統合後のアドビへ飛び込んだ社員と、マルケトを支えた社員

インサイドマネージャーを担当している松田がアドビへ入社したのは、2019年の7月。セールスフォースドットコムやアマゾンで共に働いていた仲間たちから誘われたことがきっかけでした。

変革期であるがゆえの入社のメリットやデメリットを社員に聞き、慎重にアドビへの入社を決めたと話す松田ですが、自身が働く上で最も重視したいと考えている“人と製品”のすばらしさを感じながら働いています。

松田 「Marketo Engageは、どこにも負けない、いいプロダクトです。お客様を幸せにするため、心の底から提案したいと感じています。メンバー全員が製品に誇りを持っていますし、そんな社員と共に働ける環境は魅力的だと思います」

白井は、現在リードカスタマーサクセスマネージャーとしてチームをけん引する立場にいます。事業や組織を統合することは、難易度が高く、困難なところも多いですが、大きな気付きも得られますし、ただ単純に「統一する」というものではなく、「さらに良いものをつくっていく」という気持ちで取り組んでいます。

白井 「統合によるシナジー効果を出さなければいけないので、アドビ側とマルケト側が連携して戦略を立て、組織を変えることが必要です。


たとえば、統合前のアドビチームで行なっているお客様向けの活動と、マルケト側で行なっている活動には当然違いがあります。なので現在は、週次でエンタープライズのカスタマーサクセスチームの責任者とミーティングを行い、お互いの取り組み内容や課題の共有を行なっています。

どちらかのルールを一方的に当てはめるのではなく、良いところは取り入れて、一緒に共通のオペレーションを目指すという点が大事ですね。その大前提としてはお客様に対する考え方、カスタマーサクセスがどういう価値を提供するのかという、共通の価値観を持つことだと考えています」

アドビとマルケトが双方のリソースや事業プロセスを把握し、シナジー効果が出るように連携していく。2019年3月に統合してから1年弱経過した現在も、社内の細かい統合は慎重に進めています。

松田 「事業プロセスや使っているツール、評価方法など、全然違うことを一つひとつ統合している段階です。現場レベルの統合はかなり複雑なので、交渉しながらひとつずつ決めて前に進んでいます」

統合は鋭意進行中です。具体的な効果が出るのはまだ先だと見込んでいますが、統合で変わったことと変わらなかったことが明確に見えてきました。

組織が統合しても、当事者意識のDNAはそのままに

まず統合によって変わったのは、人です。ゼロから組織をつくるのが好きな人も、成熟した組織で安定して働きたい人もいます。楽しめるフェーズの違いにより人の出入りがあるのは、会社として自然なことです。

統合が発表された後にアドビへの入社を決めたのは、変革をポジティブに受け取りチャンスを求めている人でした。

白井 「私のチームにも統合後に入社を決めたメンバーがいます。当然入社時には、ものすごく変化が激しくてチャンスがあるけれど、今後どうなるかはわからないという話をしました。それでも入社を決めてくれたメンバーは、変革をポジティブに受け取っているんですよね。


アドビ自体にブランド力や競争力があるし、会社が統合し、そこから新しいものをつくっていくところで挑戦する機会はなかなかありません。だからこそ、チャンスを求めている人は入ってきてくれますね」

一方変わらないこととして、マルケト時代から根付く当事者意識のDNAが挙げられます。セールスチームにはそのDNAが色濃く残っています。

松田 「ただ営業すればいい、ただ電話していればいいというのではなく、どんなイベントを企画して誰に登壇してもらうかなど、自分たちで全部考えています。責任範囲はありますが、会社全体のプロセスをみんなが意識して仕事をしているんです。


自分たちの業務はここまでと決めずに、会社としてこれはやった方がいいと全員が考え、実施しています」

白井 「日頃からお客様のビジネスプロセスを変えて売上を上げる提案をしていることもあり、自分たちの会社でも全プロセスを自ら考えています。その当事者意識は、DNAとして備わっていると感じますね。


自分の仕事が売上にどう影響しているのかわかるしくみができていることは、背景としてあります。自分の一挙手一投足がどれくらい影響するかわかるので、みんな本気になるんだと思いますね」

松田 「全てを自分たちで行なうのは、人によっては大変だと感じてしまうかもしれません。しかし、単純作業ではなく関与できる範囲も広いので、挑戦するのが好きな人にとってはおもしろいと思います」

