Slackの『Frontiers』から学んだ「Workplace」を考える

こんにちは! カオナビのプロダクト本部長をしている平松です。今回、2019年4月23日~24日にアメリカ・サンフランシスコで開催されたSlackの基幹イベント『Frontiers』にご招待いただき、代表の柳橋、社長室の余語、そして私平松の3名が参加させていただきました。その模様をお伝えします。
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『Frontiers』とは?

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▲『Frontiers』の会場にて(左写真で、手を挙げているのが平松)

『Frontiers 2019』は、米国カリフォルニア州サンフランシスコ市で開催される“チームワークの未来を考える”プライベートイベント。成長著しいSlack社が戦略やテクノロジー、新機能などを顧客などへ向けて説明するイベントとして開催されています。

カオナビは2018年からSlackを本格的に導入し、botや顔文字も活用しながら全社ツールとして利用しています。また、当社の技術部門責任者でありSlackの導入をけん引していた和賀が2018年11月開催のSlack Japanのユーザーイベントに登壇させていただくなど、Slack社とは交流があります。

2019年現在カオナビは、日本国内のお客様にご利用いただく機会がメインですが、Slack社と同じくプロダクトを開発している一企業として、今回のイベントを通してたくさん学びを得ることができました。

Slackの『Frontiers』はすでに様々なメディアで取り上げられていますが、今回は日本からの招待企業向けのセッションと、私が注目したブースやセッションについてご紹介したいと思います。

プロダクト本部長が注目したブース

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▲右下はレゴを手に取る柳橋と余語。写真左上が糸を使った展示です

まずブースが出展されているExpoエリアの雰囲気自体に驚きました!

私は日本国内のHR系イベントにはもちろんよく参加するのですが、 それらに比べてブース自体がとってもシンプルでした。写真の右上のようなデザインで、各社ロゴ看板とテーブルにモニターとPCなどが1台置いてある程度。必要なものだけで構成されている印象でした。

他には、レゴブロックや糸を使ってマインドや課題のプロセスを表現した遊び心のあるブースもあり、とてもおもしろいなと思って見学してきました。

そして私が一番注目したブースが「TROOPS」です。

TROOPSはセッションでも一部取り上げられており、Slack社のSalesTeamも活用しているそうです。当社も例に漏れず、SalesforceやSlackを活用しながらセールス部門に力を入れているという背景があり、興味を持ちました。

主にSalesforceやSlack、そこにプラスしてTroopsを活用すると、たとえば営業の場面で「この案件〇日ログインしてないけど...…」という通知がSlackに自動的に表示されたり、Slack上からステータスの変更ができたりする、といったことを教えていただきました。

こういったリマインドやアテンションは、日々触れるツールであるSlackに入ってくると、やはり一番嬉しいですよね。リマインドやアテンションを飛ばす基準値を定めてある程度自動化したいというニーズは、日本国内にもあるのではないかと思いました。

「Workplace」を学んでからのオフィスツアー

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▲左上がDeano Roberts氏。右下がオフィス巡回ロボット

日本からの招待企業向けのセッションのタイトルは「Global Workplace and Real Estate」で、スピーカーはDeano Roberts氏。Slack社のバイスプレジデントで、Global Workplace and Real Estateを担当されている方です。

皆さんは「Workplace」と聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか?

ちなみに私は「おしゃれなオフィスのつくり方」くらいの軽い認識でいました。(オフィスツアーとセットだったので...…)

しかし、今回伺ってきた内容はプロダクトづくりをしている自分にとっても、とても参考になる考え方やメソッドが満載! イベント初日が始まる前にちょっと圧倒されてしまった感覚さえありました。

Slack社では「TOOLS(ツール)・SPACE(空間)・CULTURE(文化)」の三つが重なったところが「Workplace」という捉え方をされています。 三つの要素に優先順位はなく、それぞれを同時に考えて進めていくことが大事だとおっしゃっていました。

