ぶつかり合い、高め合いながらOJTを乗り越えた──アドビ新入社員たちの成長記録

2019年4月に入社したアドビの新入社員は研修・OJTを経て、それぞれの新しい配属先へと向かいました。仕事内容以外にも、多くの学びがあふれているアドビのOJT。そんな彼らは3カ月間の研修・OJTで何を学んだのか。切磋琢磨しながら学びの機会を乗り越えてきた、生の声をご紹介します。

クリエイティブも、マーケティングも。“四者四様”の入社理由

▲2019年4月入社の新卒メンバー。(左から)阿部大空、龍崎拓人、寺尾健登、島田昌隆

2019年4月、アドビに4名の新卒入社社員が加わりました。同時期に入社した4名ですが、アドビの一員になると決めた理由はさまざま。

阿部大空は大学時代のサークル活動で抱いた思いから、マーケティングに興味を持ちました。

阿部 「オーケストラのサークルに入っていて、若い人にももっとクラシック音楽を楽しんでほしいという思いがありました。就職活動をするなかでマーケティングという概念に出会い、オーケストラやクラシック音楽を世の中に広めるために有効な手段だと感じたんです。そのマーケティング活動を自動化するMAに魅力を感じ、アドビのマルケト事業に興味を持ちました」

外資系企業に興味を持っていた龍崎拓人は、アドビの専務執行役員である福田康隆の経歴が自身の理想と重なったことで、同じ会社で働きたいと考えました。

龍崎 「若くして速いスピードでポジションを上げ成果を出している姿は、自分が思い描いている理想の社会人像に近いと感じたんです。マーケティングにはもともと興味があったので、アドビのマルケト事業に携わって理想の社会人像に近づきたいという思いで入社を決めました」

「もともとクリエイティビティとは縁がなかった」と語る寺尾健登は、カメラとの出会いがきっかけでクリエイティビティの楽しさに目覚め、アドビと出会いました。

寺尾 「クリエイティビティは誰もが持っているものだと気づきましたが、以前の自分がそうだったように、表現する方法を知っている人が少ないと感じたんです。表現方法の1つとして『Adobe Creative Cloud』があることをもっと日本でも広め、アドビ が提唱する“クリエイティブの民主化 ”に関わりたいと考えました」

DJやプログラミングなど、学生時代から新しい挑戦を積み重ねてきた島田昌隆。さらにチャレンジングな環境に身を置きたいという思いから、アドビへの入社を決めました。

島田 「日本であまり導入が進んでいないマーケティングオートメーションを日本で広めることは、挑戦しがいがあると感じました。また、優秀な社員が集まる会社に身を置くことで、高め合いながら挑戦し続けられるだろうという期待もありました」

晴れてアドビに入社した4名は、4月の研修と5〜7月のOJTを経て、8月から部署に配属されました。3カ月間のOJTでは、阿部&寺尾チームと島田&龍崎チームの二手に分かれ、1週間ずつあらゆる部署を回りました。

学びが凝縮されたOJTは、仕事内容を知るだけでなく、社会人としての基礎を築く機会となったのです。そして入社理由もこれまでの人生経験も異なる相手とチームを組んでOJTに挑んだからこそ、ぶつかることもありました。

喧嘩まがいのディスカッションを経て、コミュニケーションの取り方が変化

阿部と寺尾は、それぞれOJTを振り返り、学生時代には知り得なかったことばかりだったと話します。

阿部 「営業担当の先輩の顧客訪問に同行した際、“仕事の成果を上げるための人間関係 ”を構築していたことには衝撃を受けました。ただ単に仲良くなるのではなく、キーパーソンを探し出して、その方や周りとどうコミュニケーションを取るかなど、アドビのあらゆるステークホルダーとの関係性を大事にする姿勢はそれまでの私にはなかったので、新鮮でしたね」
寺尾 「OJTの期間中は毎日日報を書いていたんですが、書き方を指摘されたうえで『あなたは何の目的で日報を書いているんですか?』と聞かれたんです。そこで、自分が特に目的を考えていなかったことに気づきました。
目的が決まっていれば、日報に書くべきことと書かなくていいことの判断ができる。それは書類作成でも日々の行動でも同じ。目的の大切さを実感しました」