全てに当事者意識を持って働くマルケトのDNAが、アドビにいい影響を与える可能性に期待しています。

対等な立場で連携し、お客様により多くの価値を提供する

統合により、世間のイメージにも変化がありました。「マルケトは買収されたから、アドビの方が強い」と見られてしまうことがあるのです。しかし、松田はアドビへ入社する前に面談した社員数名からそのイメージは誤解だと教わりました。

松田 「マルケトは事業が伸びていたので、アドビはその急成長に興味があり、学びたい姿勢だと聞きました。対等な関係で話ができるし、経営者に近いところで話し合いが行なわれる。買われた会社だから立場が弱いわけでは決してないと、入社前から聞いていました。入社してみて、本当にその通りだと思いましたね」
白井 「実際、現場レベルの全員から、マルケトのプロセスや成長について聞かれました。今まで良かったものをいかに変えずに統合していくか、一緒に考えています。すごく難易度は高いけれど、前向きに進めていますし、やりがいがあります」

また、統合によるポジティブな影響として、製品の幅が広がることが挙げられます。

白井 「アドビにはマーケターをお手伝いするための製品がたくさんあるので、われわれが担当しているお客様にも今後提供できるものはしていきます。Market Engage以外にも扱う製品が増えることで、お客様に提供できる価値がすごく広がります。だからこそ、伸び代がすごくあると感じますね」

統合により、社員が受ける恩恵も増えました。アドビは制度や福利厚生が整っているため働きやすく、部署が増えたことでキャリアパスの幅も広がることが期待されています。一方組織が大きくなることにより、マルケト時代のように細かいプロセスが見えないことを懸念している社員もいます。

しかし、アドビの代表はとても距離が近く、「うまくいっていたマルケトのDNAを壊したくないから、なんでもリクエストしてほしい」と言ってくれました。そのため、組織が大きくなっても相談できる環境は整っており、社員の懸念払拭も考えられています。

新しいアドビで、他では得られない体験を楽しむ

松田と白井は、アドビとマルケトの統合が双方にメリットのある戦略上正しいものだったと振り返ります。

松田 「お客様の心を動かすためにMAはありますが、そこにはデータだけではなく、プラスアルファでクリエイティブの世界も必要だと思うんです。アドビのクリエイティビティがデジタルマーケティングツールに入ることで、誰もまねできない製品ができあがると思います」
白井 「デジタルマーケティングのツールそのものは、Creative Cloudのようにクリエイティビティをサポートするものではありません。しかし、アドビは現段階では少し離れているデジタルマーケティングとクリエイティビティを、融合しようとしているんです。


アドビのDNAを受け継ぐことで、誰もやっていないクリエイティビティの高いデジタルマーケティングツールの提供ができるようになります。すごく伸び代のある領域なので、期待値も高いですね」

また、統合によって恩恵を受けるのはマルケトだけではありません。マルケトが加わることで、アドビも日本市場で戦える領域が広がります。さらに、急成長を遂げてきたマルケトの事業プロセスを取り入れることで、アドビもさらなる成長が期待できるのです。

少しずつ統合を進めているものの、変革期はこれからも続きます。白井と松田はそれぞれのチームに、変わりゆく組織を楽しみながら働ける人が増えてほしいと願っています。

白井 「今のチームには、これから新しいアドビをつくっていこうと自立的に考え、当事者意識を持って仕事をする人がすごく増えています。とはいえ、今なお続く変化を楽しめるような人にまだまだ入ってもらいたいですね。


統合のフェーズにいるアドビで働くというのは、他では得られない体験ができて自身の価値も上がるんじゃないかと思います」

松田 「アドビはこれからまだまだ伸びるはずですし、チャンスがたくさんあると思います。完成された組織で教育を受けながら成長したい人より、自ら何かをつくり出したり、自分の業務領域にとどまらずどんどんチャレンジしたりしたい人に向いています。


さらに私が所属しているインサイドセールスのチームでは、今後いろいろなキャリアプランをつくっていきたいと考えています。とくに、営業としてすごい成績を残せて異業種からITにチャレンジしたい人の登竜門となりたいですね」

アドビとマルケトが統合したことで、新たな可能性が生まれました。

大きな変革のときを迎えているアドビが、今後どのような価値を提供し、世の中にどんなインパクトをもたらすのか。伸び代の大きいアドビの今後に、ご期待ください。

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