そう、最初に私がイメージしていた“おしゃれなオフィス”という外見の話は、「SPACE」のごく一部にすぎないモノでした。

Slack社における「TOOLS」とは、もちろんSlackそのもの。そして、Slackによってコミュニケーションが活性化されており、そこで積極的なコミュニケーションを積み重ねることで“社員全員で会社をつくっている”という「CULTURE」が醸成されます。

その「CULTURE」から生まれた意見が「SPACE」に物理的に反映されて、すべてがアップデートされていく。そんな“三位一体”がよく機能しているサイクルこそ、「Workplace」の概念なのです。

実際にサイクルが回っていると社員たちが感じれば「TOOLS」への書き込みが増え、さらに「Workplace」が活性化していく、というお話を聞きました。

ということは「Workplace」が機能していない=「社内のベクトルがバラバラになっている」とも言えます。そうなると事業どころか、あらゆる企業活動に支障が出てきてしまいます。

セッションのなかでは「従業員はクライアントであり、私たちはホテルのコンシェルジュだと思っている」という捉え方も紹介されました。これはプロダクト開発でも非常に重要な考え方で、ユーザーのニーズに対して一流の取り組みをすることが、高品質なモノをつくり保つために重要な一因であることを改めて認識できました。

そして「Workplace」に企業が取り組む上で重要なこととして、「Workplace」が“実現できること”と“実現できないこと(やらないこと)”を最初に定義・認識することが大事! というお話しもされていました。日本でもオフィスを見せて頂いたときに、たくさんのコンセプトが詰まっていたし、クリエイティブな取り組みだなと感じていましたが、あくまで「Workplace」自体は、クリエイティブを生み出すベースの役割であることを強調されていました。

セッションのあとに「Workplace」に基づいてつくられた実際のオフィスも見学することができました。

そこでは、「飲み物の在庫が切れている」という社員からのニーズに対して、AIで在庫を管理するシステムが導入されていたり、セキュアの監視・状態の報告をSlackにPOSTしてくれるロボット(上記画像の右下)がオフィスを巡回していたり……驚きばかりでした!

カオナビのWorkplace、そしてプロダクトに活かしていく

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▲社員に『Frontiers』で学んだことを共有する平松(左下)

『Frontiers』で見たものはいずれも「Workplace」の考え方に加えて、パブリックチャンネルで多くの社員とコラボすることを重要視するSlack社ならではのこだわりが、色々なところにちりばめられていました。"製品"と"オフィス環境"、それぞれが"文化"といういう水準で一致しているということが、プロダクトをつくり出す環境として素晴らしいと思いました。

カオナビは2018年1月に現在のオフィスに引っ越してきました。

実は、入口脇にあるイベントスペース「カオナビラウンジ」の壁は、当時の全メンバーの顔写真を加工したデザインになっています。"顔写真が並ぶクラウド人材管理システム"という製品コンセプトにあわせて、"顔写真が並んでいる壁"にしてみたりと試行錯誤してきましたが、こうやって「Workplace」を学んだ後に見ると、ちょっとつくりっぱなし感があるかもなぁと感じています。

今回参加した『Frontiers』で私が感じたことや気づきは、社内で共有しました。今後への展望としては、いきなりオフィスを改造しよう! とかではなくて、まずはいっしょに働いているみんなに今回の学びをシェアしながら、"みんなで取り組む"という風土を根付かせていきたいと思っています。

これはカオナビというプロダクト開発についても同じことです。メンバー全員で、学びを生かしながらプロダクトや働く環境、そして社内文化も一緒につくり上げていきたいです。

最後になりますが、日本からの招待企業向けのセッションがあったのは、イベント初日の前日。Slack社の「Workplace」についてのプレゼンテーションとオフィスツアーという内容でした。

もちろんSlack社の方が通訳してくれるので、英語が弱い私でも安心!(笑)

海外のカンファレンスということもあり正直少し心細い気持ちもあったのですが、開始前にこのような催しがあったのでリラックスした気持ちでイベントに参加することができました。Slack社の皆さまにはとても感謝しています。ありがとうございました!

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