世界を変える全力の笑顔を。新興マーケティング集団LLLの夢展望

デジタルマーケティングを駆使し、一気通貫で顧客の課題を解決する株式会社LLL。創業者の井川竜は「好きなことをやる」を徹底し、起業家、会社員、フリーランスというパラレルな働き方を実践してきました。井川がLLLを創業した原点には、ある出会いが生んだ「世界を変える“何か”をつくりたい」との想いがありました。
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習い事に明け暮れた幼少期から、“高校デビュー”を経て学生起業家に

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▲高校時代の井川(写真 左)。この頃、自分でビジネスを展開することの面白さに目覚める

「週に8つ習い事がありました。今考えると、パラレルな働き方の原点だったのかもしれません」――。両親共に教師という教育熱心な一家に育ち、友達と遊ぶ時間もないまま幼少期を過ごした井川がビジネスの面白さを感じたのは、高校生のときでした。

井川 「自由な校風だったので、本当に自由に過ごしました。ファッションが好きで毎週1、2回は原宿などで服を見ていたんですが、ある日、ハイブランドの洋服と似たデザインの古着が300円くらいで売られていることに気がついたんです。これをネットオークションに出してみると3万円の値がついて……。インターネットの力にすごく衝撃を受けました」

古着の転売をしたり、フットサルや合唱部の活動をしたりと、高校生活も“パラレル”に過ごしていた井川でしたが、卒業後に生活が一変します。高齢になった祖父の介護のため、一日のほとんどを実家の中で過ごすことになったのです。

井川 「母も体調を崩していたので、私も祖父の介護をして家を支えなきゃ、と。当時は毎日家の中にこもりきりでした。高校生活とは真逆で、未来に希望を見出しにくくなっていましたね。
精神的にどん底まで落ちてしまいましたが、そのときにたどり着いた答えが、『自分の好きなことだけして、笑いながら生きよう!』という何とも振り切った答えだったんです」

その後大学に入学し、「自分が好きなビジネスをつくりたい」とビジネスコンテストに参加、資金調達を経て2回の起業を経験します。

井川 「ひとつは、大学構内に置く荷物用ロッカーとデジタルサイネージを組み合わせたサービスでした。面白いアイデアだったと思いますが、広告コンテンツづくりなど自分のやりたいことばかりに集中し過ぎてしまったこともあり、最終的にうまくいきませんでした。
今から考えるとキャッシュフローの管理などもおろそかで、すごく甘かったと思います」

その後、井川はネットカフェで提供されるドリンク用の紙コップを利用した広告事業で会社を設立。こちらのビジネスは軌道に乗ったものの、井川は「他の業界も見て日本のビジネスを俯瞰したい」との思いから会社経営から退くことに。大学卒業後に就職することを決めました。

一転、会社員とフリーランスを自由に渡り歩く

人材会社に就職し、採用支援ツールの開発などに携わりビジネスの基礎を学んだ井川は、約2年間の会社員生活を経て、「業界の外から俯瞰したい」との想いが抑えきれずフリーランスになることを決意。間もなく就活・転職メディアを立ち上げます。

井川 「ある程度知っているジャンルから仕事にしようと思い、人材に特化したメディアをつくることにしたんです。立ち上げた頃は、私自身も記事を書いたり、データ分析からマネタイズまで独学で経験したり、メディアづくりに必要なひととおりの経験を積むことができました」

こうして、フリーランスとして順調に仕事をしていた井川でしたが、その後、再び会社員に。きっかけは、オンラインショッピング事業や専門家マッチング事業などを手がける、株式会社エンファクトリーの加藤健太社長との出会いにありました。

井川 「加藤社長と食事をする機会があり、そこで新規事業の立ち上げの手伝いを頼まれたんです。ただ、私としては自分が手がけてきたメディアの運営も続けたかったですし、性格上ずっと同じ会社にはいられないと思っていて……。
そんなことを加藤社長に話したところ、『2足のわらじでもいい』と寛大な返事をいただき入社することになりました」

エンファクトリー入社後、井川は広告運営や新規メディアの開発など、さまざまな仕事に横断的に関わります。こうして“仕事のつくり方”を深く学んだ井川は、約1年を経て再びフリーランスに戻ることに。新たな仕事の領域として選んだのは、デジタルマーケティングのコンサルプロジェクトでした。

井川 「『なんでもやるので相談してください。1年以内に結果を出します』という感じで仕事を受けていました。とにかく結果を出すことにこだわっていたこともあり、お客さまも紹介経由でどんどん増えていったので、すごく忙しくなりましたね」

