将来の人生設計に「エンジニア」の文字はなかった-そんな女性社員が結婚後もこの仕事を続ける理由

株式会社みんなのウェディングで、エンジニアとして活躍する奥山千沙。「こうあるべきだ」そんなこだわりが強かった彼女が、自分自身でも想像すらしていなかった「エンジニア」という仕事を選んだきっかけは、大学3年生のときにほんの少し冒険をするつもりで飛び込んだインターンシップへの参加でした。結婚後もこの仕事を続け選び、日々前進している奥山千沙のストーリーを彼女自身が語ります。
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こだわりに捉われていた自分を捨てた大学時代

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▲自身の結婚式の時の一枚

私は高校生の頃からけっこうこだわりが強くて、「こうでなくてはならない」と、何でも決めつける性格だったなと思います。

当時、国際教養科という学科で主に英語の勉強に力を入れていた私は、語学系の大学への進学を考えていました。しかしなかなか思うようにいかず、結局、語学とは違う道に進むことになりました。

このときはじめて、今まで順調に積み上げてきたものが崩れたような気がして、この先どう進んだら良いのかわからなくなりました。

しかし、大学生活も過ごしてみれば楽しく、今まで周りにいなかったタイプの人と出会ったり、今まで興味がなくて知らなかったことを知ったり、自分の中に新しい風が吹いたり――。そんな感覚を味わうことができました。

そもそも語学系の学科でなくても、語学の授業を受ける機会はたくさんありました。自分は一体、何にこだわっていたんだろうと思いました。自分のこだわりに捉われて、選ばなかった道を選ぶこと。知ろうとしなかった世界を知ること。それが自分の可能性を広げるかもしれない。はじめてそう考えるようになったのです。

そして大学3年生の冬。金融関係のゼミに所属していた私は、金融機関への就職を真っ先に考えました。しかしふと、「ちょっと冒険してみようかな」と思い直し、たまたま目に飛び込んできたとあるソフトウェア開発会社にエントリーすることにしたのです。

完全な未経験者が、はじめてコードを書いた日

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▲みんなのウェディングでのエンジニアMTG風景

その会社にエントリーした理由は、選考方法が独特で他社とは違い、興味を抱いたから。しかしこれがきっかけで、自分がエンジニアになるなんて……。このときは、夢にも思っていませんでした。

10日間のインターンシップ選考の過程で、私たち応募者はPCをわたされました。そして「自分が考えたアイデアを、コード書いて作ってみて」と言われたのです。ちょっとした興味で選考を受けていただけの私には、難易度が高すぎる課題でした。案の定、初日は何をしたらいいのかわからず、半ばあきらめモードでした。

しかし周りの学生は、内定をもらうために1日も無駄にせず着々と前に進んでいました。学生の中には、大学ですでにプログラミングの勉強をしている人もいれば、私のようにまるではじめてという人もいたんです。

周りを見ていると、「なんで私はできないんだ」と悔しさがこみあげてきました。うまくできなくてもやれるだけやってみようという気持ちで、私はキーボードに手を置きました。

これが私にとってはじめてコードを書いた日になり、エンジニアへの扉を開けた日になったのです。

そのときはまだ「この先、エンジニアとして一生やっていくぞ!」なんていう覚悟はありませんでした。しかし、今まで自分が勉強してきたこととは全く違うフィールドを選ぶのも面白いかもしれないと思い、2011年、エンジニアとしてその会社に新卒入社しました。

みなさんの中には、エンジニアという言葉になじみのない方もいると思います。私もはじめは、エンジニアってなんかよくわからないし、自分が本当にやっていけるのか不安でした。

しかし今となっては、多少不安でもこの仕事を選び、続けてきてよかったと思います。難しくてうまくいかないときもあるけれど、自分が作ったものを誰かに使ってもらったり、それが誰かの役に立ったりしたときはやってよかった! とやりがいを感じます。

技術を身につけるためには学び続けることが求められますが、この技術があればいつか好きな分野で自分が作りたいものを自由に作れるかもしれない。そんな夢のある仕事です。

エンジニアになって自分で考えたサービスを作りたい

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▲サービスを使ってくれている花嫁さんの気持ちを知るためにみんなでDIY体験

新卒で入社して3年がたった頃、結婚が決まり、結婚関連のWebサービスを私生活でよく使うようになりました。それまで全く知らなかったのですが、結婚式は不透明な部分が多く、人生の一大イベントなのによくわからないまま判断してしまうことが多々ありました。

こういう思いを抱えている人は、他にもいるんじゃないかな?私に何かできないだろうか?そんなことを考えていたときに出会ったのが、株式会社みんなのウェディングだったのです。

そして私は2014年、転職を決意しました。

自分が作りたいものを作る、夢への一歩でした。私が転職したときは、まさに「これから会社の事業を軌道に乗せるぞ!」という雰囲気で、会社全体が盛り上がっていました。

当社のサービス「みんなのウェディング」では、結婚式を考えているカップルに寄り添い、実際に結婚式を挙げたカップルから結婚式場の口コミや費用明細を集めることでリアルな情報を発信しています。私も入社前から、ひとりのユーザーとしてよく利用していたサービスでした。

そうしたサービスの開発を私が担えるようになったときは、本当にうれしくてワクワクしました。

前職よりも小さい会社に入り、経営陣との距離がとても近い環境になった今。自分の意見を求められ、一人ひとりが担う仕事が大きくなりました。その分責任も大きくなりましたが、私ひとりに任せてもらえるやりがいを今まで以上に感じています。

自分で考え、それを伝えて、実際に行動にうつすことができる環境――。みんなのウェディングに入社して、自分が必要とされ、それに応えようとする事で、自分自身も成長させてもらっているなと感じます。

結婚しても仕事と音楽はずっと続けたい

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バンド活動の1枚(写真左)

結婚後、みんなのウェディングに転職してから2年半がたちました。最近ではRailsGirlsというプログラミングイベントのコーチを務めたり、社外のエンジニアとの交流を増やしたり、家でアプリ開発をはじめてみたりといろんなことに挑戦しています。

休日はバンドメンバーで音楽活動をしていて、今年はあるイベントに出るためにそのオーディションに向けて練習しています。ひとつのことだけやっていると行き詰まってしまうタイプなので、仕事と音楽がちょうどよいバランスを保ってくれています。

正直、結婚したときはこんな風に仕事も音楽も続けられると思っていませんでした。仕事を少しセーブした方がいいかな?とか、エンジニア以外の仕事や、家事に専念することも視野に入れた方がいいかな?とか、毎日悩んではぐるぐる堂々巡り。

悩んでいても答えが出なかったので、一度思い切って全部やってみることにしました。

まずは2ヶ月仕事をせずに、家事に専念してみることに。しかし外に出て人と関わりたい気持ちが強くなり、その後フルタイムでエンジニア以外の仕事をはじめました。しかし全く違う仕事をしてみると、「ああ、ツールを開発したらこの作業は全て自動化できるのにな」などと思いはじめてしまい、結局、私はエンジニアの仕事を続ける道をもう一度選んでいました。

こんな風に試行錯誤してなかなか前に進めない半年間となりましたが、この期間があったからこそ、今は仕事も音楽も本気で楽しめるようになりました。

これからもエンジニアとしての仕事はもちろんのこと、サービスの企画やデザインなどまで幅広い分野に取り組み、知らなかった世界をもっと覗いてみたいなと思っています。

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