「顔と名前の一致」が生み出した信頼関係――転職して1年の社員が挑んだ新CM

タレントマネジメントを推進するカオナビは、ビジネスの原点となった社員の『顔と名前の一致』をテーマに、タクシー動画広告を公開することになりました。主演は「カメラを止めるな」に出演するどんぐりさん。動画制作の裏側と、初の試みに奮闘する当社社員の姿をご紹介します。
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社員の顔と名前が一致しない、『キミがいっぱい』篇の誕生。

『キミがいっぱい』篇

・・・・
ある企業のオフィスにて。社長がある社員に大役を任せようとします。

社長「眼鏡のキミ!」

そう声をかけるとフロアにいた社員のほとんどが振り返ります。社長は、社員の名前を、誰一人として覚えていませんでした。

社長「四角い眼鏡のキミ!」「あー、キミじゃなくて」「うーん、キミでもなくて・・・」「そう!キミキミ!」

社員はあきれます。

社員A「いつまでこれが続くんだろう?」

社員B「顔と名前覚えるまでじゃない?」 

・・・・

「キミがいっぱい」篇 。これが今回のタクシー動画広告で公開するストーリーです。

社長が社員の顔と名前を憶えていないため、たった一人の社員を呼ぶことすら苦戦するという異様な光景が描かれています。

近年、労働人口の減少、雇用形態の多様化、働き方改革の推進など企業を取り巻く環境は大きく変化しており 、多くの企業がこの対応に頭を悩ませています。

当社は、人材を有効活用していく“マネジメント”を最重視し、これを支援すべく、クラウド人材管理ツール「カオナビ」を提供しています。「カオナビ」は、クラウド上で顔写真を基点に社員の人材情報を一元管理することができるシンプルなサービスです。

そして、「カオナビ」が誕生するきっかけとなったのが、「社員の顔と名前が一致しない」という、某IT企業社長の一言でした 。

今回は、「カオナビ」の原点となる「顔と名前の一致」をテーマに動画を制作しています。

当社にとってタクシー動画の制作は初の試み。過去に制作会社・事業会社での広告宣伝の経験を持つ、マーケティンググループの渡辺康平がメインで担当しました。

タクシーで、動画広告を実施することに決めた理由を渡辺はこう話します。

渡辺「これまで行なっていたのは、ほとんどがダイレクト広告でした。人事や経営者層などのターゲットに対して、評価の運用の効率化やタレントマネジメントといった直接的なメッセージを伝えることで成果を挙げてきました。しかし、今後さらなる成果を挙げていくにあたり、今一度、各広告や広告面の役割などを整理していく必要がありました。

プロジェクトメンバーとさまざまな議論を重ねた結果、 これまで積極的に情報収集をしてこなかったターゲット群に対して “オフライン広告でのコミュニケーションを行なう”という結論に至りました。

そのなかでも、ターゲット群が比較的集まりやすいと考えられるタクシーという空間で、“タクシー広告”を実施することにしました」

話題女優どんぐりさんの起用。真逆のイメージ像の選んだ理由。

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▲写真真ん中がどんぐりさん

初の試みでも、「やりたいことにはどんどんチャレンジさせる」のが当社の社風。経営陣からの許可もスムーズに下り、パートナーの代理店の選定が始まります。6社の代理店から提案をもらい、最終的には 1 社に決定しました。

そして、企画コンテの制作とともに、キャスティングの選定がはじまります。

今回、主役(社長)に選ばれたのは、あの話題映画「カメラを止めるな!」のプロデューサー役で一躍有名となった、どんぐり(元:竹原芳子)さんでした。

実は、企画段階での社長役のイメージは、いわゆる“どこにでもいそうな経営者っぽい人”。
 にもかかわらず、今回キャスティングを進める中で、「どんぐりさんってどうかな」と話題にあがったことが、ひとつのターニングポイントとなったのです。

当初の予定とは、明らかにかけ離れたイメージ像を持つどんぐりさん。見た目も個性的で、女性で、関西弁。いわゆる、自分ごと化しやすい“ありきたりな経営者”ではありません。

しかし、どんぐりさんは、「カメラを止めるな!」にて、登場シーンはそれほど多いわけではなかったにもかかわらず、多くの人の印象に残るインパクトをもっていました。

WEBのニュース記事でも個別取材を多く受け、芸能人のファンが多いとも言われるほどの注目度の高さ。そして、なにより決め手となったのは、「カメラを止めるな!」の役柄です。

プロデューサーとして出演していたどんぐりさんが、今回の企画である “経営者”とぴったり重なって見えたのです。

さっそくチーム内で議論がはじまりました。

 「どんぐりさんの方が、視聴者の記憶に残る動画にできるのでは・・・?」

「どんぐりさんなら、コメディっぽく仕上げることもできるし、こちらが意図する『顔と名前の一致』について、説教くさくならず問題提起することができるのでは?」

当初の“どこにでもいそうな経営者”像に当てはまる方のオーディションは進めつつも、どんぐりさんにもダメ元でお声掛けすることにしました。

代理店「(プルルルルッ)渡辺さん!OK取れました!どんぐりさんをキャスティングできます!!!!」

このタイミングで、多忙などんぐりさんをアサインできたこと。奇跡というほかありませんでした。

こうして、最終的に どんぐりさんの出演が決定したのです。

“異様な光景”の撮影現場。まさかの、「顔と名前が一致しない」問題発生。

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監督「1、2、3、はいっ!」

エキストラ「(ピシッ)」※全員が一度に振り返る

監督「まばたきしちゃだめ!」

スタッフ「圧巻の集団行動だ・・・(小声)」

撮影は、当社カオナビのオフィスにて行われました。

“毎日のようにキミ!と呼ばれることに辟易する社員が集まる会社“を想起させられるよう、エキストラの格好は全員スーツに眼鏡。みんなが同じような見た目で、無機質な人々の集団。

