、それが共通言語になる。「共通言語を使って、全員の認識を合わせる」ということは気を付けています。

私が思っているいい会社と、ご登録者にとっての「いい」は違いますので、自分なりのメリットとデメリットを伝えて、ご登録者自身に決めていただくようにしています。

正直私は大きいことはできないんです。ただ、自分が携わる方々や任せられているクライアント、ご登録者を幸せにしていきたいと常に考えています。そして、クライアント企業が大好きなので、企業のより良い発展を支えられるよう傾注したいですね。日本には何百万と会社がありますが、僕が担当しているのはその中でも何十社という目に見える範囲なので、そこに寄与したい。

「人材紹介の仕事はひとりの入社で会社が変わり、業績が変わり、業界に影響を与え、ひいては日本経済に影響を与える」

以前、この言葉を自分がお世話になったコンサルタントから言われたことがあり、とても心に残っています。

自分でできることは小さいですが、JACでは同じ仕事をしているコンサルタントが750人(2018年5月現在)いますので、全員でやれば大きな力になる。その一員として、自分が周囲にいい影響を与えられるよう仕事をしていきたいと思います。

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