学びのあったOJTですが、すべてが平穏無事に進行したわけではありません。穏やかでトゲのない性格の阿部と、主張が鋭く尖りがちな寺尾のあいだには、当初価値観の違いによる大きな溝がありました。

阿部 「最初の部署でアドビ製品のファンになってもらうための施策をふたりでプレゼンテーションする課題がありました。空き時間も少ないなかで進める必要があったんですが、20年以上生きてきて作り上げられたふたりの価値観の違いからコミュニケーションの取り方にズレが生じて、課題が思うように進まなかったんです」
寺尾 「私は思ったことをすぐ言ってしまうタイプで、阿部さんはあまり積極的に発言しないタイプ。正反対ともいえるタイプだからこそ、ズレが明確でしたね」
阿部 「ただOJTがはじまって最初の1週間でお互いのズレを我慢してしまうと、この先3カ月間ずっと我慢することになり、各部署のメンターから与えられる2人への課題にも影響が出てしまうと考えたんです。そこで、周囲から喧嘩をしていると勘違いされるくらいの深いディスカッションを行いました」
寺尾 「価値観以前に、コミュニケーションの取り方にズレがあったんですよね。お互いを理解するため、お互いを構成している過去を共有することからはじめました」

喧嘩まがいのぶつかり合いを乗り越えたふたりには、3カ月間のOJTで変化が見られました。

寺尾 「阿部さんは研修がはじまった当初はあまり自分の意見を言わず、周りの意見をまとめるタイプでした。でも、話し合い後はユーザーに向けたアドビ製品の訴求ポイントを考える課題で自分のアイデアをどんどん発信していこうという姿勢が見られましたし、もとから発言力がある人なんだと感じさせられました。誰とでも穏やかに関係構築できる素質に主体性が加わったことで成長の勢いを感じさせられました」
阿部 「寺尾さんは当初、私が何を提案しても『それは違う、こうだと思う!』と主張する尖り方をしていたんですが、徐々に良いと思ったことは良いと言ってくれるようになりましたね。丸くなったと思います」
寺尾 「阿部さんがまったくトゲのない方なので、コミュニケーションの取り方は影響を受けたのだと思います(笑)」

感覚値で決めるのをやめて、目的思考を身につけ正しいゴールへと進む

一方、島田と龍崎もまた、ビジネスにおける基礎をOJTで学びました。

島田 「私は入社するまで、お客様は売上を上げる目標(ビジネスゴール)にひた走っていると考えていました。
しかし、よく考えればわかることですが、それだけではありません。お客様はキャリアアップや昇給、なるべく早く帰宅して家族との時間を増やすことも目標(プライベートゴール)に日々お仕事をしていらっしゃいます。こういったプライベートゴールにも目を向け、アドビとして営業することが重要であると知ることができたのは大きかったですね」
龍崎 「私は学生時代から、スケジュール管理が苦手でした。しかし、スケジュールを分単位で調整している営業担当がいたので、その方にこの先の社会人人生のなかでも基礎となるスケジュール管理の極意を学びました」

そして、島田と龍崎にもやはり、価値観の違いはありました。何事も考えすぎる島田と考えなさすぎる一面がある龍崎は、ふたりで課題に取り組む際にも考え方が大きく異なったのです。

