元エンジニアが保育施設を運営――世のため、人のためにサービスを提供していく

ライクキッズネクストは、救急病院の事業所内保育からスタートし、2018年現在は全国330カ所以上の保育施設を運営するまでに成長しました。これまでの道のりを代表取締役社長の佐々木雄一が振り返ります。
  • eight

世のため、人のため――人から“ありがとう”といわれるサービスを目指す

444cf9e5c2bf64e944a28ac0466d68bb23ee450d
▲ライクキッズネクスト代表取締役社長の佐々木雄一

認可・認証保育園である「にじいろ保育園」をはじめ、企業や病院・大学などの事業所内保育や学童クラブ・児童館など、全国330カ所以上の保育施設を運営している私たち。

これらの根源にあるのが、「人から“ありがとう”といわれるサービスを提供する」という企業理念です。

子育て支援を通じて「世のため」「人のため」になるサービスを提供し、ひとりでも多くの幸せに貢献したい。そのような願いを込めて「人から“ありがとう”といわれるサービスを提供する」という言葉を選びました。

現在のライクアカデミーは、幅広い保育事業を展開している会社です。やろうと思っていることのすべてが叶うわけではないですが、保護者様のニーズにいろいろな側面から応えようと、日々取り組んでいます。

いまの私は保育の道を歩んでいますが、キャリアのスタートはシステム会社のSE(プログラマー)でした。

なぜ、キャリアの軸を大きく変え、現在の道を歩むことになったのか。そして、何を成し遂げていきたいのか。

これまでの経験を経て学んだ価値観とともにお伝えします。

“人のため”に、相手の立場に寄り添うことを学んだSE時代

そもそも私が、最初のキャリアにSEを選んだ理由――それは、高校の授業の中でプログラミングの授業があり、興味をもったことがきっかけでした。

SEとして歩みはじめた当時は、残業も多く正直かなり忙しかったです。しかし、若くて体力もありましたし、何より自分に合っていると思っていました。天職では?と思えるくらい、仕事は楽しかったです。

最初はダム関連の会社のシステム構築からはじまりました。そのうち業務の幅が広がり、大手自動車会社の販売システムの構築には1番長く携わりました。

お客様の業務をシステム化する際は、担当させていただく会社の業務を完璧に理解する必要があります。そのため、各部署の担当者一人ひとりから話を伺い、1カ月ほどかけて話し合いをしていました。

そうした中で、各部署の方からは「システムにかけるお金があるなら、私たちの給与を少しでも上げてほしい」、経営者の方からは「こうつくってくれればいいんだ。細かいところは社外の人には教えられない」といわれたこともありました。

お客様の立場で考えると、「なぜこれが必要で、どうしてこんなにお金がかかるのか」がわからないのは当然です。システムというのは、実際に導入され、期待された効果が出たときに、はじめて満足していただけるものです。

システム導入により、手作業でやっていたものが短時間で、かつ少ない人数でできるようになり、業務効率を上げることができる。ひいては、会社の成長にもつながっていくーー。

将来を見据えると、システムは重要な役割を担うのだということを、時間をかけてきちんと説明していきました。

この仕事を通して学んだことは、相手と向き合い、きちんと理解したうえで、物事を考えるということ。これは、「お客様のために、相手の立場に立って考え仕事をする」という私自身の仕事観の礎となりました。

まったく保育業界とは違う畑で働いていた私ですが、実は2000年に株式会社サクセスアカデミー(現ライクキッズネクスト株式会社)から社内システム構築の依頼があって、約1年システムを担当していました。

その縁もあり、「上場して日本一の保育会社にするんだ」という当時の社長の想いに強く打たれ、入社することを決めました。

多くの苦難を乗り越え、チームがひとつにまとまった

入社当時はシステム事業の責任者として入社し、受託施設も増えてきたため、各園のPC環境の整備やシステムの改修などを担当。

その後、保育部長に任命されました。当時は人数も少なかったのでシステム構築、保育部長、経営企画室など、いろいろな部署を経験しました。

前職の会社も実は同じで、入社したころは小さい会社で。自分が努力して会社が大きくなり、目に見えるかたちで成長していると感じられ嬉しかったんです。もう一度そういった気持ちを味わいたい、という想いが強かったんですね。

