世界一の企業を目指して、伝えるための英語力強化プロジェクトを始めた話

ジェイ エイ シー リクルートメント(以下、JAC)は1975年にロンドンで誕生した人材紹介会社です。JACは、さらなる成長を目指し、2018年10月より社員向けの英語力強化プロジェクトを実施しています。この制度の背景には、世界一の人材紹介会社を目指す強い意志が秘められていました。
  • eight

英語で得られる圧倒的な情報量と人脈の広がりを社員全員に

3902d0b9cfb0b4ad3cb14b80aed765236b5c401f

JACは、2018年10月より社員向けの英語力強化プロジェクトを開始し、毎年定期的に英語力を確かめるテストの実施や、その結果に応じたレベル別の英語力強化プランを構築しています。

企業全体で英語に取り組む理由は、コミュニケーション力を高めるためです。人材業界におけるコンサルタントのコミュニケーション力は、情報量と質、人とのつながり、そしてそれらをつなぐストーリーの魅力や説得力によって導き出されます。

このコミュニケーション力は、それぞれの要素を乗算することで増加していくものです。そして、先に挙げた要素をさらなる高みへと導くもうひとつの要素が、言語なのです。

2019年現在、オンライン上の情報の中で日本語が占める割合は2.9%であるのに比べ、英語の情報量は25.5%と言われています。これだけでも、英語力の有無による情報量の差は歴然と言えるでしょう。

さらに、ネイティブスピーカーにこだわらなければ、英語によってコミュニケーションを取れる人は世界で17.5億人と言われており、日本語を用いる1.3億人と比較すれば圧倒的な人脈を得られる可能性を秘めています。

海外約200地域を訪れた取締役最高顧問の田崎忠良は、自身の経験があるからこそ社内での英語力強化プロジェクトに積極的です。

田崎 「どの国に行っても聞こえる音がふたつあります。ひとつはスズメの鳴き声、もうひとつは英語の会話です。これほどまでに世界に広がった言語や文化を知らないことは、自分自身の成長にも大きな影響を与えると思いませんか?」

この英語力強化プロジェクトは、単に英語が話せるようになることを目的にはしていません。仕事の幅をより広げるため、英語によるコミュニケーションという壁をなくしてほしいというのが今回の取り組みの趣旨です。そのためには、仕事と英語を分離して考えず、地続きのものとして捉える必要があります。

「仕事も英語も」をスローガンに掲げ、JACは社員の英語に対する意識を変えていく一歩を踏み出しました。そこで課題として注目したのは、英語に対する苦手意識の要因です。

なぜ英語ができないのか?根本から向き合う方法で意識改革に挑む

B754e94e4c43be412e0ac8063eef4923ffaa4c39

日本人が英語に対して抵抗感が強いのはなぜなのでしょうか?その原因をさかのぼれば、おそらく私たちが等しく受けてきた英語教育の現場が原因にあると考えられます。

私たちが幼少期から日本語を習得していく時、まずは耳で聞き、口に出し、その後学校教育によって読み書きを習いました。一方、英語は最初の聞く・話すというステップを飛ばして読み書きの勉強から始めます。

この時点で、私たちは英語の聞く・話すというコミュニケーションの原体験が少ないまま英語の知識を取り入れるため、実践的な英語力は定着しづらい環境です。また、中学校、高校の教師のTOEIC平均スコアは外資系企業で求められるそれを下回るというデータが出ており、国際的な交流を図るためのスキルを日本の教育現場で手に入れることは難しいことがわかります。

そもそも「英語ができる」状態とは、どういう状態なのでしょうか?自分自身が問題なく英会話を通じてコミュニケーションを取れれば自覚が芽生えるのでしょうが、英語教育で文法を優先して習った私たちは、完璧な文法を用いなければ正しく英語が伝わらないと誤解しがちです。

しかし、実際は文法が正しくなくとも、伝えたい内容と意志さえあればコミュニケーションは成立するもの。それでも日本人が英会話に抵抗を感じるのは、自分が完璧な英語を話せないことで生じる「恥」があるからです。

この「恥」を越えるために、私たちがまず始めたいのは、文法が間違っていてもいいから話すということであり、誰かに自分の意志を英語で伝えるということです。

社員一人ひとりが英語と向き合い、自発的にスキルを高めるために

C3f4a35da211ffc14354755f2f7b28383dded707

英語力強化プロジェクトの具体的な内容としては、社員全員がAptis(英語力測定ツール)を利用して毎年定期的に英語力をチェックします。結果を踏まえてレベルに応じた対策を進め、全員が〝伝わる英語を習得するところまで導きます。″

私たちは伝わる英語の基準として、CEFR(外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠)で定められたレベルB1を指標としました。B1では「言われていることが理解でき、たいていの事態に対処できる」という基準が設けられており、TOEICの点数に換算すると585点程度の言語力です。

この基準値をテスト時に上回った社員は、さらに上級の英語力を獲得するための英会話プログラムを受講することができます。実践的な英語力が身に付いたら、海外10カ国に広がるジェイ エイ シー リクルートメント グループでの活躍を今後のキャリアの選択肢として増やすことも可能です。また、英語力と役職を組み合わせた評価方法についても導入を検討しており、企業として英語力を重んじる姿勢を制度化していく予定です。

これらの英語力強化プロジェクトにおいてもっとも重要なのは、社員の自発的な英語習得。先に述べたように、英語を習得することは社員一人ひとりの情報量や質、人脈の広がりを向上させることが目的だからです。

英語力強化に対して強い意識で旗を掲げる田崎は、自らもこの企業改革の時を機にスキルアップを図っていることを明かします。

田崎 「会話における私の英語スキルは問題ないレベルに達していますが、単語のスペルは忘れがちです。そこで小さな手帳を持ち歩き、日々見聞きしてわからなかった単語はすべてメモしています。それをアルファベット順に別の手帳に書き写し、その後用例も含めてノートにまとめ……。そんな努力を続けていると、今でもたくさんの発見があります」

自分の英語スキルに何が足りないのか、あるいはどこが苦手意識につながっているのか。課題点を自覚し、それに対してできる限りの努力をすることが大切です。

ジェイエイシーリクルートメントが目指すのは、「世界一」

英語力強化プロジェクトという響きからは、どうしても英語を話さなければならないという短期的な目標が浮かびがちです。しかし、このプロジェクトがそもそもなぜ生まれたかと言えば、JACが世界一の人材紹介会社を目指しているからです。

「社員平均年収世界一」、「グループ連結売上世界一」、「社員当利益額世界一」。JACが目指している世界一は、それぞれ社員に還元できる世界一であり社員一人ひとりがつくり上げる世界一でもあります。

そんな世界一から逆算した時、コンサルタントの最大の武器であるコミュニケーション力を高めることは必要不可欠です。英語を話し、英語の文化を理解するコンサルタントは、今後多くの領域で求められるはずです。

目標に裏打ちされ、社内全体で英語力強化を図るJACでは、培った英語力を生かす職場やキャリアプランまで一貫したビジョンが見えています。今後国際的な活躍を望む方や、英語に課題を感じる方にとって、これほどにストイックかつ魅力的な環境はないでしょう。

関連ストーリー

注目ストーリー