龍崎 「ひとつ何かするときに島田さんは10考えたくて、私は2〜3考えれば良いだろうと思うタイプでした。ただし、どちらも自分の感覚値で『これくらいで良い』と決めていただけだったんですよね。
今まで感覚で決めていたことも、価値観が大きく異なる相手と積極的に話すことで理由を考えるようになりました。その結果、自分も理由を理解して相手にも伝えられる良いディスカッションができるようになりました」
島田 「OJTが終盤に進むにつれて、お互い目的思考が身についてきたのを感じました。ふたりの価値観だけで物事を決めるのではなく、目的を改めて見つめ直し、しっかりアウトプットできるようになったと思います。ビジネスにおいて目的が意思決定基準になると実感できたのはおもしろかったですね。
先輩社員から私たちへの課題のフィードバックをもらう際にも、常に目的意識がありましたし、先輩のコミュニケーション手法からも目的思考を学ぶことができました。二人でBlogを執筆した Premiere Rushのイベント記事は社外にもアウトプットできる機会になりましたし、良い記事ができたと思っています」

目的を深く考えるようになったふたりには、OJTを通じてコミュニケーションの質にも成長が見られたと話します。

龍崎 「島田さんは、ビジネスにおけるコミュニケーションの取り方が変わりましたね。特にメールでは考えすぎておかしな敬語になっていたり、メールひとつ作るのに 30分かかったりすることがありましたが、それらが徐々に改善されていきました。目的を意識することで、適切なアウトプットができるようになったんだと思います」
島田 「龍崎さんはもともとアイデアマンで、議論を進めつつアイデアをたくさん引き出してくれていたんですが、さらにホスピタリティが加わったと感じます。

たとえばプレゼンの際には話を聞いてくださる全員が「聞きに来てよかった」と思えるようなホスピタリティが見られました。単に与えられたコンテンツを準備して話すだけではなく、視野を広げてその場にいる全員に得をしてもらうことを考えられるのは、すごいと思いました」

OJTでの学びと今後の目標を胸に、それぞれの配属先へ羽ばたく4名

3カ月間のOJTで学んだことを活かし、どんなビジネスパーソンになりたいか。その答えもまた、“四者四様”です。

阿部 「 OJTでもそうでしたが、私はトゲがない・雰囲気が穏やかだとよく言われます。小さい頃から温かさや優しさを大切にして生きてきました。だからそこだけはこの先も守りながら、何をするにしても気遣いを忘れないようにしたいと思います。仕事上の人間関係においても、きちんと相手への敬意を持って接するようにしていきたいですね」
寺尾 「 OJTを通して、どの部署に行っても、アドビを心の底から愛している社員が多かったのが印象的でした。その愛は“製品への愛”、ツールを通して作り出そうとしている “世界観への愛 ”、そして社員どうしが “お互いを認め合っている愛 ”と、さまざま。私も入社する前は1ユーザーだったので、アドビ製品を愛して誇りを持ちながら働き続けたいです。
私のような若い世代がクリエイティビティに対して何を感じているのか、ユーザー視点を取り入れながらクリエイティビティを広めていきたいです」
島田 「入社前は外資系企業だからこそ売上などの数字に厳しいんだろうなと漠然と考えていました。数字にシビアなことは事実ですが、OJTを通じて、先輩方が数字以外の要素も非常に大事にしていることはイメージと異なりました。
アドビの先輩方から学んだことは、数字をつくるためには、お客様とのコミュニケーションだけではなく、社内でのコミュニケーションも大事だということ。社内の協力なしにはなにも成し得られないし、お客様や同僚への気遣いのあるスケジュール調整も重要な要素であること。私もこうした先輩方の考え方を吸収し、“数字にこだわるために、数字以外の要素を大切にするビジネスパーソン ”になりたいと思っています」
龍崎 「今はグローバル営業のトップにいるマット・トンプソンのようなビジネスマンになりたいと思っています。私には障がいのある妹がいるので、お金をしっかり稼いで援助をしたいと考えているんですが、『マットも私の境遇と似ている』と OJTで先輩から聞きました。その話を聞いて、より明確な目標としてマットになりたいと思うようになったんです」

社会人に必要なスキルを吸収し、価値観の異なる同期とディスカッションを重ね、切磋琢磨しながらそれぞれの配属先へ。

本格的に羽ばたきはじめた4名の新卒入社社員たちが、これからアドビでどんな活躍を見せてくれるのか、期待が高まります。

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