いろいろな部署を経験したうえで、取締役になり、認可保育園を担当する事業部長に任命されました。

当時は、認可保育園をつくる体制がいまよりもあまり整っていなかったんです。社内でも受託がメインで認可は細々とやっている部署でした。10人ほどの部署でしたが、チームの雰囲気もあまりよいとはいえませんでした。

社長から異動を命じられた時も正直、あまり行きたくないな……と当初は思っていました。

一番懸念していた点が、当時本部と現場(保育園)の連携がうまくいっていなかったことです。

しかし、社長からの期待は感じていました。当時は年間4億くらいの売上げでしたが、社会からの需要を考えると、受託部門の売上げを抜いていけると思いました。

そして、担当してからすぐに、ある園で保護者様も巻き込んでのトラブルが起きました。

年度の途中に、一身上の都合で園長が交代せざるをえない状況になってしまったんです。保護者様、職員、ついには行政も出てくるくらいの大事になったんです。

引き継いですぐの出来事でとても大変でした。でもその中で保護者様や行政に対しての説明も全員で対応し、日々奮闘していました。連日、深夜までミーティングもしましたね。

部署のメンバーとはそこで絆が生まれ、一体感が生まれました。毎日暗く仕事をしていても仕方ないと思ったんです。

様々なことがありましたが、より一層頑張ろうという気持ちが大きくなってきて、しばらくして受託の売上げを超えるまでに認可保育園も拡大することができました。いまは認可保育園が7割ですからね。立場が逆転しました。

以前は部としての目標も曖昧ではありましたが、認可保育園の数が増えるにつれて「世の中から必要とされているなら、やれるだけやってみよう」という雰囲気に変わりました。目標が達成されていくのはとても嬉しかったです。

トラブルを乗り越え、メンバーとの結束力もかたくなり、いまでも彼らは頼りになる存在だと思っています。

“世のため”に、ひとつでも多くいい保育園をつくっていく

64394ffd7b784a7a705a743f427035dc8187b699
▲保育園に関わるすべての人が“あたたかさ”を感じられる園をつくりたいと語る

保育は「お子様の安心・安全を守ること」が大切です。そのため、何もかも度外視して運営数や売上げだけを求めるのではなく、絶対に質もともわないといけません。

数や売上げだけにこだわらず、ひとつでも多くいい園をつくっていきたいと考えています。

私の考えるいい園とは、一棟園舎で園庭があり、あたたかさを感じられるような環境であること。お預かりさせていただくお子様や保護者様、園で働く保育士など、園に関わるすべての人に細かい部分まで配慮できていることだと思います。

そのために、毎回新しい園ができたら職員にヒアリングし、設計面なども含め次回に活かしていけるようにしています。毎年フィードバックを重ねて、毎年よくなっているなと感じる。建物のつくりも含め5年前といまでは全然違います。

すべての園に私自身が出向き検査をし、ドアの取手が子どもの手に届いて危ない、ウッドデッキの隙間に足が入るので危ないのでは?など、すべて厳しくチェックしています。

「第二の家」をコンセプトにお子様も保護者様も保育士もすべての方が、安心して過ごせるような保育園を創っていきたいと思っています。

今後、より一層強化しようと思っていることは、「現場の職員が辞めない会社にすること」です。

処遇改善、福利厚生の充実、そして働いていてよかったと思える会社を創りたい。いい会社とは何かを、みんなで考えていきたいと思っています。

離職率を低くすることができれば、保育の品質を高めるための研修もできるようになります。「職員の定着」というのが保育の品質向上にもつながると考えています。

そのためにいい会社にしていきたい。働いていてよかったとみんなが思えるようになってほしい、と思っています。

関連ストーリー

注目ストーリー