顧客の要望に応えるため、井川はプロジェクトごとに複数のメンバーでチームを組むという、新たな働き方にシフトしていきます。そうして関わるメンバーが増え続けていくなか、彼の頭をよぎったのが、「会社をつくる」ということでした。

「ここまで届けたい」 世界を旅しながら捉えた会社をつくる意義

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▲2018年現在の井川。海外での出会いをきっかけに、LLLの創業を決めた

「身軽に動けるフリーランスでいるべきか、会社をつくって顧客の要望に応えていくべきか」――。そうした迷いを抱えるなか、井川は大切な家族の死に直面します。そこで、彼は日本を離れ旅に出ることにしました。

井川 「当時はすべてに絶望していました。後のことは何も考えずに旅に出たのは、人生を見つめ直すためです。外国に身をおいていると、『あなたの考えや文化を尊重する』という感じで接してもらえたので楽だったんですよね」

そうして東南アジアを中心に旅を続けた井川は、思いつきで別の国に行ったり、現地の人に家に泊めてもらったりしながら、多くの国や地域を自分の目で捉えていきました。そしてある偶然の出会いが、「何のために生きるか」という井川の問いに答えをもたらします。

井川 「ある国で、10人くらいの大家族のお宅に泊めてもらいました。そこにはニコニコと満面の笑みを浮かべた少女がいました。貧しくて学校にも行けていなかったようなんですが、本当にいい笑顔で周りに幸せを振りまいていましたね。
家族の仕事を毎日、一生懸命手伝って、僕がパソコンを教えてあげると、とても楽しそうで覚えもすごく早かった。その子を見たとき『ここまで自分の仕事を届けたい』と強く思ったんです。そのために全力で生きよう、と。その瞬間、ポロリと涙が出て、すっと肩の力が抜けました」

決意を胸に日本に戻った井川は、2017年8月に株式会社LLLを創業します。その原点には、旅を通じてたどり着いた「デジタルとマーケティングの力を正しく使って、全力で“ニカっと”笑う人を増やし続けたい」との彼の想いがありました。

「この想いを、どんな仕事をすれば実現できるのか」――模索を続けるLLLは、そのためにどんな事業をしようとしているのでしょうか?

「顔をクシャクシャにしてニカッと」 全力の笑顔があふれる未来に挑戦する

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▲LLLの仲間と。LLLの存在意義は、「世界中の笑顔を全力でつくること」と井川は語る

LLLは2017年の創業以来、デジタルマーケティングを駆使してビジネスを展開してきました。

事業領域・計画の策定から、UI・UXを考慮したデザイン・サイト開発、Google、Yahoo、SNS、アドネットワーク全般の幅広い広告運用、高速のマネタイズーー。多種多様な知識をカスタマイズし、一気通貫で企業の課題を解決しています。

こうした事業は、いわば「顧客企業のCMO(最高マーケティング責任者)を代行する」ものです。創業から1年たった2018年9月現在、LLLの仲間は20名に増えました。25社以上の取引先と大規模プロジェクトを立ち上げ、半年以内の黒字化など成果をあげています。

井川 「CMO代行事業の実績としては、国内大手銀行のデジタルマーケティング戦略の立案から、メディアや各種SNSアカウントの運用実行までを支援したものなどがあります。このほかにも転職サービスや不動産サービスなどのお手伝いをしておりいずれも具体的な成果につなげています」

このように、LLLでは最新のテクノロジーを深く理解し、正しく用いることで顧客の要望に応えることに力を入れています。しかし井川にとってテクノロジーはあくまでも“手段”でしかありません。

井川 「私たちが目を向けているのは、たとえば過疎によって活気を失っている地方の問題や、貧困から病院に行けない人たちの問題といったものです。そうした問題をテクノロジーによって持続可能な方法で解決したいと思っているんです」

LLLでは、こうした課題を持続的に解決するためのプロジェクトを複数計画しています。そのなかには、たとえば日本全体のお金のリテラシーを高め、本当に応援されるべき企業を支援する「IRクラウド」「マネーアド」といった事業や、埼玉県に雇用をつくりエンパワーメントするサテライトオフィスの設立などーー。

井川 「昨今の日本は暗いニュースが多いと感じています。私はそれを変えたいんです。そのためには、もちろん私ひとりの力では足りませんから、志を同じくする仲間を増やしていかなくてはならないでしょう。
LLLの事業を通じて、人を本質的に助け、新しい便利をつくる。そうして、まずは身の回りの人を笑顔にできれば、いずれは社会全体にまで広がっていくと信じています」

LLLの存在意義、それは「全力の笑顔を世界中でつくる」こと。これからも一本筋の通った、人から応援される会社として「世界を変える“何か”」を模索し、価値をつくり続けていきます。

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