思い切って、好き嫌いやエゴを仕事に反映させる――取締役COO・小笠原裕介の挑戦

自分の仕事観や人生観に沿って物事を選択することは、大切ですが簡単なことではありません。2018年度から株式会社カラダノートの取締役COOに就任した小笠原裕介は、より熱意を持って仕事をすべく当社を選びました。COOとして今後どのように組織を引っ張っていくのか、その思いを探ります。
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キャリアの原点は、ITベンチャーでのアルバイト

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▲前職時代の小笠原。事業の上流から下流まで網羅的に経験した

2018年8月1日、11期目の期初をむかえた株式会社カラダノートでは、さらに事業を加速させるべく、新体制がスタートしました。代表取締役の佐藤竜也以下、新たに取締役を2名選任。その中の1名、新しくCOOとなったのが小笠原裕介です。

小笠原は、2018年4月にカラダノートに入社し、事業推進室室長に就任。前職では広告業界で幅広い業務を経験し、執行役員として腕を振るってきたキャリアを持ちます。

ベンチャー企業で勤務してきた小笠原ですが、当初はサラリーマンにいいイメージを持っていませんでした。

小笠原 「正直に言うと、就職したくなかったんです。父も自営業でサラリーマンではなかったですし。でも、好きなことをして生きていきたいっていうのはありつつも、飯を食えるほど深く追求した趣味はない。そこで、夜間の専門学校に通っていたときに、 ITベンチャー企業でアルバイトをしてみたんです。当時、 ITベンチャーは勢いもありましたし、かっこいいなという憧れもあったので」

ITベンチャー企業でのアルバイトは正社員さながら夜遅くまで働き、終電で帰るような毎日。しかしそれを楽しみながらできたことで、ようやく、社会に出て働きたいということを感じたのです。

小笠原 「当時、その会社はすでに 2~ 300人の規模だったので、自分の仕事が何をもたらしているのか、お金がどう流れているのかが見えにくくなっていたんです。それが見える環境で働きたいと思って入ったのが前職の会社でした。
2~ 30人規模の企業に入って、やっと上流から下流まで見ながら仕事ができるようになりました。それなりに忙しかったですが、 ITベンチャーの激務を経験していたので、特にきついとは思わなかったですね」

そこではメディアの企画・運用からはじまり、運用広告、アフィリエイト事業など、変化していく業務内容や役割にも次々と順応し、幅を広げていきました。

小笠原 「業界の荒波も体験して、変化に適応できる人間にはなったと思います。ポジションもどんどん変わって、組織の中では、開発や SEなど以外のポジションはほぼ黒塗りしているんじゃないかと思うくらい、ほとんど全方位的に経験しました」

こうして執行役員まで昇りつめた小笠原がなぜ転職を決意したのか。その背景には、彼自身の人生観と家族の存在がありました。

思いを込めて主体的にできる仕事を。COO候補として入社

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▲自分の娘にとっても価値あるものを仕事を通して創造していきたいと小笠原はいう

広告業界に13年務めて、小笠原が重視するようになっていたのが、事業を行なううえでの「主体性」でした。

小笠原 「前職では、マーケットを 360度見て、『ここは成長しそうだ』とか、『我々が持っているプロダクトをこうしたらここにはめ込めるんじゃないか』とか、伸びている市場にスピード感を持って参入する、という姿勢で仕事をしていました。
それはマーケット感覚を磨く訓練にはなりますけど、どうしても市場ありきになります。それに対して、僕は、もっと思いを込めて主体的に仕事をしていきたいと考えるようになりました」

もともと人が好きだった小笠原。どうしたら思いを込めて仕事ができるかを考えたときに頭に浮かんだのは、家族や子どもの存在でした。

小笠原 「子どもを大事にでき、子どもが生きやすい社会をつくれる仕事をするというのは、すごく満足感を得られると思いました。なので、次の世代に対してわかりやすくビジネスを提供しているところを探していて。
カラダノートでは、代表の佐藤と何度か面談をして、事業課題などを割とオープンに話してもらいました。僕は、転職したい理由や人生観の変化、あと会社を外から見たうえでの、僕なりの提案などを話しましたね。途中から面談がブレストみたいな感じになっていました」

当時カラダノートでは、代表取締役の佐藤が組織を全面的に見ていましたが、今後分担して事業を進めていくことを見据え、小笠原は最初からCOO候補として入社。BtoCの経験がなく不安もありながらの入社となりましたが、責任を持って意思決定を行なえる環境としても、カラダノートを選ぶ価値があると彼は考えました。