現場はとにかくシュールでした。社長の掛け声とともに、総勢30人~40人が一斉にピシッと振り返る度に空気が止まります。

初めて会った人たちとは思えない、息の合った集団行動とチームワーク。何度かテイクを重ねるうちに、全員の息が合っていきます。そして主演の どんぐりさんが登場。キレがあり、味のある演技ですぐにOKカットを重ねていきました。

話しかけたい社員がなかなか特定できないことに苛立ちを覚え、「ア “ァーーーーーーーーーー!」と頭を掻きむしりながら叫ぶシーンも見どころです。

社内に響き渡る迫真の演技に、笑いがこぼれる場面もちらほら見受けられました。ちなみにこのCMにはカオナビの代表取締役社長・柳橋も、一社員として登場しています。

実は恥ずかしがり屋のカオナビの社長。当初はCM出演も遠慮がちだったのですが、社員が頼み込み、出演してもらうことになったのです。 

「演技とはいえキミと呼ばれるのは、やっぱりモチベーションが下がるね・・・」とコメント。

その一方で、初の動画広告への出演で、「いい経験ができた!」「出来上がりが楽しみだね。」とご満悦の様子でした。

こうして、とても和やかなムードで撮影は終了しました。ちなみに、今回テーマとなった、「顔と名前が一致しない」という問題は、撮影現場でも発生していました。

当然のことながら、監督もその日初めて会ったエキストラの名前を憶えていません。30人~40人の団体を目の前に、特定の人へ指示を出すにも一苦労。なんせ、全員そろって「スーツ」「眼鏡」という同じ格好。個々の特徴が全くないのですから。

監督「グレーのスーツの・・・そう!今頭かいた子!もうちょっと左!」

監督「あっ!今動いた子、グラグラしないで!キミじゃなくて・・・そう!今ちょっと手ぶらぶらしたあなたね!」

監督「そこの子!うーんと、その子じゃなくて、あっ!その子のとなり!ちがう!そう、その子!もうちょっと左にずれて!」

スタッフが動きながら、監督が誰を指しているのかを探し、ふたりがかりで調整を行う場面も発生していました。
演技で行なっていたはずの「顔と名前が一致しない」という問題は、皮肉にも撮影の現場でも起こっていたのです。

入社1年未満でも、経営陣が社員を理解していると、仕事はスムーズに進む。

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渡辺「今回の動画では、視聴者がいかに問題を自分ごと化してもらえるか、ということを考えながら制作しています。

疲れてタクシーに乗ったときにこの動画を目にしても、説教っぽさを感じず、『うちの会社でもそうかも・・・』と気づきを得てもらえるように。一方で、優しく表現しすぎるとインパクトも弱くなるので、どんぐりさんのキャラクターやストーリーで調整しました」

異様な光景に映る今回の動画の世界も、経営者が社員の「顔と名前が一致していない」と、現実に起きてしまう現象です。

渡辺「今回の動画を通して、カオナビのコンセプトでもある、『顔と名前の一致』の大切さはもちろんのこと、人材を有効活用するために必要な“エンゲージメント向上”の大切さも知ってもらえたらと思っています。そしてこれを機に『カオナビ』を導入する企業がもっと増えてほしい。『顔と名前の一致』を起点にした評価運用・分析など、『カオナビ』でできる多くの機能を活用して、企業課題の解決に向けサポートしていけたらと思います。

加えて、今回の動画制作にあたり、経営陣が“(社員が)やりたいことにチャレンジさせてくれたこと”はとてもありがたかったと感じています。どんぐりさんのキャスティングひとつにしても、もともと描いていたものと大きく異なっていたため、経営層の承認が得られるかどうか不安でした。

しかし、きちんとロジカルな視点で伝えると、経営者層も即答で『いいんじゃない?』と言ってくれました。ここは僕自身の成果というより、チームメンバーに助けられた部分ですね。会社にとってほとんど初の試みであるにもかかわらず、予想に反してスムーズに進んだことをとてもありがたく感じました」

当社でもこのコンセプト通り、「顔と名前の一致」を徹底しています。当社社長の柳橋仁機も社員を名前で呼び、個々のプロフィールを把握した上で社員と接しています。

それは、人柄や経歴・趣味に至るまで、人事情報が『カオナビ』上で常に見られる状況にあるからです。

ちなみに今回の動画のメイン担当の渡辺は、入社してまだ1年も経っていません。それにもかかわらず企画がスムーズに進んだことも、経営陣が社員の経歴や人となりを『カオナビ』で理解し、お互いの信頼関係が築ける下地ができていたからこそではないでしょうか。

皆さんの会社は、社員が生き生きと働いていますか?もし、答えが「No」であるとしたら、あなたの会社では「顔と名前が一致」していないことが原因かもしれません。

あなたの会社でも、まずは、「顔と名前を一致させること」から始めてみませんか?それが、社員を理解する第一歩となります。

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