広い道を開き、ソーシャルの新しい姿を捉える――戦略的視点から描くミラティブの未来

セガゲームスCSOからミラティブCSOへ。2019年、国内外で事業拡大を図るミラティブの軌道を描く役割として参画した岩城農。ゲーム業界の変容を戦略的視点から描いてきたからこそ見える、ミラティブがもたらす影響や可能性、企業における戦略の本質について語ります。
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成熟と衰退を繰り返し、拡大しつづけるゲーム市場の次なる姿

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▲CSO岩城農

2006年に入社したセガゲームスでは、経営企画からキャリアをスタートしました。その後は事業責任者としてセガネットワークスの立ち上げを中心に国内外のスマホゲーム事業の立ち上げ、拡大に携わりました。

ゲーム市場における戦略を長らく考えてきた立場からミラティブのサービスを見たとき、“次”の世界を垣間見たのが参画のきっかけです。

ゲーム市場は、大観すれば近似曲線が右肩上がりを続けている状態です。テクノロジーの進化や新たなデバイスの誕生を経て、成熟や衰退を繰り返しながらも、その市場規模は拡大しつづけています。

インベーダーゲームからゲームセンター、そこからコンシューマーゲームやPCゲームなどあらゆるゲームの選択肢が増え……。そういったゲームの歴史を振り返ったとき、ひとつの転機となったのはモバイルゲームの誕生ですね。

モバゲーやGREEの登場によって、日本のガラケー市場が一気に拡大し、スマホゲームに収束していきました。そして成熟したスマホゲーム市場は、直近5Gや少し先の次世代デバイスを控え、次のステージへ進もうとしている。今はそういうタイミングです。

次のステージを考える際の私見として、ゲームはもっとソーシャルな物になりうるだけの環境にありながら、そこには体験改善の余地が非常に大きいと考えています。

ソーシャルゲームという言葉が生まれて久しいですが、こういったゲームは成熟してくるとユーザーが非常に狭いコミュニティで遊ぶ傾向があるんですね。結構ひとり遊びが多いタイトル、友達との関わり方が限定的なタイトルも多い。

一方で、ログインしているだけで、クエストをクリアするでもなく、レベルを上げるでもなく、友達としゃべって終わる、こういったタイトルもPCなど一部の市場ではめずらしくない。

また、原体験として、ロールプレイングゲームをひとりでやった翌日、そのゲームの話題で学校の友達と盛り上がるという体験は、ゲームプレイをする人なら想像できるでしょう。

そのタイムラグがなくなり、ゲームをやりながら、その瞬間シンクロしている仲間たちに状況をシェアしながら楽しむというのが、今まさに生まれ始めている流れなのだと思います。

5Gの普及によって、そういった体験はさらなる加速を遂げ、ゲーム市場は新しいステージへと移行します。スマホ1台あれば、誰しもがすぐに常に誰かとつながれる状態、それも好きを軸に多人数で同時につながれる状態、そういったことがどんどん普通になっていくんだと思います。

こうした市場の流れやプレイヤーのニーズを重ね合わせたとき、ミラティブが実現しようとしているビジョンやエモモ(VTuberのようになれる機能)の方向性は、時代に合致していると感じます。そして、ミラティブのメンバーの素質や組織の魅力を考えたとき、期待を超えるサービスを提供できると信じています。

「わかりあいたい」と言ってくれる仲間とともに

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▲岩城の心に響いたというミラティブ社ミッション「わかりあう願いをつなごう」

ミラティブCEOの赤川隼一とは、2012年の東京ゲームショウのパネルトークをきっかけに知り合いました。最初にミラティブのサービスを見たときは「スゲーことやってるな」という印象でした。

それから特に連絡を取り合っていたわけではなかったのですが、久々に会って飲むことになり、気づいたら「いつかミラティブに来ませんか?」と誘われていて(笑)。

少しずつミラティブを知り、メンバーと出会い、自分がCSO(最高戦略責任者)として何ができるかを想像するようになったとき、その未来に対してすごくワクワクしたんです。ミラティブへ貢献すること、そしてゲーム市場へ貢献することのイメージが沸きました。

セガでの仕事が一段落するタイミングでもあり、ちょうど次のキャリアについて考えてもいました。

ミラティブの「わかりあう願いをつなごう」というミッションが心から好きだということも、参画の決断につながりました。

メンバーのひとりが「僕、岩城さんとわかりあいたいんです!」と声をかけてくれたんですが、「わかりあいたい」という言葉を日常的に使う環境ってすごいですよね。この文化がたまらなく好きなんですよ。