小笠原 「僕は結構ニュートラルで、どの意見も理解できるし、分析もできる方だと思っています。ただ、ポジションが上がれば上がるほど、どこかで何かしらの意思決定をしなきゃいけないですよね。でも究極、最終の意思決定段階で残っている意見ってどちらも正しいんですよ。
誤解を恐れずに言うならば、そのときに大事になるのが『自分はこっちの方がいい』っていう好き嫌いだと思いました。その好き嫌いやエゴをきちんと出して仕事をしていくということが、僕の人生観としても課題だったので、それができる環境に自分を押し込もうという気持ちが大きかったです」

変化に慣れていない組織に危機感を覚え、大幅な変更を決断

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▲この度新任役員となった平岡晃(左)と小笠原裕介(右)

2018年4月の入社から4カ月、8月からはじまる今期に向けて小笠原はカラダノートの事業内容や数値を細かくチェックし、社内にヒアリングなどをしながら、ひとつずつ理解を深めていきました。

小笠原 「何をやっているのかわからないってずっと言われています(笑)。最初は、コミュニケーションをとることと、事業構造を理解すること。あとは数字で語られることを見て、『こういうことなんじゃないか』と仮説を出してはつぶしていく、を繰り返しました。全体像を理解するのには 2、 3カ月かかりましたね」

カラダノートでは今回、取締役2名の就任と同時に、組織体制も大きく変更しました。変更のねらいは、事業規模のさらなる拡大と、組織に刺激を与えることでした。

小笠原 「今まではママ・プレママなど、ターゲット別の組織編成でしたが、それをクライアント営業・マーケティング集客などの機能別にしました。それまでのやり方ではある程度、数字的な限界が見えてきていたので、もうちょっとシンプル化して成果を最大化したかったのが大きな目的です。
ただ、組織を変えるのはあくまで手段であると僕は考えています。経験としても僕自身の考え方としても、世の中で最も強いのは変化に適応・順応できるものだと思っています。仮に変化して失敗してもそれは成長だと思ったので、やらない理由はないかなと」

事業成長と、社員の成長を真剣に考え、組織変更を決行した小笠原。COOとなった今期は、今までよりも事業や数字に対する責任を感じており、覚悟を持ってやっていこうという意思を強く感じさせます。

繰り返し夢を語り続けて、メンバーと少しずつ目的を共有していきたい

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▲ニュートラルだけどエゴもある。エゴを持ちつつリーダーシップを発揮していく

新生児の数は年々減っており、2017年のデータでは100万人を割っています。そんな中で、妊婦やママを対象とした事業を行なうということは、パイの少なくなっていく市場で戦わなければいけないということなのです。

ですが、日々の業務の中では、そうしたマクロの視点が見えにくくなってしまうのが実情。組織の変更は、そこを打開しようとするひとつの方法でもありました。それに加えて、小笠原がCOOとして心がけていこうとしていることがあります。

小笠原 「カラダノートは、誰に何を提供したいかというビジョンはとても明確なので、やっていることは間違っていないと思います。ユーザーさんから感謝の言葉をいただいたりしますし。でも、逆に言うと、感謝されて満足を得やすい環境にあるので、いい気持ちで仕事ができちゃうな、というのは入社したときから思っていて。
だから僕がこれから気をつけなきゃいけないことは、夢を語るというか、大きい視点から話をすることだと思っています。変化の目的とか、全部が全部この瞬間に腹落ちさせようとはしていなくて、メンバーが一つひとつ落とし込んで、時間をかけて目的意識を共有させていきたいと思います」

小笠原が今後の仕事のテーマとして持っているのは、「エゴを持ちつつリーダーシップを持つ」ということ。自分のやりたいことや好きなことを追求していき、そしてそれに人を巻き込み導いていくことを意識して新たな事業のアイデアなどを模索しています。

小笠原 「漠然と『こうあったらいいな』というところから、具体的に『こんなのできたらおもしろそう』っていうアイデアをいろいろと考えています。みんなを巻き込むためには一定の裏付けが必要ですが、多少裏付けが薄くても、思いついてやってみたいと思ったことは自分で積極的に動いていきたいですね」

自分主体で事業成長の可能性を広く考え、ビジョンに沿った形で実現していく。COOとしての小笠原の挑戦は、まだはじまったばかりです。

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