「時代をカエルなら己の手で」 不思議な縁とブロックチェーンに導かれて、次の未来へ

株式会社カエタルテクノロジーの専務取締役・岡川紘士は、事業開発、事業推進、会社の未来づくりなどのかたわら営業全般を統括しています。さまざまな業種を経験してきた岡川が、ブロックチェーン技術と出会い、それにより時代が変わる可能性を信じ突っ走る奮闘記をつづります。
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私の仕事は「トレジャーハンター」

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▲2018年12月ガンジス川へ。命を懸けて仕事をすると心に決めた瞬間でした

広島県出身の私は、IT系の専門学校へ進学。学生時代はゲームが好きだったので、ゲームセンターに通いつめていました。100円だけで11時間同じゲームをしていた、なんてことも。そのときは、ゲームセンターのおじちゃんがあまりに粘り強い私に根負けし、コンセントを抜いてゲームを強制終了してしまいました(笑)。

卒業後は2年間、がむしゃらに営業マンとして経験を積み、「営業は感動をつくるもの」と学びました。僕に営業の奥深さを教えてくれたのは、当時出会った本です。「売るのではなく、伝えて、共感してもらい、幸せをつくる」――これは当時の僕が感銘を受けたフレーズで、今でも自分のなかに残っています。

その本には、物事のプレゼンから決定していくまでの7つの心理学が書かれていました。その7つをノートに書き写して頭のなかを整理し、客観的に営業の根本を見つめ直したんです。僕が営業マンとして頭角を現すようになったのは、そこからでした。

その後、好きなことを仕事にしたいと退職し、本当に数え切れないほどの仕事をしてきました。

20代で自ら飛行士の資格をとり、パイロット育成学校をつくったり、貿易の仕事では、世界中で人気があるフルーツの日本での販売権利を獲得し、日本で約5万店舗も並べたり。世界で流行っているものに目をつけ、自ら海外に出向いて交渉をし、販売権を獲得する。そういう経験をたくさんしました。

ビジネスの種(隙間)を見つけて、それらをマネジメントする。それが僕の得意分野だということに気づいたのです。ベンチャーを起こして、事業を拡大し、確立させて売買。時には失敗することもあります。一般的にはベンチャーの6~7割は失敗します。残された3割に面白さがある。

まさに「トレジャーハンター」(宝探し)が私にぴったりな仕事なのです。

輝く原石、ブロックチェーンとの出会い

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▲親友兼ビジネスパートナー上杉とアルメニアへの出張での1枚

多くの仕事に関わってきた私ですが、人生の転機が訪れるたびに、必ずと言っていいほど、偶然街中でばったり出逢う人がいるんです。

この日私は、コーヒーを買うために一人、レジに並んでいました。すると、後ろから「岡ちゃ~~ん」と懐かしい声が聞こえました。

その声の主が、私の親友兼ビジネスパートナーの、カエタル会長 上杉昌之です。

その日は何気ない話から、当時トレンドだったブロックチェーンの話になりました。そうしたら、思ったより議論が熱を帯びて……。

「上杉とビジネスをしたい」――ブロックチェーンに大きなチャンスが秘められていると考えていた私は、強くそう思ったのです。

そして数日後、改めて上杉とミーティングという形で会い、ブロックチェーン技術を使うビジネスをスタートさせたのです。

多くの仕事をし、ビジネスの種を掘りおこして成長させてきた時代に、大切にしていたのは人の縁。そしてカエタル成立の契機も、やはり不思議な縁でした。

このときに、今の私はこれまでの多くの出会いに生かされている、と改めて感謝したのです。

切り口によっていかようにも輝く、ブロックチェーンが魅せる未来

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▲講演会へ登壇

2019年現在、カエタルテクノロジーは、アプリの開発をはじめ、ブロックチェーンに関わるシステム全般を行っています。

私が専務として担当しているのは、主にブロックチェーン開発の受注や他企業とのアライアンス、事業提携の契約などの、会社全体の大きな動きに関する仕事です。時にはアジアをはじめとする海外へ出張し、オフショア開発を全般的に調整しています。

私が、ブロックチェーンという原石に感じている魅力は、大きく分けて三つです。

一つ目は、情報の改ざんが不可能であり、永久に証明ができること。「改ざんされることなく価値を移転することが可能である」新たなテクノロジーによって、世の中のあらゆる産業の構造が変わるかもしれないという期待感があります。

二つ目は、ブロックチェーンは、より安全に情報を共有できることです。たとえば、病院同士で患者の医療記録を安全に共有することができれば、病院側はより合理的に患者の治療を行えますよね。

そして、支払いの簡易化と手数料の削減ができる、というのが三つ目です。現状では、海外にある子会社の従業員の給与を支払うとき、複雑なプロセスと多額の手数料が必要です。

しかし、ブロックチェーンによる支払いのプロセスは、シンプルかつ手数料を削減するため、企業が海外に展開する場合、財政面の障壁を大きく取り除くことができます。そうすれば、世界各地の人々や団体が結びついて協力する可能性は高まるでしょう。

そして、これらの魅力もほんの一例にすぎません。ブロックチェーンは、切り口によっていかようにも輝くと考えています。

「時代をカエルのはおのれの手」 気炎万丈の社員たち

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▲2019年3月におこなわれた社員飲み会での1枚

私は、ブロックチェーン技術には「時代をカエル可能性」があると思っています。ブロックチェーンに条件を入れて、スマートコントラクトを書き込む。これには永久に改ざんできないという特徴があります。

この特徴・期待感・インパクトは、インターネットの登場やスマートフォンの登場に匹敵するものとも言われているんです。

普段は意識すらしないことかもしれませんが、国によって異なる資本やお金などの価値が流通します。この波を、どのように使うことで何の役に立つのか。誰かの幸せにつなげられるのか。私は今、これらの問いに本気で向き合っています。

そして、時代が変わるのであれば、自らの手でカエテいきたいーーそう思っています。

こんな想いを抱いているのは私だけではありません。私たちカエタルテクノロジーは設立1年未満のベンチャー企業ではありますが、社員全員が今までの既成概念を壊し、世界をカエテいくという強い気持ちでいます。

現在カエタルは、それぞれの能力を最大限に発揮できる環境を広げるため、韓国をはじめとするアジアとの連携を図り、グローバル企業を目指しています。

「時代を変えられるかもしれない」。多くの仕事や出会いを経験し、いつの間にかこんなところまで歩いてきた私には、大事にしている教訓があります。

それは、「人生に何一つ無駄はない」ということです。すべてに道が続いていて、チャンスが転がり続けているのです。それをつかむのは自分自身です。

これからのカエタルにぜひご注目ください。

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