そして、こういうメンバーとともに歩めるからこそ、新しいソーシャルの在り方をつくるサービスに挑戦できるんです。人に対する興味が非常に強いメンバーばかりですからね。

もちろん本質的には人見知りのメンバーもいるとは思うのですが、わかりあいたいという気持ちから自然とコミュニケーションをとれるのでしょう。

私は幼少期に海外で過ごしました。その後も環境の変化が大きい経歴を重ねたため、言語や文化の違う人間がお互い何を考え、どうコミュニケーションをとるのかということに非常に興味がありました。興味をもつことが必然だったとも思います。

自分自身のこうした原体験を重ね、ミラティブの「わかりあい」に対する強い想いには共感しています。そして、個人や集団への興味を昇華し、戦略へとつなげていく自身のスキルを、ミラティブという環境で生かしていけると確信しています。

道は広く、方向は言わずとも理解できるように――戦略の本質

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▲代表赤川と岩城

「戦略」と言うと、細かく指示があるストーリーのようなものをイメージする方が多いと思います。一方、私が定義する戦略は流動的で、情報のキュレーションに近いと思います。つながりや流れを見出すと、それが戦略になるのです。

つながりや流れは、大量の情報があって初めてかたちを成すものですね。歴史や音楽を想像してみてください。一つひとつの出来事に焦点をあてると見えない流れが、俯瞰してみると語れるものになりますよね。

これは自分の好きなものなら誰でも経験があることではないでしょうか。自分がもつ情報量の多い事柄は、ほかの人よりも少しだけ先の展開が想像できるでしょう。

戦略とは、その積み重ねそのものなのです。だから私は常に大量に情報をインプットすることを意識しています。どれくらいインプットするかによって戦略の精度が高まりますから。

精度の高い戦略は、「広い道」にたとえることができます。道とは、企業の仲間たちが進むべき方向ですね。インプットが少ないと、この道が細くなってしまいます。ちょっと足元がすべるとすぐにコースを外れてしまう。

そもそも取れる選択肢が限られると言うことですから、こんな戦略の上では、メンバーが全力で走り抜け、最大限のパフォーマンスを発揮することはできないでしょう。

どんな戦略なのかをあまり意識せず、メンバー全員が高い集中力で全力疾走できるような環境がベストです。細かい説明の要らない戦略のほうがいい。大きなメッセージと意志/本意がわかれば良い。

そして、多少コースを外れても前に進んでいれば構わないという状態のほうが、安心して走れますよね。そういう戦略を導き出すのが、私の使命だと思っています。

ミラティブは確たるミッションや行動指針があり、非常に理解度の高い、密度の濃い組織であると言えます。

ですから、メンバー全員で同じ方向に全力で走ることが容易な環境が自然とつくり上げられているんですね。組織としての意志の強さをもったすばらしいチームだと思っています。

日本発のグローバルなサードプレイスを目指して

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▲ミラティブ社経営陣

グローバルに展開可能な日本発のソーシャルネットワーク。Mirrativはそう定義できるサービスだと思います。そして、自らが安心して所属できるサードプレイスの存在は、今まさに多くの人々に求められています。

インターネット普及以前、自分が生まれた土地や育ったコミュニティから離れるためには一定のハードルがありました。

しかし、デジタルは外の世界との交流を容易にし、膨大な情報へのアクセスを可能にしました。それが一般常識になった世代は検索リテラシーも高く、自由である一方、居心地の良い場所探しは極めて難しい。さまざまな情報にアクセスできるからこそ、安心して身を置けるサードプレイスの存在は必要だと思うんです。

Mirrativの配信を見ていると、本当に多くの若者たちが長時間、楽しんで配信している姿を見ることができます。それぞれが各々の居心地の良い居場所としてMirrativを見出してくれていることが嬉しいです。

別の話として、今後は各ゲームタイトルがプレイヤーのコミュニティ形成についてより積極的に考えられるような助力も進めていきたいと思っています。こういった変化は、国内外のゲーム市場の発展につながると信じています。

私は前職での経験を生かし、ゲーム市場と動画配信市場の架け橋となり、業界に貢献したいです。

その道は、流動的な線を描きながら、未来に向かって開いています。安心して全力疾走できる仲間とともに、まだ見ぬソーシャルネットワークの在り方を築いていきたいですね。

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